ライアン・エッゴールド主演の海外ドラマ『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』第6話【アントロポセン】(原題:Anthropocene)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ ニュー・アムステルダム第5話【記事の向こう側】
ニュー・アムステルダム第6話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
第6話【アントロポセン】
今回のタイトル【アントロポセン】は聞きなれない言葉ですよね。「人新世」という名前の地質時代は、人間の活動が地球環境に影響を及ぼした時代の事。現在、我々が生きているのは、アントロポセンの真っただ中というわけですね。あと何百万年かすれば、地層の一つになるかもしれません。
このタイトルが大きく関わるのが、交通事故で運ばれてきた親子。口喧嘩ばかりしている父と息子ですが、突然、2人同時に発作を起こします。アメーバ性髄膜脳炎の症状に似ていますけど、最新の検査機器はそれを否定。
氷河に含まれる水銀で中毒を起こしたのかと思えば、解毒用の薬剤が激しい副作用を起こしてしまいます。どの病原体にも当てはまらないので、新種の感染症の可能性が高まりました。治療は全く手詰まりに・・・。
実はこの病気、最初にカプール(アヌパム・カー)たちが診断した通りのアメーバ性髄膜脳炎だったのです。ただし、現在の株に突然変異する前の、古代の株。
ドラマではそんなものが復活した原因に触れていませんけれど、タイトルから考えると温暖化のせいでしょうね。人類が氷河を溶かしたせいで、閉じ込められていた古い病原体が溶けだしてしまったのです。
でも、環境問題はあくまで隠れたテーマ。それよりも、この父と息子の関係がほっこりさせてくれるじゃないですか。口喧嘩が絶えないのに、毎年、出かける冒険旅行。文句を言う側の父親はこの旅行が楽しみで、行き先で、また揉めたりしています。息子は父を楽しませたいと思い、父はそんな息子を誇りに思う。いい関係ですよね。
反対に、フロム(タイラー・ラビーン)は父との関係が上手く行かず悩んでいます。彼の父は、息子が同性のパートナーと暮らしているだなんて認めたくないんですね。バングラデシュから迎えた養子には全く血のつながりがありませんから、孫とも思えないのでしょう。
フロムの家族は確かに特殊です。でも、特別な家族でもあるのです。「子供は親を選べない」なんて言いますけれど、彼らはお互いにお互いを選んだのですから。きっといい家族になりますし、おじいちゃんとも和解できるはず。
今回、オープニングからエンディングまで関わるのが、病院の資金集めパーティーです。医療ディレクターであるマックス(ライアン・エッゴールド)は資金提供者の接待をして、最新の医療や感動的な話で場を盛り上げるのが役目。
ところが、患者の話が出ると、いても立ってもいられないのがマックスです。何度もパーティーを抜け出しますし、大口の資金提供者との話も途中でやめてしまいます。というか、ほとんど会場にいませんね。
ここで彼の秘密兵器、ジョージア(リサ・オヘア)の出番です。
マックスが接待をちゃんとしないのは医療の方が重要だからだと、ビシッとフォロー。「私なら寄付します」の一言で、資金提供者の心を動かしてしまいました。マックスの業績にもかなり詳しい所を見るに、今までもこうやってフォローしてきたのでしょう。ジョージアがいなければ、マックスは今頃、無職でしょうね。
パーティーが終わり、会場の喧騒も消え去りました。ようやく妻をダンスに誘うマックス。ロマンティックなシーンで、彼は涙を流し始めます。そして口にした「ある患者の話」という一言。誰のことだか、すぐに察して、言葉を失うジョージア。食器を片づける音だけが響く会場で、2人は抱きしめ合うのです。
ガンの告白に最適なタイミングはありませんけれど、ジョージアにとっては夫が心を開いてくれた瞬間でもあります。これからは、2人で病気と闘っていくことでしょう。
気になる次回はこちら
⇒ ニュー・アムステルダム第7話【移植の輪】
まとめ
ライアン・エッゴールド主演の海外ドラマ『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』第6話【アントロポセン】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、第7話【移植の輪】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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