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サスペンス

ジャックライアンのネタバレ感想と評価|トムクランシー原作アマゾンドラマ

ジョン・クラシンスキー主演海外ドラマ『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』シーズン1のネタバレ感想と評価がまとめてあります。

記事の後半では、ドラマのネットでの評価や反応をご紹介しました。

ジャックライアンのネタバレ感想と評価|トムクランシー原作のアマゾンオリジナルドラマ

本作はアマゾンプライムのオリジナル作品であり、主人公であるCIA分析官ジャック・ライアン(ジョン・クラシンスキー)の若き日の活躍を描いたものです。

トム・クランシーの小説世界における完全無欠のヒーローであるジャック・ライアンの若かりし日に関する映画は、ベン・アフレック主演の『トータル・フィアーズ』、クリス・パイン主演の『エージェント:ライアン』の2作がこれまで制作されています。

『トータル・フィアーズ』には原作小説があるのに対して、『エージェント:ライアン』と本作に原作はなく、トム・クランシーの作品世界からヒントを得て作り上げられた作品です。

また、これら3作間に関連はありません。

とりわけ、本作は、トム・クランシーが死去した後に作られた作品です。

そして、物語も現代にシフトさせているだけに、ジャック・ライアンが原作世界にどれだけ忠実か否かという目で観るのではなく、20世紀末冷戦の終結と共に誕生したジャック・ライアンというヒーローが、今日においてどのように解釈されているのかといった目で楽しむのがいいと感じました。

ジャック・ライアンの魅力

上述の3作品も含め、ジャック・ライアンシリーズは6作品あります。

このことは、ジャック・ライアンというキャラクターが今日のアメリカにおいて非常に愛されるヒーローであることを物語っているのです。

とりわけ、ジャック・ライアンの若かりし日々が3回もリブートされていることは、リブートすることによって新たなジャック・ライアンシリーズを立ち上げたいという制作側の思惑があります。

さらに、ジャック・ライアンというCIA分析官の若き日々が、人々の心を最も惹きつけるからだといえるでしょう。

高邁な理想と信念を愚直に守る、弱者に優しく強いアメリカを信奉する、美しく才能溢れる一人の女性を一途に愛するというジャック・ライアンの人間像は、今日のアメリカにおいてまさに理想の生き方であり、人々の羨望の対象です。

こうした完全無欠のヒーロー像に人々は惹きつけられるのだと思います。

他方で、こうした人間像は、非常に薄っぺらであり、深みを感じさせません。

とりわけ、原理原則を曲げようとしないジャック・ライアンは、非常に鼻につくキャラクターでもあります。

この薄っぺらな人間像を補って、緊迫感あふれる展開にするのが、物語のメインプロットです。

『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』では、中東のテロリストとCIAとの戦いがこれにあたります。

他のジャック・ライアン作品との違い

今までのジャック・ライアン作品と本ドラマには大きな相違がありました。

本作において、かなりの時間を使って、テロリストのスレイマン(アリ・スリマン)が西洋社会に対して抱いた敵愾心が形成されるプロセスや、彼の家族に対する思いに割かれている点です。

ともすれば、敵対する国家の人物やテロリストをステレオタイプ化し、単純な悪として描き、彼らを打倒するシーンで最大の盛り上がりを作る傾向がこれまでのジャック・ライアンシリーズにはありました。

ところが、『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』では、そうしたトーンは抑えられています。

どちらかというと、ジャック・ライアンやスレイマン、それぞれの人間関係、とりわけ、ジャック・ライアンの人間的成長やCIA分析官としての経験の蓄積といった部分に重点が置かれていました。

さらにメイン・プロットの中で、スレイマンの妻ハニン(ダイナ・シハービ)が、スレイマンから子どもを連れて逃亡し、CIAとスレイマンとの間での彼女の身柄の奪い合いが大きな割合を占めています。

政治的・軍事的攻防をディテールにこだわって描き出すことが特徴であるジャック・ライアンシリーズにおいて、テロリストの家族をメインに据えたストーリーにしたことは非常に斬新です。

今後のドラマ『ジャック・ライアン』への期待

そして、これまでのジャック・ライアンシリーズでは考えられない新しいスタイルであるように感じます。

CIA対中東のテロリストという物語の構図が、今日の映画やドラマにおいて、あまりに一般化してしまい、食傷気味という現状を反映した物語の展開なのかもしれません。

ドラマというスタイルでリブートした本シリーズですが、これまでのジャック・ライアンシリーズにはない視点を作りだそうとしている意欲を感じました。

また、原作のジャック・ライアンが活躍した時代と今の国際情勢は大きく変化しています。

そのため、次回シリーズ以降、どのようなヒーロー像を作り上げていくのかが非常に待ち遠しく感じられる作品です。

シーズン2については、こちらにまとめました。
ジャックライアン2のネタバレ感想と評価

ジャックライアンのネットでの評価や反応は?|トムクランシー原作アマゾンドラマ

カバ吉くん
カバ吉くん
パーティー出席者の何が起こったの的な驚きが良かったぞ。緊迫感を感じた良いシーンだよな。

ドラちゃん
ドラちゃん
シーズン2に期待する声が多かったよ。ホント、早く見たいね。

まとめ

ジョン・クラシンスキー主演海外ドラマ『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』シーズン1のネタバレ感想と評価をまとめました。

また、記事の後半では、ドラマのネットでの評価や反応を紹介しています。

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