海外ドラマ『9-1-1:LA救命最前線』シーズン2第3話【届かぬ叫び】(原題:Help Is Not Coming)のあらすじネタバレや感想をご紹介します。
また、ドラマ内で使われている音楽(BGM)もまとめました。
前回の話はこちら
⇒ 9-1-1:LA救命最前線シーズン2第2話【マグニチュード7.1】
911 LA救命最前線シーズン2第3話のあらすじネタバレや感想【海外ドラマ】
第3話【届かぬ叫び】
大地震がもたらした悲惨な現場の様子から奇跡の救出劇と、見どころ満載の内容でした。また、その中に仲間との絆を上手く表現していたと思います。緊迫感や緊張感、臨場感も、最高潮と言えるほどでした。
そして、後半の再会シーンの数々には、本当に感動させられました。映像を少しスローにしたことが、一層、効果的な役割を果たします。観る側の感情がドンドンと高まるのです。おかげで、しばらくの間、興奮が覚めませんでした。
911 LA救命最前線シーズン2第3話のあらすじネタバレ
今回は、救出劇以外のことも描かれており、バラエティー豊かでした。内容に偏りがないことで、全体に流れと纏まりが出来ていたように思います。
バックとエディたちの脱出
バックとエディは救出した女性アニーとともに出口を求め脱出を試みます。彼らは最初、下の階を目指しますが、出口が塞がっていると判ります。そこで、今度は上の階へ行くこととなりました。傾いた廊下や階段を下や上へと大変な移動ですね。
そして、上の階で彼らは取り残された男性を見つけます。まだ、彼は生きていました。しかし、この男性は脊髄損傷で、容易に動かせません。そこで、彼を固定する板として、アニーの見つけたアイロン台を使います。
余談ですが、これほど大きなアイロン台は初めて見ました。いったい何に、アイロンをかけるのでしょう?正直なところ、この男性の具合よりも気になりました。
その後、彼らは男性を搬送するためエレベーター室内部を伝い、下へ向かうことにします。たしかに、効率的な方法ですね。これだと、アイロン台に固定した男性を、吊り下げて降ろせます。つまり、エレベーターは上に停まったままなので、下には障害物がないのです。
とはいえ、嫌な予感は的中するものです。搬送途中に、突然余震が起き、エレベーターが落下してきます。危機一髪のところで、彼らは途中の階のドアをこじ開け、逃げ込みました。
しかし、ここからは、バックやエディたちの詳しい脱出劇は描かれていません。彼らが無事であったことは、この後のストーリーでわかりました。
行方不明の少女キャット
キャットが無傷であったことに、まず驚きました。しかし、こういう事例は、よくあることです。
災害や事故で、子供やペットだけが生き残ったニュースを観たことがありませんか?
体の小さい子供や赤ん坊、ペットなどは、ちょっとした隙間に、スッポリはまることがあります。そのため、大人とは違い何かに挟まれることなく、生き残る率が上がるそうです。運もあるのでしょうが、神秘的なものと生命力を感じました。
とはいえ、彼女がペイズリーと一緒だったことは生きるという励みになったはずです。ここで余談ですが、彼女の名前をキャットにしたのは、なぜでしょう?きっと、制作者側の、遊び心なのかもしれません。言い方は悪いですが、犬と猫の生還劇になりますね。
犬のペイズリーと、その飼い主の女性
残念ながら、飼い主の女性は亡くなっていました。正直なところ、彼女の死は気になりません。高慢な女性だったからでしょうね。
ところが、ペイズリーが無事だと分かった瞬間は違います。嬉しくて、思わず涙が出そうになりました。私自身、動物ものに弱いので、余計にそう感じたのかもしれません。
とはいえ、ドラマや映画で人間が死んでも泣かないのに動物だと泣いてしまうことがありませんか?
