リドリー・スコットが製作した海外ドラマ『パッセージ』(原作ジャスティン・クローニン:原題:THE PASSAGE)第1話【存亡の序曲】(原題:Pilot)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
パッセージ第1話のあらすじネタバレと感想【リドリー・スコット製作ドラマ】
第1話【存亡の序曲】
2015年、ボリビア。
ジョナス・リア(ヘンリー・イアン・キュージック)とティム・ファニング(ジェイミー・マクシェーン)の2人を筆頭に、数人のチームが誰かを探しています。「いたら世界を変えられる」という、その人は、なんと250歳の男。
スーパーご長寿に会うためにしては、随分とチームの装備が物々しいですよね。”長生きの秘訣は毎日肉を食べる事”なんていう雰囲気ではありません。
檻から出された老人は、いきなりティムに襲い掛かります。首に噛みつかれ、瀕死の重傷を負ったティム。しかし、病院に収容された彼は、首の傷がすぐに消えてしまいます。老人の正体は吸血鬼でした。彼に噛みつかれたティムも、吸血鬼になってしまったのです。
噛みついて感染するだなんて、ゾンビっぽい吸血鬼ですよね。ありがちな設定ですから驚くほどでもないのですが、ここからが『パッセージ』の面白い部分になります。
実は、人類が危機に陥っています。その原因は致死率が高い上に強い感染力を持つウイルスで、このままでは人類が絶滅してしまう危険性すらあるのです。アメリカは今のところ大丈夫なのですが、そうそう長くは持ちません。でも、吸血鬼はめったなことでは死にませんし、まったく病気にもかかりません。
そこで、人工的に”軽い吸血鬼”を作り出し、その免疫力によって人類を絶滅から救う計画が、『プロジェクト・ノア』なのです。
ただし、吸血鬼になってしまうと高次の脳機能が損なわれ、表面上は意思の疎通ができなくなってしまいます。いくら人類という種を救えても、ぼーっとした吸血鬼ばかりになっては意味がありません。
しかし、年齢が若ければ影響が少なくなっているのも事実。つまり、もっと若い人間・・・子供を使えば・・・。
と、ようやくここで主人公の話になりますね。
エイミー・べラフォンテ(サナイヤ・シドニー)は10歳の少女。母親が薬物の過剰摂取で死んだことにより、孤児になってしまいました。福祉局などが絡んでくる前に彼女を一時的な里親の元からさらい、被験体として『プロジェクト・ノア』に届けるのがブラッド・ウォルガスト(マーク=ポール・ゴスラー)の役目です。
10歳にしては頭の回るエイミーと、特殊部隊上がりでどちらかと言えば脳筋タイプのブラッドは、とてもうまく噛み合っています。この2人が遊園地で射的をするシーンが、とても良くできていますね。
エイミーは、巨大なユニコーンのぬいぐるみが欲しくてしょうがありません。でも、ユニコーンを取るには3つの的を倒さなくてはいけないのです。1発目は特殊部隊仕込みの射撃でブラッドが倒します。
次はエイミーに銃を渡すのですが、エイミーは「無理」だというんですよね。エイミーは家庭環境があまり良くなかったので、どうしても少しネガティブになってしまいがち。
そこで、ブラッドの即席射撃訓練です。利き手を確かめ、構え方を教え、後ろがつかえているにもかかわらず標的がスコープに入るタイミングを計り・・・かなりマジなレクチャーをしています。でも、一番大切なのは「出来る」と思うことです。まるで、子供を励ます父親そのものじゃないですか。
でも、ほのぼのシーンはここまで。ブラッドは、とある事情からエイミーに情が移ってしまい、ここから2人の逃避行が始まります。
かなり面白い第1話でした。しかも、次回以降への期待を煽ることだって忘れていません。
エイミーのモノローグを聞く限り、現在は回想シーンのようです。そして気になるのが、「何があっても2人で立ち向かうんだと”思った”」という最後の一言。
国家的プロジェクトを相手に、エイミーとブラッドは逃げ切ることができるのか・・・。第2話以降も、見逃せない展開になること間違いなしです。
気になる次回はこちら
⇒ パッセージ第2話【約束】
まとめ
海外ドラマ『パッセージ』第1話【存亡の序曲】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第2話【約束】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。