ドラマ『LUCIFER/ルシファー』第1話【悪魔のバケーション】(原題:Pilot)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
LUCIFER ルシファー第1話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
第1話【悪魔のバケーション】
ドラマ『LUCIFER/ルシファー』は、地獄の支配者である悪魔ルシファー・モーニングスター(トム・エリス)が地上に舞い降り、ひょんなことからロサンゼルス市警刑事とコンビを組み、事件を解決していくシリーズです。
腐敗や堕落を愛し、悪を象徴する悪魔が、なぜ警察のような正義を体現する組織の人間と協力するのか、あるいは人間にとっては恐怖の対象でしかない悪魔がなぜ人々を救済しようとするのかなど、悪魔のイメージを逆手に取った設定には様々な疑問が浮かび興味を惹かれます。
第1話では、ルシファーの持つ能力やロサンゼルス市警刑事クロエ・デッカー(ローレン・ジャーマン)との出会いなど、物語の基本的な設定が語られていきます。
ルシファー・モーニングスターをめぐる物語として、ドラマ『LUCIFER/ルシファー』は今後、次の3つの点を中心に語られていくように感じました。
一つ目はルシファーと天界との関係です。ルシファーは、地獄の支配者であったものの、その役割に飽きて人間界に来ました。彼が地獄での自らの役割を放棄した結果、天界から追われる身となり、彼を連れ戻すために天使アメナディエル(D・B・ウッドサイド)が神によって派遣されます。
そして、アメナディエルの口からは、ルシファーがいなくなった地獄では混乱が生じ、その混乱はやがては人間界に波及するであろうことが語られます。こうした混乱や、ルシファーと天界との抗争がシリーズを通じた物語の柱として少しずつ語られていきそうな気配です。
2つ目は、悪魔としてルシファーが持つ能力です。彼は人の心の隠された部分をしゃべらせる能力があります。心を操ることはできないのですが、誰もが抱える人に言いたくはない本音、欲望や邪悪さが支配する人の隠された心を吐露させることができるのです。
人間の心の隠された邪悪な本能に触れることができる能力と言い換えることができますが、この能力は犯罪捜査では真実を解き明かす役に立つ一方で、人の心を扇動し悪用することもできてしまいます。
また、彼は不死身であり、銃で撃たれてもすぐに回復してしまうのです。いかにも悪魔然としたルシファーですが、彼は自分が悪魔であることを隠しません。誰も彼の言うことを信じないだろうとタカを括っている感があります。
ルシファーは何事も包み隠さず話し、ごまかすことをしないのですが、このあたりに、悪魔を描いた作品であっても、おどろおどろしさよりもコミカルな面を強調する狙いが込められているように感じるのです。
地獄においてルシファーは、そこに送り込まれた罪人たちを罰する役割を担っていました。そこには人智を超えた恐怖が存在することが第1話では明かされています。
ルシファーが与える、人智を超えた恐怖とはどんなものなのか、それは具体的にはルシファーの悪魔としての顔だと思うのですが、それが一体どのように描かれるのかが見物のような気がします。
3つ目が、ロサンゼルス市警刑事クロエとの関係です。ルシファーの知り合いが殺された事件において、彼は事件の担当刑事であったクロエと出会います。ルシファーの驚いたことには、クロエに対してはルシファーの人の邪悪な心を見透かす能力が通用しません。
このことをきっかけにルシファーはクロエに急速に興味を抱くようになり、二人の協力関係が成立します。他方でクロエは、ある事件の捜査をきっかけとして警察内部で半ば村八分の状態にありました。
このクロエの疎外された状況も、二人がタッグを組むいいきっかけにもなりましたし、また彼女の警察内での立場については、今後、一波乱ありそうです。
ロサンゼルスにおける犯罪捜査と、天界と人間界をまたにかけた抗争という突拍子もない物語の設定であることから、どこか軽妙さばかりを強調したテレビシリーズという印象を受けました。
ところが、堕天使であるルシファーが、自らを創造した神との関係を真剣に悩むなど、宗教的テーマもシリーズを構成する重要な要素となっており、このことがシリーズ全体の展開に深みを与えていくように感じます。
気になる次回は
⇒ LUCIFER ルシファー第2話【パパラッチの償い】
まとめ
海外ドラマ『LUCIFER/ルシファー』第1話【悪魔のバケーション】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第2話【パパラッチの償い】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。