海外ドラマ『マーベル クローク&ダガー(原題:Cloak & Dagger)』第10話(最終回)【英雄への道】のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
また、ドラマ内で使われている音楽(BGM)もご紹介しました。
前回はこちら
⇒ クローク&ダガー第9話【試練】
クローク&ダガー第10話(最終回)のあらすじネタバレや感想とBGM【マーベルドラマ】
第10話(最終回)【英雄への道】
流石、シーズンラストですね。緊迫感やスピード感、臨場感、衝撃度など、どれも最高の出来栄えでした。
欲を言えば、今回に近い展開を、中盤に1回は欲しかったです。そうすれば、もっと楽しみ方も期待感も、変わっていたでしょう。
とはいえ、5つ星以上の満足感を味わえました。
クローク&ダガー第10話(最終回)のあらすじネタバレ
まず、タンディは自身を狙う暗殺者を撃退し、ミナの元へ向かいます。
そこでは、凶人たちに襲われるミナを助け出し、ロクソン社へ向かうこととなりました。そして、自分一人逃げようとするスカーボローを捕まえます。
彼から情報を聞き出した彼女たちは、リグ本体のある別ビルへと向かうのです。しかし、道中、凶人たちに襲われミナは凶人化してしまいます。
その頃、タイロンはオライリーと共に警察に捕まり、勾留されていました。
そして、勾留先の警察署にも凶人たちが現れ、大騒ぎとなってしまいます。なんとか、彼の機転と活躍で、自分と共に凶人たちを部屋に閉じ込めました。
そこで、凶人たちに襲われたタイロンは、タンディの元へテレポートするのでした。そして、凶人化したミナを気絶させ、ダンディを救います。
その後、今後の対策を考えるべく、彼らは教会へ一旦戻ります。
そこに、エヴィータがやって来て、彼らの運命を伝えました。当然、どちらかが死ぬ運命だと知った彼らは、動揺を隠せません。
しかし、その運命を受け入れた二人は、共に戦うことを誓うのでした。
最終目的地であるリグ本体へと向かう二人を、オライリーが手助けをします。
しかし、コナーズが彼女の跡をつけていました。そして、彼の銃弾に倒れたオライリーは、湖へと落とされてしまいます。
彼は当然、タイロンも狙っており、始末しようとしました。
しかし、タイロンの体から突然、闇のようなエネルギーが流れ出します。そして、その闇はコナーズを飲み込み、消し去ってしまうのです。
その後、自分が死ぬ運命だと悟ったタイロンは、一人でリグの内部へ向かいます。
そこへ、彼の行動に我慢の出来ない、タンディもやって来ます。そして、不思議なことにタンディにも、死ぬ運命である印が現れました。
開き直った二人は手を取り合い、お互いのエネルギーを放出させるのです。そのエネルギーは不思議なことに、全てを浄化し世界を救う結果となりました。
その後、タンディは実家へ戻ります。逆にタイロンは彼女のいた教会へと、住処を移しました。
そして、エンディングタイトル後には、衝撃的なシーンが移し出されます。
死んだはずのオライリーが生き返り、湖から出てきたのでした。
この地を襲った、厄災の歴史を交えながらのストーリーは、なかなか見ごたえがありました。
ただ、納得できない部分が、全くなかった訳ではありません。
- タンディは凶人に触れても、凶人化しない原因は?
- 二人のエネルギーが、なぜ全てを浄化できたのか?
- なぜ二人の英雄のうちの一人が、死ななかったのか?
- オライリーが生き返った原因は?
せっかくの素晴らし内容だったにも関わらず、揚げ足を取ってしまいました。
しかし、誰もが気になる部分だと思います。シーズン2で解明されると、期待するしかないですね。
とはいえ、タンディとタイロンの表情には、清々しさを感じずにいられません。
何かを成し遂げた達成感に自信が加わり、人間としての成長ぶりを感じました。
クローク&ダガー第10話(最終回)の登場人物
今回は、主人公たちの活躍が素晴らしかったです。
タンディ・ボウエン / ダガー(Tandy Bowen / Dagger ) – 光の能力を持つ主人公 – オリビア・ホルト(Olivia Holt)
彼女の潔さが、終始、表現されていたと思います。
運命を受け入れた強さ、という感じでしょうか?
