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ミステリー

オリエント急行殺人事件の感想と評価|ケネス・ブラナーが凄まじい!【映画】

ケネス・ブラナー主演映画『オリエント急行殺人事件』【原題:Murder on the Orient Express】(2017年)の感想と評価がまとめてあります。

ドラちゃん
ドラちゃん
ヒルデガルデ・シュミット役のオリヴィア・コールマンが刑事役で出演しているドラマ『ブロードチャーチ殺意の町』は、見ごたえ満点のストーリー展開ですよ。

オリエント急行殺人事件の感想と評価【映画】

『オリエント急行殺人事件』は、シェイクスピア俳優で、お馴染みのケネス・ブラナーが、あの超有名探偵エルキュール・ポワロに扮した映画です。題材は、アガサ・クリスティー原作の「オリエント急行殺人事件」で、何度となく映画化・ドラマ化されてきました。

「オリエント急行殺人事件」を元にした映画やドラマをこれまでに多く観てきたせいか、個人的にはあまり好きな話ではありません。それでも、今回のケネス・ブラナー主演の『オリエント急行殺人事件』は楽しめました。

エルキュール・ポワロというと、デビッド・スーシェのポワロが型通り・イメージ通りだったので、ケネス・ブラナーのポワロはいかがなものかと思っていたのです。しかし、いつものオーバーリアクションを抑え、フランス訛でありながら聞き取りやすい英語を話すケネス・ブラナーはいつもの彼と一味も二味も違いました。

「ケネス・ブラナーが己を殺して完全にポワロになっている。」と感動したのをよく覚えています。ケネス・ブラナーは、いつもどんな役を演じていても、まるでシグニチャーのように「私は俳優ケネス・ブラナーです。」というマークをちょこんと残す、そんな演技をしていました。

それが今回は完全に姿を消し、ポワロ一色になっていたのです。滅多に描かれることの無いポワロ本人の心情や心理といったものも表現し、より人間臭さの出たケネス・ブラナーのポワロには感情移入せずにはいられません。

改めてケネス・ブラナーの凄まじい演技力を見せ付けられました。

また、この映画『オリエント急行殺人事件』は、劇中劇のような設定を意識したアングルや人々の配置が取られていたように思います。

そのため、電車の中でごしゃごしゃヒトが行き交うということはなく、理路整然とした電車内、人々が描かれており、観ていてとても気持ちが良かったです。

「最後の大芝居をこのオリエント急行で」のネタバレを意識した配置設定だったのでしょうか?

いかにもケネス・ブラナーらしい表現や手法が撮影にも見られたのは良かったように思います。

また、共演者のジュディー・ディンチ、ペネロペ・クルズ、ミッシェル・ファイファー、オリビア・コールマン、デレク・ジャコビー、ジョシュ・ギャッド、ウィリアム・デフォーといった名優たちの演技合戦も見物ですね。

乗客のそれぞれの秘密、それを隠すためのポーカーフェイスが、オリエント急行列車の外に見える雪景色よりも冷たかったのが特に印象的でした。なかなか良いキャスティングだったように思います。

次回は、またケネス・ブラナーがポワロを演じ、今度は「ナイルに死す」を元にした内容の映画を撮るそうなので、今から楽しみです。

まとめ

ケネス・ブラナー主演映画『オリエント急行殺人事件』の感想と評価をまとめました。
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