海外ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』第8話【ストーンウォールの記憶】(原題:The Struggle for Stonewall)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ プルーブン・イノセント第7話【究極の代償】
プルーブン・イノセント第8話のあらすじとネタバレ感想【ドラマ】
第8話【ストーンウォールの記憶】
マデリン(ラシェル・ルフェーブル)とヴァイオレット(ニッキー・M・ジェームズ)が町を歩いていると、いきなりドぎつい見た目の2人に声をかけられています。しかも、話を聞いていると片方はマデリンのコスプレなのです。たしかに髪の色もウェーブのかかり方もそっくりで、頭だけ後ろから映されたら一瞬どちらだか迷うかもしれません。
ノリノリで写真を撮っている彼女たちはトランスジェンダー女性であり、今回の事件はトランスジェンダーが依頼人。さらに、被害者もトランスジェンダーです。
依頼人のシンディ(Jazzmun)は、類稀な血液型が現場の証拠と一致したせいで37年間も服役しています。このドラマで描かれる一貫した目的は、潔白を証明して依頼人の自由を取り戻すことです。当然ながら今回も刑務所から出してあげるというのですけれど、シンディは、なぜか気が向かない様子。
彼女が言うには「外には何もないからよ。知り合いはみんな死んじゃった。エイズ、ヘイトクライム、自殺・・・」との事。自殺率40パーセントというのは異常な数値ですよね。でも、これがアメリカでトランスジェンダーが直面している現実なのでしょう。
いわゆるLGBTの権利が叫ばれるようになってから久しいのですが、今回は内部での対立も描かれていますね。セクシャルマイノリティーにもトランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)がいたのでは、トランスジェンダーは生きる場所がなくなってしまいます。
なぜ、嫌われるのかと言うと、LGBからすると目立ちすぎるTは厄介者らしいのです。まあ、たしかにトランスジェンダー女性はオープニングから目立ちまくりですし、ドラッグクイーンの店に行ったシーンは物凄いことになってます。
ドラッグクイーンたちはとにかく吹っ切れてますから、派手などという言葉が甘っちょろく感じるファッションに身を包んでいます。ガンガンに盛り上がる店内では、マデリンとヴァイオレット、そしてボーディー(ヴィンセント・カーシーザー)も思う存分楽しんでいますよね。
その横で真顔のまま硬直しているイージー(ラッセル・ホーンズビー)・・・。敬虔なキリスト教徒には、ちょっと刺激が強すぎたかもしれません。
その他にもゲイや隠れバイも登場して、混沌の様相を呈する第8話。でも、依頼の方は、かなりスッキリ解決しています。最後をドロドロにしてしまうと”やっぱりLGBTは問題児”という印象になると判断したのでしょうか。
マデリンの告白を聞いた母親が電話の向こうで倒れる音がするのも、どちらかと言えばコメディ寄りの演出ですし。
依頼が完全解決した反面、ローズマリー事件の方はちょっと雲行きが怪しくなってきました。
イザベル(キャサリン・リドストーン)の潜入捜査によって、リーヴァイ(ライリー・スミス)から新たな証言が得られたのです。ゴア(ケルシー・グラマー)がこのチャンスを生かさないとは思えません。
選挙活動に一気に弾みをつけるであろう再起訴の戦略は、リーヴァイを証人に使ってマデリンの単独犯行説に持っていくことです。
兄と妹がお互いを疑う展開になれば、マデリンはこれまでにないほどの苦境に立たされるでしょう。
気になる次回はこちら
⇒ プルーブン・イノセント第9話【捨て駒】
まとめ
海外ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』第8話【ストーンウォールの記憶】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、第9話【捨て駒】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。