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サスペンス

ローアンドオーダーシーズン10第19話のネタバレ感想【海外ドラマ】

海外ドラマ『ローアンドオーダー』シーズン10第19話【セラピストの挑戦】のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。

第19話は自殺か、殺人かを謎に残したままで終わった事件でした。何とも納得のできない犯人の謀略です。

ローアンドオーダーシーズン10第19話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】

第19話【セラピストの挑戦】

今回もジャック・マッコイ検事補(サム・ウォーターストン)によるかなり無理な起訴が行われる回ですが、被告はそれに対抗して、マッコイ検事補を上回る奇策に打って出るのが見所であると言えます。
  
もう一つ印象的なのは、アメリカ社会における女性観や家族観という問題です。被害女性は専業主婦的な生き方を支持する、夫に絶対的な服従を強いられる環境で生きていくなど、かなり古いタイプの女性の生き方を選択していました。

そうした生き方に対して被害者の同僚の一人は違和感を表明し、あるいは他の知り合いの女性は家族ぐるみの付き合いを拒絶します。さすがに日本でもこうしたタイプの生き方が支持を受ける時代ではないと思います。

けれども、付き合いを拒絶さるほどの反発を受けることはほぼないでしょうね。この点に女性と結婚に関する日米の意識のあり方の違いがあるのかもしれません。

大学院生の女性の遺体が車から発見されることで事件が始まります。車への落書きを頼りに捜査はスタートし、不倫相手の若い男性、精神科医である被害者の夫とめまぐるしく容疑者が移り変わりました。

若い男性周辺の聞き込みから、夫の父、被害者にとっての義理の父親が探偵事務所を雇って被害者を監視していたことが判明するにおよび、義理の父親に疑いの目が向きます。

しかし、被害者の遺書が発見され、大学生の時に自殺未遂を起こしていたこと、精神疾患の診断書もあることから、被害者は実は自殺であったことが確定的となったのです。

また、被害者の遺体を車のトランクに乗せ車を放置したのは義理の父とその娘であることがわかります。通常であれば、ここで容疑は死体遺棄へと切り替わるはずですが、マッコイ検事補は納得しません。

なぜなら、警察をだまして殺人に見せかけるような行為をマッコイ検事補は許すことができないからです。さらに、殺人に見せかけた動機が、セラピストとして大成している義理の父が、自らの富と名声を守ろうとした点にあることもマッコイ検事補は怒りを感じます。

そこで、被害者と義理の父に関する調査が続行されることになりました。

自殺未遂以来、義理の父は、被害者のセラピストであり、彼女と義理の父の関係は絶対的な服従関係にあったのです。

スコダ医師(J・K・シモンズ)の分析によれば、仮に義理の父が不倫現場の写真を彼女に見せて不倫を諫めたのなら、彼女は自らの行為を恥じ、容易に理性を失い自殺に走ることは簡単に予測できることでした。

そして、こうした義理の父の行動はあまりにも無責任だとスコダ医師は批判します。この点を捉えて、マッコイ検事補は義理の父の容疑を死体遺棄に切り替えず、殺人容疑で起訴することにしたのです。

自殺に追い込んだことを殺人と断罪して起訴するところが、いかにもマッコイ検事補らしいやり方であるといえます。

この法廷において、被告である義理の父は突然、彼女の首を絞めたと告白しました。これによって裁判は混乱します。というのも義理の父は故殺で起訴されていたからです。

今回のケースで彼女が自殺と認められた場合、義理の父は直接、手を下したわけではないので故殺が適用されます。しかし、もし被告が言うように殺人であるならば、それは謀殺となり、故殺の罪では裁くことが出来なくなり無罪評決となってしまうのです。

故殺で起訴されたことを逆手にとった被告の巧妙な戦略でした。被告のマッコイ検事補に対する挑発であるともいえます。マッコイ検事補は打つ手なしの状態に陥ってしまうのですが、最終弁論で陪審に自殺であることを納得させ、故殺での有罪評決を勝ち取ります。

しかし、アダム・シフ検事長(スティーヴン・ヒル)が言うように、もし真実は殺人であった場合、被告は相当に有利な刑を得たこととなったのです。自殺か、殺人かを謎に残したまま物語は終わっていきます。

まとめ

今回は、海外ドラマ『ローアンドオーダー』シーズン10第19話【セラピストの挑戦】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。

ひきつづき、第20話【罪深きアート】以降も情報アップしていきますので楽しみにしてくださいね。

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