つまり、人間よりも動物を描くほうが、時には感動を与えるのです。動物の持つ純粋さや、無邪気さのせいかもしれませんね。今回も、その例外にもれずペイズリーは物語に華を添えていました。
余震で地下へ転落したヘン
まず、ヘンが無事であったことに一安心しました。しかし、彼女のGPSや無線は壊れ、地上との連絡が一切途絶えます。そんな中でも彼女は、必死に生き抜こうと頑張るのです。
そして、壁に穴をあけた瞬間、一匹の犬が飛び出してきます。また、この犬に導かれるように、彼女は行方不明の少女キャットを発見したのです。
そのころ、ボビーとチムニーは現場指揮官の退去命令に背いてまで、ヘンを救おうとしていました。じつは、こうなるであろうことは、ある程度は推測できました。
しかし、他の分署の隊員だけを先に撤退させた時の演出は予想外です。彼らは何も言わず、あっさりと引き上げて行きます。一瞬、えっ?そんなに冷たいものなの?と、驚いてしまいました。ところが、これはヘンの救出劇を、最高に盛り上げるための演出だたっと、あとで解ります。
その後、ボビーとチムニーは駐車場の車から工具類を拝借します。また、”地上最高の雪”とナンバープレートに書かれた4WD車も見つけました。
どうもこの車は、高馬力の山岳仕様車のようです。そのため、進行を妨げている車と瓦礫の壁から車を引っ張り出せるかもしれません。しかし、途中で牽引していた、鎖が切れてしまいます。
ちょうどその時、ボビーとチムニーのいる現場にバックとエディが現れます。そして、彼らの背後には地上にいた救命士たちもいたのです。このシーンには、かなり感動しました。ボビーが他の救命士を撤退させていなければ、ここまで思わなかったでしょう。
救命士同士の絆を、深く感じることのできる場面でした。とはいえ、彼らの協力により、ヘンとキャット、犬のペイズリーは無事に救出されます。もちろん、救助にあたった救命士たちも無事でした。
ヘンが発見した、別の分署の救命士ラス
彼とヘンの会話を聞いていて、涙が出そうになりました。彼の死を覚悟した様子が、あまりに悲しかったのです。そして、残念ながらラスは、ヘンの励ましに答えることなく亡くなります。
とはいえ、彼はヘンに発見され幸運でした。彼は非番だったため、GPSも無線も持っていません。つまり、誰にも気づかれず、亡くなっていた可能性があったのです。
その後、エンディングの中で、彼の遺体を運ぶシーンがあります。救命士という職業の過酷さが胸の奥まで伝わるシーンです。何とも言えない、いたたまれない気持ちになり、思わず涙ぐんでしまいました。
地震のさなか陣痛に見舞われ、怪我をし意識を失った妊婦と夫
マディが彼らにハッキリと2度も、「助けは来ません!」と言った時は驚きました。たしかに、救急車は出払っており、道路も大渋滞です。しかし、彼女には秘策がありました。電話でお産の手助けをしようとします。
ところが、この妊婦が怪我をしており意識不明だとわかります。そうなると、状況が違ってきます。まず、マディは妊婦の夫に救急手当のやり方を教えました。さすが、元看護師ですね。
その後、近くに救急隊がいると知った彼女は、彼らを救急隊のところへ行くよう指図します。つまり、「救急隊が行けない時は、通報者を救急隊のところへ」という、マニュアルがあったのです。これには、なるほど!と、納得しました。
また、マディは救助活動中の部隊の隊長に電話をかけることも忘れていません。「奇跡が必要です」と、直談判します。彼女の活躍は、ベテランさながらでしたね。その後、エンディングの中では、母子の無事な姿が映し出されていました。
食料品店での暴動騒ぎ
暴動が起きそうだとの通報でアシーナが現場へ向かいます。しかし、暴動の原因は店主による不当な値上げでした。通常15ドル弱の水のボトルを、100ドルで販売しようとしたのです。
そして、彼は、こう言い放ちます。「普段の値じゃ最初の数人が、買い占めてしまう、高くすれば皆に行き渡る。」これには一瞬、耳を疑いました。身勝手としか言いようのない、言い訳だと思います。緊急時に、自分の利益しか頭にない人がいるとは、悲しいですね。
そこで、アシーナは彼に逮捕をちらつかせ、値引きさせることに成功しました。ところで、アメリカには便乗値上げに、罰則があると知り驚きました。おそらく、アメリカの一般市民でも、知っている人は少ない気がします。
このドラマを観た方にとって、非常に役立つ情報を得ましたね。なかなか、ためになるドラマだと感心しました。
