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ファンタジー

LUCIFER ルシファー第6話のネタバレ感想 暗躍するアメナディエル【ドラマ】

ドラマ『LUCIFER/ルシファー』第6話【最愛の息子】(原題:Favorite Son)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。

前回はこちら
LUCIFER ルシファー第5話【悪魔のツケ】

LUCIFER ルシファー第6話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】

第6話【最愛の息子】

前回、ルシファー・モーニングスター(トム・エリス)の右腕であるメイズ(レスリー・アン・ブラント)、天使のアメナディエル(D・B・ウッドサイド)、セラピストのリンダ(レイチェル・ハリス)がシリーズの中で果たす役割が大きくなることが予感されましたが、今回はそれが具体化していきます。

そして、3人の中でも、アメナディエルとリンダが関係を深め、ルシファーの感情の爆発を導きました。

第6話で発生したコンテナ盗難事件では、盗まれたコンテナに彼の翼が保管されていたのです。盗難の背後には、ルシファーに対する良からぬ陰謀がうごめいている気配が感じられます。

シリーズを通じたルシファーに関する物語に、毎回、起きる彼とクロエ・デッカー刑事(ローレン・ジャーマン)が捜査する事件の物語がリンクしました。

メイズとアメナディエルというルシファー周辺にいる人々による企み、ルシファーの翼をめぐる陰謀、そして、ルシファーとクロエとの物語が交錯しながらシリーズが進んでいくという点で、物語全体が厚みを増してきたように感じます。

エンディングで、ルシファーは翼が奪われたことを苦渋の表情でメイズに打ち明けるのです。ですが、この場面のトーンは、少し前のラブ・コメディーのような印象を放っていた本シリーズとは全く別のもののような印象を受けます。

人間界で暮らていくにあたり、ルシファーにとって翼を持たないことはさほど大きな意味を持ちませんし、彼自身も翼には執着していません。だからこそ、当初、ルシファーはコンテナに保管していた翼が盗まれても大きく動揺はしませんでした。

しかし、リンダとのカウンセリングによって、ルシファーはそれまでの態度を一変させ、翼が盗まれたことに対するショックを露わにします。リンダのカウンセリングは、ルシファーが父である神から彼に与えられた地獄の統治者という役割を、彼自身はあまりに不条理なものと感じていることを引き出しました。

彼自身は自分の内面に善な部分を持っているにも関わらず、悪の体現者として君臨しなくてはならず、自分があらゆる悪の根源にあると見られることに我慢がなりません。そして、この役割を自分に与えた父に対して彼は非常に屈折した感情を抱くことになります。

当初は天界に何の未練も感じていないと考えていたルシファーは、父に対する複雑な感情を刺激されることで動揺し、翼が盗まれたことによって天界に帰ることができなくなるかもしれない自身の運命に苛立ちを感じるようになりました。

心の奥に閉じ込めていた過去の苦い記憶を蒸し返されることで心がかき乱されたのです。ルシファーの動揺により、翼の盗難事件は一気に重要度が増すのですが、彼の動揺を引き出したのがリンダによるカウンセリングでした。

このカウンセリングには、事前にアメナディエルのリンダに対する入れ知恵があったのです。仮にアメナディエルが、ルシファーの心を揺さぶり、翼という彼の過去を象徴するものへの関心を向けさせることで、ルシファーに現在の自分が置かれた状況を考えさせようとしているのならば、翼の盗難に彼も関与しているのかもしれません。

アメナディエルという天使が悪魔のルシファーに揺さぶりをかけているとするならば、天使と悪魔の役割が逆転してしまっています。ルシファーはより人間的に、それと反比例する形でアメナディエルは悪魔のように変化していく展開が今後は待っているのかもしれません。

気になる次回は
LUCIFER ルシファー第7話【翼ある友】

まとめ

海外ドラマ『LUCIFER/ルシファー』第6話【最愛の息子】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。

ひきつづき、第7話【翼ある友】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。