海外ドラマ『ライアー 交錯する証言(Liar)』第3話【波紋】のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ ライアー交錯する証言第2話【暗闇】
ライアー交錯する証言第3話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
第3話【波紋】
夜中に物音で目覚めるローラ(ジョアンヌ・フロガット)。
心配して部屋を出たものの、結局、誰もいないので一安心です。しかし、そこに現れる黒い人影。
「余計な事を言いやがって。クソ女!」
と言って掴みかかったのはアンドリュー(ヨアン・グリフィズ)・・・という夢から、第3話が開始されます。
現在、ローラは不安ですから、こういう夢を見るのも仕方ありません。不安であると同時に不安定でもありますから、ついつい恐ろしい妄想をしてしまうのかもしれませんし。
ローラにショートメッセージを送り、アンドリューに電話をしてきたデニス・ウォルターズ(ピーター・デイヴィソン)は、そんな不安定さと妄想の被害者でした。
当時、彼は、とある学校の校長を務め、ローラは同じ学校に勤める教師。
突然、セクハラで訴えられたデニスは、危うく校長の地位を追われそうになったのです。何とかうまく切り抜けましたけど、一旦、セクハラで訴えられた男が、信用――特に女性からの――を取り戻すのは至難の業なのです。
デニスの人生は、この事件で少なからず壊れてしまいました。
「火事の時、人は火に焼かれて死ぬんじゃない。煙だよ」
という彼の言葉は、実に含蓄がありますね。
とは言え、いくらローラに迷惑をかけられたとしても、デニスは少々、やりすぎに見えます。恨みの大きさがそうさせるのか、それとも元々、こういう性格なのかは分かりませんけれど。
第1話、第2話に続き、ローラはどんどん追い詰められています。全6話の半分を消化した現在、やはり嘘つきはローラだったのか・・・で終わってしまったら、ドラマとして面白くありませんよね。
実は、ローラは嘘をついているわけではありません。
あいまいな記憶に、思い込みの激しさが重なっているだけなのです。”嫌だと言ったはずだ”がどんどん”絶対嫌だと言った”に変って行き、記憶がないのは、どうしてだろうという疑問は”薬を盛られたに違いない”という考えに取って代わられます。
この思い込みはローラにとって現実と何ら変わりありませんから、アンドリューとしてはかなり厄介な相手だったでしょう。
それでも何とか不起訴を勝ち得て、残るは周囲の信頼を少しずつ取り戻すこどだけです。・・・のはずなのですが、視聴者としては彼を信頼するわけにもいかなくなりました。
まず、こんなことがあった直後なのに、小冊子を渡しにきた刑事(シェリー・コン)を誘う手の速さ。”お前を疑ってるぞ”という露骨なメッセージを持ってきたのに、「これから飲みに行かないか」ですからね。ここでは、彼の隠された異常性がちらりと見えています。
つぎに、アンドリューが少女をかばうために嘘をつくシーン。
ここでの彼の振る舞いはあまりにも自然ですし、余裕すら感じます。この表情を見ていると、彼がどこで嘘をついたのかなんてさっぱり分からなくなりますね。これだけ自信たっぷりに嘘を付けるなら、嘘発見器にも引っかからないでしょう。
さらに、ピアスを警察に持っていかなかった事。家に忍び込まれた決定的証拠を提示すれば、もっと簡単に物事が進んだはず。
そして、回想シーンでは彼の大きな嘘が1つ暴かれています。
精神疾患によって妄想と現実がごちゃごちゃになってしまうローラと、生来の嘘つきであろうアンドリュー。どちらを信じるべきか、まったくわからなくなったまま、次回からはドラマの後半に突入です。
気になる次回はこちら
⇒ ライアー交錯する証言第4話【憶測】
まとめ
海外ドラマ『ライアー 交錯する証言』第3話【波紋】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第4話【憶測】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。