911 LA救命最前線の人間模様
救命士たちの連帯感や絆の深さが、存分に描かれています。特に、ヘンの救出劇では、分署ごとではなく、救命士同士としての絆を感じます。つまり、同じ志を持つ者同士の、仲間意識の強さだと思いました。
こうゆう仲間がいることは、きっと励みになるはずです。羨ましくなりました。
オペレーターたちは、救命士たちに比べ、個人プレーという印象を受けました。しかし、一人で対処できないときは、ちゃんとベテランがフォローしてくれます。
とはいえ、救命士と変わりのない激務です。デスクワークということで、甘く観ていた自分が恥ずかしくなりました。
主要メンバーたち個々の再会劇を、臨場感あふれる構成で、締めくくられています。彼らの家族に対する想いが、胸の奥まで伝って来るようでした。
911 LA救命最前線シーズン2の登場人物
家族や仲間を想う気持ちや絆を感じることができ、キャラクターたちの理解が深まりました。
ボビー・ナッシュ(Bobby Nash)/ピーター・クラウス-救命隊のリーダー
今回、ボビーの活躍ぶりの描き方は、控え目だったように思います。少し物足りなさを感じますが、仕方がありません。それは、危機的状況にあったのが彼ではなく、ヘンとバック、エディだからでしょう。
しかし、ボビーの隊長としての力量を、たっぷり味わうことが出来ました。また、どれだけ彼が仲間想いなのかも解りました。
とはいえ、ボビーのアシーナへの想いは、本物です。本当に歩いて彼女の自宅に、安否を確認に来たのかは分かりません。しかし、どんな手段を使っても彼なら、彼女の元へ来ていたでしょう。
正直なところ、邪魔くさがりの私なら、ここまでしないと思います。きっと、電話かLINEで済ませていたでしょう。ボビーの頼もしさと、アシーナへの本気度が伝わって来るようでしたね。
アシーナ・グラント(Athena Grant)/アンジェラ・バセット-警察官
アシーナの今回の活躍も、見事としか言いようがありません。違法に価格を釣り上げた、食料品店の店主に、彼女は逮捕か値引きの選択をさせます。
しかし、彼女は値引きについては、一言も口にしません。態度だけで、彼に決断を迫るのです。これは、主婦が「この価格なら買わない」ことを、帰ろうとする素振りで示すのと同じだと思います。
もし、これが彼女でなく、男性警官ならどうだったでしょう?
きっと、50%の値引きはなかったでしょう。法律で認められている10%の値上げになっていたかもしれません。つまり、主婦ならではの彼女の采配が、功を奏したのです。
これは、なかなか面白いシナリオでした。こういった、生活に密着した警官の活躍を、もっと観たくなりました。
エヴァン・“バック”・バックリー(Evan “Buck” Buckley)/オリヴァー・スターク-新人消防士
今回、バックのことを初めて、頼もしいと感じました。ホテルの上層階から、男性を運ぶ際の方法を、バックが思いつきます。エレベーターとは考えましたね。たしかに、瓦礫の心配がなく、道を確保できます。
こうゆう機転の利かせ方は、以前のバックにはなかったことです。これも、数々の経験を積んだからでしょう。また、彼とエディとのコンビも、なかなか息が合っていました。今後の活躍が楽しみですね。
とはいえ、バックのアビーに関する言葉が少し気になりました。「いなくて良かった、心配せずに済む。」たしかに、彼女はヨーロッパにいて安全です。しかし、心配しないで済むこと=気持ちが離れてゆく、という可能性があるのです。
つまり、心配も愛情の一つなのです。そのためでしょうか?エディが息子と再会する様子を眺める彼は、かなり複雑な心境に見えました。エディ親子のことを喜んでいたと同時に、自分には何か物足りない?と感じていた気がします。
きっと、自分もアビーと共に、お互いが無事である喜びを、確かめ合いたかったのではないでしょうか?考え過ぎかもしれませんが、バックのことが少し心配になりました。
ヘンリエッタ・“ヘン”・ウィルソン(Henrietta “Hen” Wilson)/アイシャ・ハインズ-救命士・消防士
前シーズンでの彼女は、患者さんの診断や救急車での搬送をメインに描かれています。そのため、救命士よりは救急班のイメージのほうが強めでした。また、彼女自身の活躍が描かれることも、少な目だった気もします。
しかし、今シーズンは違います。やっと、メインキャラとしての、本領発揮でしょうか?
