ジュリアナ・マルグリーズ主演ドラマ『ホット・ゾーン(The Hot Zone)』第4話【犠牲】(原題:Expendable)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ ホット・ゾーン第3話【混乱】
ホット・ゾーン第4話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
第4話【犠牲】
第4話も、1976年のザイールから始まります。カーター(リアム・カニンガム)が手配しておいたヘリで、マタンブエ村に到着。ここにはヤンブクから来た妊婦がいますから、カーターもトラヴィス(ジェームズ・ダーシー)もできるだけ早めに検体を手に入れたいところ。
しかし、トラヴィスは、歓迎の儀式らしき回し飲みで器に口を付けるのをためらいます。正体不明の恐ろしい感染症が広がっているかも・・・、こう思ったら、これも無理はありません。
1989年のUSAMRIDでは、ナンシー(ジュリアナ・マルグリーズ)の指揮の下、感染症の対策チームを作り始めています。彼らの任務は検疫所に残った猿の始末と施設の消毒です。家族構成や恋人の有無、妊娠しているかどうかなどを聞いていますね。
もしも、エボラ出血熱に感染したら、致死率は90パーセント。なるべく、いざという時に悲しむ人が少ない人材を選んでいるのです。しかし、ナンシーだって悲しむ家族がいないわけではありません。息子と娘、そして父親がいるのですから。
今回、注目のシーンは、父と娘の会話です。
ナンシーの父(チャック・シャマタ)は呼吸困難に陥って病院に運ばれたのですが、もう二度と家には帰れないだろうという状態。ナンシーは見舞いに行きたいのですけど、現在の任務をこなすまでUSAMRIDを離れるわけにはいきません。
マスクなしでは呼吸も苦しい父親ですが、電話口で「お前ほどの適任者はいない。冷静な頭と善良な心を持ってる」と娘を激励しています。娘が自分を抑えがちな性格なのも知っていますから、「今こそ自分を押し通せ」と発破をかけるのも忘れません。そこから「大勢の命がかかってる。今こそお前の力を見せてやれ」と続きます。
この後、色々あってナンシーは検疫所の任務から外され、父親の見舞いに行くことができました。この時にも、父親は仕事を優先するように言っています。娘の事を愛し、娘の仕事の重要性を知っているが故、任務をまっとうする娘が誇らしいのです。
娘と最後の会話になるかも知れないという状況で「帰りなさい」と言えるんですから、アメリカの強さを凝縮したような人物です。ナンシーが軍で地位を築けたのは、この父親あってこそでしょう。
さて、ドラマ『ホット・ゾーン』が、どうしてザイールとメリーランド州を行ったり来たりするのか。この理由について、トラヴィスが上手い解説をしてくれました。よく見ると、ザイールもメリーランドも似たような段階が描かれていますよね。
よく分からない病気が発生し、それが強力な感染症だと判明し、広がっているかもしれないという疑念が生まれたところです。そして彼が言うには、パニックに陥るのはアフリカの小さな村でもワシントンでも変わりません。
マタンブエ村では、病気の恐怖から村人がパニックに陥り、カーターたちを案内した人物を取り囲んでいます。単に囲んでいるのではなく、たぶん殺そうとしていたのでしょう。病気が起きたのはコイツのせいに違いない、というわけですね。
では、600万人が”悪い奴探し”を始めたらどうなるでしょうか。混乱の大きさは、村1つとは比べ物になりません。トラヴィスがエボラの可能性を極力、口にしないのは、このパニックを恐れてのことだったのです。
警告が遅れれば感染が広がり、いたずらに不安を煽ればありもしない驚異のために被害が出ます。カーターにもトラヴィスにも一理あるという難しい状況の中、ついに事態は大きく動き始めます。封じ込めが失敗した今、ウイルスとの戦いはここから本番を迎えるのです。
気になる次回はこちら
⇒ ホット・ゾーン第5話【隔離】
まとめ
ジュリアナ・マルグリーズ主演ドラマ『ホット・ゾーン』第4話【犠牲】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、第5話【隔離】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。