ドラマ『LUCIFER/ルシファー』第7話【翼ある友】(原題:Wingman)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回はこちら
⇒ LUCIFER ルシファー第6話【最愛の息子】
LUCIFER ルシファー第7話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
第7話【翼ある友】
翼を奪われるというルシファー・モーニングスター(トム・エリス)が抱える問題、そして、警察内部で孤立しているというクロエ・デッカー刑事(ローレン・ジャーマン)の問題、それぞれが描かれる回です。
ルシファーの問題に関しては、彼の天界に対する思いの移り変わりが描かれます。他方でクロエの問題をめぐっては、孤立の原因となった警察官の射殺事件が取り上げられました。ルシファーとクロエは、それぞれの事件について互いに協力することで問題を解決していこうとします。
翼の盗難は、実はアメナディエル(D・B・ウッドサイド)が仕組んでいたことがわかりました。アメナディエルの狙いは、翼が持つ恐ろしいほどの力とそれを喪失することの重大さをルシファーに気づかせようとするものです。
当初、ルシファーも翼をなくしたことに対する動揺を隠すことができませんでした。しかし、翼の盗難がアメナディエルの陰謀だとわかると、彼はこともなげに翼を燃やしてしまいます。
天界への未練などないことをアメナディエルに見せつけること、そして、彼自身の天界に対する未練を断ち切る宣言のようなものです。翼を失ったことによって、ルシファーが失ったものが何なのかは、まだはっきりとはわかりません。
しかしながら、彼が持つ超人的な力の一部をなくしたことは明らかです。人間界に残りたい、あるいは天界に戻りたくないルシファーの強い決意を示すには十分すぎるほど激しい行動になります。
超人的な力を持つことは、ルシファーが人間界で過ごす上では非常に有利に働きます。自堕落で快楽に浸る生活を可能にしているのは、この力のおかげだからです。悪魔の本質を考えると、こうした生活はまさに彼が望んでいた生活のように思えるのですが、彼は満足していないように見えます。
逆にルシファー自身は、こうした悪魔的生活から抜け出したいと考えており、それは実は悪魔ではなく、高潔な神に近づきたいとする願望の現れなのかもしれません。人間界での生活が長引けば長引くほどこうした思いは強くなるでしょう。やがては、彼の父である神との対決が不可避になっていくのかもという予想もできます。
どちらかといえば、クロエの事件のほうが今回は見応えがありました。射殺された同僚警察官マルコム(ケヴィン・ランキン)が汚職警官だったのかもしれないとするクロエの見立てだった事件が、実は別の汚職警官によって射殺されたのかもしれないという疑いが生じたからです。
同僚の汚職を疑ったことで既に警察内部で相当な反感をくらい、クロエは孤立していました。けれども、そうした反発をまったく気にせず猛進する彼女には異常なほどの勝ち気の強さと孤高であろうとする姿勢を感じます。
事を荒立てたくないとする彼女の同僚刑事で元夫でもあるダン(ケヴィン・アレハンドロ)と比較すると、このことがよくわかるでしょう。ルシファーから見ればダンは能力の低い平凡な刑事に見えます。
だけど、実はダンのようなタイプはごく普通の常識的人間であり、そこまで悪く言われるのも少し酷に感じるのです。むしろ、クロエが持つ常識はずれな部分がルシファーの気を引いているように見えます。
ルシファーと比較すればクロエも普通の人間に思えるのですが、今回のクロエが発する激しさに触れて、どこか狂気を持ったクロエの性格が、時にはルシファーのそれを越えてしまうこともあるのだろうと感じました。
そして、彼女のこの性格がルシファー以外の周囲のキャラクターに大きな影響を与えていくような気がします。
気になる次回は
⇒ LUCIFER ルシファー第8話【嫉妬】
まとめ
海外ドラマ『LUCIFER/ルシファー』第7話【翼ある友】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第8話【嫉妬】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。