海外ドラマ『ミスター・メルセデス』シーズン2第10話(最終回)【決着】のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ ミスターメルセデス2第9話【ウォーキング】
ミスターメルセデス2第10話(最終回)のあらすじとネタバレ感想【ドラマ】
第10話(最終回)【決着】
「チップが抜けてたんだ。でも、もう真人間になる」
これは、偶然、留置所で隣の房になったブレイディ(ハリー・トレッダウェイ)が、ビルに言った言葉です。
それにしても、アメリカの留置所って本当に鉄格子だけで仕切ってるんでしょうかね。これじゃあ、隣に物を投げたり手を突っ込んだりし放題じゃないですか。
ほら、「同類」とか「ビルって呼んでいいか」とか言われてキレたビル(ブレンダン・グリーソン)が、見事に手を突っ込んで首を絞めています。いや、首を絞めたんじゃなく、呼吸器用のアタッチメントを抜き取ったんですね。ブレイディの本性を引きずり出すためには、多少の荒っぽさも必要でしょう。
さて、今回、最も大きな比重を占めているのが法廷でのシーンです。
検察側と弁護側が論争を交わすのは、”ミスター・メルセデスとブレイディ・ハーツフィールドは同じ人物と言えるのか”についてでした。トニーを始めとする検察側は、とうぜんのように同一人物だと主張しています。もちろん、弁護側は違う人物だと主張します。
最大のポイントは、バビノー夫妻が行っていた投薬と手術ですね。これはブレイディ本人の同意を得ていませんから、このおかげで人格が変わってもブレイディの責任ではありません。
職を探す人々の中に突っ込んでいったメルセデスキラーはもうおらず、今、法廷にいるブレイディは別人と言っても良いのだから、メルセデスキラーとして裁判を受けること自体あり得ない・・・、こんな理屈ですね。
事態をさらに悪い方向に持って行くのが、製薬会社によるサポートです。
脳の物理的損傷が回復可能だと示したブレイディは、製薬会社にとっては金の卵を産むガチョウが金の生る木を背負っているようなもの。刑務所に行かれたり、ましてや、死刑になったりしたら困るのです。
無限の利益を当て込んだ連中がジャブジャブと金を使ってくるのですから、長期戦に持ち込まれたら検察側に勝ち目などありません。
検察に残された手段は、ブレイディが変わっていないと一発で証明することです。そこで、ルー(ブリーダ・ウール)に白羽の矢を立てることにしました。”ブレイディが変わったと言っている連中は、過去のブレイディを知らない”と言うのが、この作戦の肝ですね。
ブレイディに意識がないと思っていたころは好き放題に言っていたルーですが、今回、向き合うのは意識のあるブレイディになります。
ブレイディが過去と違うかどうかを確かめるためには、彼女の腹を裂いた張本人と、面と向かって話さなくてはなりません。この盛り上げ方は、まるで法廷ドラマの様です。
ビルは「最後の仕事」であるブレイディとの決着をつけ、好きな絵を描いて余生を送ることが出来るのでしょうか。
とまあ、こんな具合の最終回ですけど、出来れば直接決着をつけて欲しかったというのが正直な感想です。最期を迎えるブレイディがニヤリと笑ったように見え、絵を描いているビルは、どことなく物足りなさそうに例の「スマイルマーク」を書き入れます。
キングの作品は独特な余韻を残すことも多いんですけど、少しビルが不憫ですよね。やはり、ブレイディの存在は生きがいと言う意味で不可欠なんだと思います。
ルーの言っていた「コードになった」を上手く活かして、第3シーズンではきっちりカタを付けて欲しいですね。
気になる次回はこちら
⇒ ミスターメルセデス3第1話【ジョン・ロススティーン殺人事件】
まとめ
海外ドラマ『ミスター・メルセデス』シーズン2第10話(最終回)【決着】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、シーズン3以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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