他の人物たちを圧倒するほどの、存在感を感じました。個人的に好きなキャラの一人なので、嬉しくてたまりません。今後のヘンの活躍が、とても楽しみです。
とはいえ、現場で彼女が転落し、仲間と連絡が付かなかった際は、本当に心配しました。無線が壊れ、仲間たちとの連絡もできません。ヘンが一人ぼっちで感じた絶望感とは、どれほどのものだったのか?想像以上のものだったでしょうね。
また、彼女の家族あてへのメッセージには、思わず涙が出そうになりました。今夜、帰ると約束したにもかかわらず、果たせないかもしれないこと。家族を愛していること。そして、諦めず出来るだけのことをする決意を、スマホに録音しました。
実際のところ、ヘンは死を覚悟していたのだと思います。しかし、メッセージを語るうちに、改めて家族への想いが強くなったのでしょう。それが、彼女へ「生還してみせる」という活力を与えた気がします。
また、行方不明だった少女キャットと犬のペイズリーに再会できたことも、彼女には幸運でした。自分一人ではないことが、希望と励みになったはずです。
とにかく、彼女たちの生還劇は、見ごたえタップリでしたね。おかげで、しばらくは忘れることのできない名シーンとして心に残りそうです。
ホーウィー・“チムニー”・ハン(Howie “Chimney” Han)/ケネス・チョイ-救命士・消防士
撤退命令が出た際の彼の一言は、本当に格好よかったです。「立場が逆なら、ヘンは最後まで探す。」行方不明者が彼女でなかったとしても、きっと彼は同じことを言ったと思います。彼の仲間を想う気持ちが、直球で伝わってきました。
とはいえ、彼はヘンに対し、特別な感情を持っていると思います。それは、種類は違えど、マイノリティーを持つ者同士の絆ではないでしょうか?そのためか、この二人が一緒のシーンが多い気がします。きっと、お互い通じ合う部分があるのでしょう。
エディ・ディアス(Eddie Diaz)/ライアン・ガスマン(Ryan Guzman)-新人消防士(元衛生兵)
エディにとっては、初めての大舞台であり、危険な現場だったはずです。しかし、彼はたじろぐことなく、冷静に任務を熟しました。凄いしとしか言いようがありませんね。
軍隊にいた経験だけでなく、もともとの器の大きさが関係しているように思います。根性の座り方が違うのでしょう。彼の救命士としての素質を改めて感じました。
クリストファー・ディアス(Christopher Diaz)/ギャヴィン・マックハイ(Gavin McHugh)- エディの息子
彼の登場シーンは少ないものの、前回から気になって仕方がない存在でした。そこで、彼のことをネットで調べてみました。彼はトミー・ヒルフィガーやホンダのCMに出演経験がる役者さんで、今回がドラマ初出演だそうです。
また、実際に彼は脳性麻痺という障害を抱えています。そのためですね、彼からは障害を演じているという印象を全く受けませんでした。とはいえ、彼の表情は、どの役者さんよりも素晴らしいものだったと思います。
特に、彼がエディと再会する場面は、今も目に焼き付いています。私の中では、一番の感動シーンでした。これからも、彼は何度も登場するでしょうね。いつ登場するかな?と、楽しみで待ちきれない気持ちになりました。
マディ・ケンドール(Maddie Kendall)/ジェニファー・ラブ・ヒューイット(Jennifer Love Hewitt)-オペレーター(バックの姉)
空に光る雲があると通報してきた女性と、彼女との会話は心温まるものでした。光る雲の正体は普段は街の光で見えない天の川だったのです。そして、この女性が「お礼を言うわ、皆さんに」と言った瞬間、マディは思わず涙ぐみます。
この感謝の言葉が、彼女の緊張をほぐし、達成感を与えたのだと思います。また、命を救うことの喜びを、やっと実感できたに違いないと思いました。
とはいえ、彼女の働きは初日とは思えないほど優秀でしたね。陣痛の女性への対処は見事としか言えません。元看護師ということもあり、機転が利くのでしょう。そのことからも911のオペレーターは、彼女にピッタリの仕事だと思いました。
マイケル・グラント(Michael Grant)/ロックモンド・ダンバー(Rockmond Dunbar)-アシーナの元夫
彼はアシーナのことが心配でたまらな状態だったのです。しかし、子供たちに心配かけまいと、その気持ちを隠し気丈に振舞います。
また、彼女を探しに行くのではなく、子供たちを教会に連れてゆきます。これは被災者たちの手助けをするためでした。きっと子供たちに、現実を見せたかったのでしょうね。家族と離れ離れになったのは、自分たちだけではないことや、もっと悲惨な状況の人がいることを・・・。