タンディは、タイロンか自分が死ぬ運命だと知りました。しかし、彼女は悲観するのではなく、受け入れます。
また、流れに身を任せることもしません。自分で切り開くのです。
つまり、結果が決まっていても、その道中までもが、決まっている訳ではありません。ならば、その過程を楽しむのです。
また、あわよくば、結果を変えてやろうという、意気込みさえも感じます。ある意味、タンディらしい天邪鬼さなのかもしれません。
あまりに格好良すぎて、完全にノックアウトされました。
ところで、このドラマのプロモなどで良く見る、タンディの髪の色は白です。今回の話で変わるかな?と思ったのですが、違いました。
きっと、まだ大きな謎があるのでしょうね。シーズン2での変化に期待です。
タイロン・ジョンソン / クローク(Tyrone Johnson / Cloak) – 闇の能力を持つ主人公 – オーブリー・ジョセフ(Aubrey Joseph)
彼の極端さが、今まで以上に現れていたと思います。
やっと精神的強さを感じたと思ったのも束の間です。クロークが破れて使えなくなると、何も出来ません。
昔のイジイジしたタイロンに、戻ってしまいました。
ここでの、タンディの一言は良かったですね。「悩むだけで、何も行動しない!」
この言葉は、タイロンに影響を与えただけではありません。私自身にも、ガツンときました。
そして、この言葉によって、彼は吹っ切れます。タイロンは、復讐のためだけに戦ってきました。
しかし、今回は違います。自分のためという意識が芽生えたのでしょう。
それは、観ている側にも伝わってきました。おかげで、今までで一番格好の良いタイロンを、観ることが出来ました。
オライリー捜査官(Brigid O’Reilly) – コナーズの汚職を捜査する警官 – エマ・ラハーナ(Emma Lahana)
3人目の主役と言っても、過言ではない気がします。個人的には、主役の二人よりも、ずっと気になる存在でした。
きっと、ただの脇役だけで終わらないと、最初に感じたのです。数話前に、彼女のことを調べまくった甲斐がありました。
やはり最後に、ミュータント化して復活しましたね。ただ、あまりの不気味さに、怖いとさえ感じました。
これから、どうなるのでしょうか?
ヒーロー側?それともヴィラン側でしょうか?
今まで正義を貫きすぎた反動で、ヴィラン側になっても可怪しくはないと思います。
どちら側になるにせよ、楽しみな展開が増えました。
コナーズ警部(Connors) – タイロンの兄を殺した悪徳警官 – J・D・エヴァーモア(J. D. Evermore)
最後まで、往生際が悪すぎます。
コナーズには、潔さの欠片もありません。見苦しいとしか、言いようがないですね。
また、コナーズは死んだとは描かれていません。タイロンの発する闇に、吸い込まれただけにも見えます。
つまり、タイロンの中で、生きている可能性もあるのです。もしそうであれば、タイロンに何か悪い影響が出るかもしれません。
なかなかスッキリした展開には、なってくれませんね。死んでくれていたほうが、どれだけ楽なことか・・・。
シーズン2になっても、気を抜けない存在になりそうです。
ピーター・スカーボロー(Peter Scarborough) – ロクソン社の幹部 – ウェイン・ペレ(Wayne Pere)
コナーズと同様に、往生際の悪さを感じました。
ただ、エネルギーの放出の止め方を教えただけ、マシなところはあります。またスカーボローも、結局は死んではいません。
タンディが彼の希望の中に入り、扉の奥に閉じ込めました。つまり、以前のアイヴァンと同じで、廃人になっただけです。
また復活する可能性も、ないとはいえません。コナーズと同じで、まだ安心できませんね。
ミナ・ヘス(Mina Hess) – ロクソン社に務める博士 – アリー・マキ(Ally Maki)
ミナがスカーボローを殴ってくれて、気分爽快です。
観ている側の気持ちを、代弁してくれましたね。一気に彼女の好感度が、アップしました。
また、タンディの言葉で自信を持った表情には、力強さがみなぎっています。さっきまで、弱音を吐いていたと、思えないほどです。
以前とは完全に、別人に思えました。ミナの希望の世界である、お花畑を観ているだけに、そう感じるのでしょう。
期待以上の、良いキャラですね。次のシーズンでも、ぜひ、ミナの姿を観たいものです。
エヴィータ・フィシラー(Evita Fusilier) – タイロンのガールフレンド – ノエル・レニー・ベルシー(Noelle Renee Bercy)
一時期は、まるでタイロンのストーカーのようで、嫌な感じしかしませんでした。
しかし、今回のエヴィータは、格好良かったですね。彼女が、タンディとタイロンを結束させ、運命に立ち向かうことを決意させたのです。
つまり、使命を伝える役目を、見事に成し遂げます。
これほど、大きな役目を背負っていたとは、誰が想像したでしょう?