また、自分の気持ちを紛らわせ、落ち着かせたかったのもあるのでしょう。古くからの友人らしいボランティアの女性と話すことや、一緒に祈ることが彼の助けとなりました。
とはいえ、彼は粋な計らいをしますね。アシーナの無事を確かめに来たボビーを家へ招き入れます。つまり、彼を子供たちと会わせる手はずを整えていたのです。これは、彼女の新しい人生と幸せを願う彼の想いの表れだと思いました。
ドラマ『911 LA救命最前線』シーズン2第3話で使われている音楽(BGM)
今回、使われていたのは1曲でした。
Heroes(1977年) – デヴィッド・ボウイ/DAVID BOWIE
[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=lXgkuM2NhYI” /]
3年前に亡くなった、彼のヒット曲です。この曲は、発売当時よりも死後のほうが売れたという面白い経歴を持っています。タイトル通り、今回のストーリーのエンディングに、相応しい曲でした。
911 LA救命最前線シーズン2第3話を観終わった感想
今回の内容は、あまりに感動的なシーンが多く、100点満点をあげたい気持ちです。しかし、どうしても納得がいかない展開が3ヵ所あったため90点とします。
一つ目は、バックとエディの脱出劇が、描かれていなかったことです。彼らがヘンの救出シーンへ現れるシーンは、あまりに唐突すぎました。一瞬、どうなってるの?と、目を疑ったほどです。
たぶん、時間の関係上、カットされたのでしょうね。彼らはエレベータ室内部を伝い、下層へ降りることが出来ました。そこから、無線を使い誘導されたか、はしご車を手配したのだと思います。
とはいえ、「ここまで来れば、はしご車か階段をつかえる」と一言あれば、描かずとも納得できたはずです。彼らの脱出劇を楽しみにしていただけに、残念でなりませんでした。
2つ目は、犬のペイズリーの飼い主の安否です。エンディングで、ペイズリーをヘンが家へ連れ帰ったと解ります。つまり、飼い主の女性は亡くなったのです。
しかし、いつ?どこで?と、全く記憶にありません。何度も今回のストーリーを観直しましたが、どこにも描かれていませんでした。そこで、もしや?と思いだしたのが、前回のストーリーです。
ボビーたちがホテル内部に入った直後、瓦礫に挟まれた人間の足が映っていました。その人は、もう亡くなっていたようで、近くのコンクリートに赤い×が付けられます。そうです、この人がペイズリーの飼い主だったのです。
なぜ、解ったと思いますか?それは、彼女が履いていた赤い靴です。地震の前に、ペイズリーが逃げるシーンで、一瞬だけ彼女の足元が映ります。その時の靴を覚えていれば、すぐに解っていたでしょうね。
しかし、どれも一瞬の場面でしかありません。すぐに解った方は、どれだけいるのでしょう?記憶力ゲーム?や、間違い探しではないのです。あまりにも、不親切な表現方法だと思いました。
そして、3つ目は、チムニーにだけ私的なストーリーがないことです。つまり、恋人や家族を心配したり、再会する場面がありませんでした。
時間の都合上、削られたのでしょうか?それとも、何か思惑があってのことでしょうか?
どちらにせよ、彼が蚊帳の外扱いで、可哀そうに思いました。
正直なところ、シーズン前半で、これほどの作品をつくると、あとが大変では?と、心配になります。
とはいえ、今シーズンには、前シーズンと違う構成が3つあります。まずは、警官である、アシーナの行動の描き方です。他のクライム・サスペンス・ドラマとは違い、制服警官の活躍を描いています。つまり、殺人事件がメインでないところに、新鮮さを感じます。
次に、オペレーターの描き方です。アビーがメインの時とは違い、仕事内容の詳しい表現が増しました。
そして最後に、新キャラクターの登場と人間関係の変化です。彼らの実生活や活躍ぶりを、どう表現するのか?考えてみると、前シーズンよりも、盛りだくさんな内容になる気がします。
それを、どう上手く織り込んでゆくのか?制作サイドの腕が試されます。このままの勢いが落ちることなく、楽しませて欲しいですね。
気になる次回は
⇒ 9-1-1:LA救命最前線シーズン2第4話【袋小路】
まとめ
海外ドラマ『9-1-1:LA救命最前線』シーズン2第3話【届かぬ叫び】のあらすじネタバレや感想をご紹介しました。
また、ドラマ内で使われている音楽(BGM)もまとめてあります。
ひきつづき、第4話【袋小路】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
動画に関する情報は、こちらにまとめてあります。
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