全く期待していない役柄だっただけに、かなり驚きました。また、エヴィータには生まれ持った、特殊能力の欠片も感じます。
次のシーズンに、どう繋がるのか・・・、とても楽しみです。
メリッサ・ボウエン(Melissa Bowen) – タンディの母親 – アンドレア・ロス(Andrea Roth)
いざとなれば、母親とは強いものです。娘を守ろうとするメリッサの姿に、少し感動しました。
そして、その行動は、タンディにも十分伝わりました。タンディが家へと戻り、今後はきっと良い関係が結べそうですね。
アディナ・ジョンソン(Adina Johnson) – タイロンの母親 – グロリア・ルーベン(Gloria Reuben)
今までは終始、不機嫌でイライラ感がありました。
しかし、今回、やっとアディナの母親らしい表情を観た気がします。タイロンが無事だとわかった時の彼女は、優しい母親そのものでした。
これでやっと、夫とも上手く行きそうな気がします。
ドラマのキャストに関する情報は、こちらにまとめてあります。
⇒ クローク&ダガーのキャストを画像と動画でまとめて紹介
クローク&ダガー第10話(最終回)で使われている音楽(BGM)
このドラマで使われた気になる音楽をまとめています。
The Fresh Sound(2018) – CRUSH EFFECT/クラッシュ・エフェクト
アメリカのエレクトロニック・デュオのよる、マディ・グラらしい曲です。タイロンが街で行われている祭りに、紛れ込んでいるシーンで使われていました。
Game On 2.0(2018) – SIBERIA(feat. Nea Nelson)/シベリア(feat. ネア・ネルソン)
スウェーデンのアーティストによる、格好の良い曲です。タイロンが警察署で、凶人たちと戦うシーンで使われていました。
War(2018) – T-Moe & Clearside
アメリカのヒップホップ系アーティストによる、パンチの効いた曲です。タンディがタイロンに、黒のパーカーを渡すシーンで使われていました。
Come Sail Away(2018) – Olivia Holt/オリビア・ホルト
[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=5-7AgZdYJ-8″ /]
タンディを演じるオリビア・ホルトの、『クローク&ダガー』オリジナル・サウンドトラック収録曲です。
この曲のオリジナルは、1977年にスティクス/Styxが発表し、全米8位になっています。
このオリビア・ホルトのヴァージョンは、オライリーとコナーズの対決シーン後から始まりました。そして、タンディとタイロンが、エネルギーを放出する場面まで、使われています。
それ以外にも、他のさまざまな場面で、別の歌手によるヴァーションが、使われていました。そのため、今回のストーリーを表現する重要な曲として、耳に残った方が多いと思います。
Wolves(2015) – 8 GRAVES/エイト・グレイブス
アメリカのオルタナティヴ・ロック系デュオによる、格好の良い曲です。エンディングシーンで使われていました。
クローク&ダガー第10話(最終回)を観終わった感想
ドラマ『クローク&ダガー』には、他のヒーロー物にはない面白さを感じます。
自分のことは後回しに、人助けばかりをするヒーローではないのです。つまり、常に人のためという、正義の押し売りがありません。
もとはといえば、タンディは父親の名誉のためでした。そして、タイロンは兄のためです。
つまり、他人のためでなく、自分の満足のためにしてきました。そのため、、周囲を巻き込む迷惑さが目立ちます。
個人的には、それがとても気に入りました。今回のストーリーに関しても同じです。
彼らは一見、世界を救うために戦ったように見えます。
しかし、本当にそうでしょうか?
自分には、運命に打ち勝つために戦ったように思えます。それは、二人がエネルギーを放出したシーンを観て感じました。
彼らにとって世界を救ったことは、結果論でしかなかったように思います。
つまり、己を切り開いたという、達成感のほうが強いと感じました。数あるマーベルドラマの中で、異色と呼ばれた意味が分かりますね。
さて、シーズン2ではどうなるのでしょう?
タンディとタイロンには、もう目的がなくなったとも言えます。もともと原作の方は短編に近く、あまり深い内容ではありません。
どれだけ、内容に幅を持たせ、広げてゆくのか?
つまり、ここからが、製作者側の腕の見せ所でしょうね。
また、シーズン2のキャスティングも、気になるところです。まだ、新たな出演者の発表がないだけに、期待が膨らみます。
次のシーズンが楽しみで仕方のない、作品の一つになりました。
まとめ
マーベルドラマ『クローク&ダガー』の第10話(最終回)【試練】のあらすじネタバレや感想をまとめました。
また、ドラマ内で使われている音楽(BGM)もご紹介しています。
気になるシーズン2に関しても情報アップしていくので、お楽しみに♪
動画に関する情報は、こちらにまとめてあります。
⇒ 海外ドラマ『マーベル クローク&ダガー』の動画配信を視聴する方法