海外ドラマ『ローアンドオーダー』シーズン10第18話【復讐のための雌伏】のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
第18話は、復讐を目的とした完全犯罪の事件でした。目的のために関係のない人を巻き込むという残忍な展開です。
ローアンドオーダーシーズン10第18話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
第18話【復讐のための雌伏】
最後に大きなどんでん返しがあるというミステリーの要素をふんだんに盛り込んだ話です。
マンハッタンから離陸したヘリコプターが離陸直後に墜落し、乗員乗客6名全員が死亡しました。爆弾の痕跡が確認され、テロの可能性が疑われたことから、FBIが陣頭指揮をとり大規模な捜査態勢となります。
テロという脅威が、否が応でも緊迫感のみなぎる空気を醸し出しました。この事件で警察は乗員乗客の身元調査を担当します。
この回が初めて放送されたのは、2001年の同時多発テロ以前のことなので、近年のテロを疑わせる事件を描いたドラマと比較すると、今日ほどの緊張感が感じられません。
しかしながら、それでもテロが疑われるや否や捜査態勢が大幅に強化されていくスピードを見ると、常にテロの脅威にさらされるアメリカ社会の緊張感は、日本のそれとは比べものにならないことに驚かされます。
警察による身元調査の結果、容疑者は乗客の妻に絞られました。妻の証言が曖昧で、爆弾の入った箱から部分指紋が検出されたためです。
さらにアヴィ・カーマイケル検事補(アンジー・ハーモン)による調査により、妻が自己啓発セミナー団体との関わりが明らかになります。当初はこの団体への献金をめぐる夫婦間の対立が爆弾をしかけた動機と思われました。
けれども、事件に使用された爆弾が団体の保養所にあったこと、殺害された乗客と団体のリーダーの妻が不倫関係になっていたことがわかり、団体のリーダーが主犯であったことがわかります。
決定的であったのはこのリーダーの妻が夫の犯罪を証言したことです。団体のリーダーは、妻の嘆願もあり死刑を免れ、6件の第1級殺人で終身刑となりました。
ところが、事件は、ここで終わりません。実は事件は全て自己啓発団体リーダーの妻が仕組んだことだったのです。彼女は浮気をしていないのにもかかわらず浮気をしていると夫に思わせ、嫉妬に狂った夫を犯行に仕向けたのです。
さらに、死刑減刑を嘆願した理由も、夫を死ぬまで塀の中で悔しがらせたいとする極めて残忍な動機からなされたものでした。カーマイケル検事補は、何とかしてこの妻を逮捕・起訴したいと主張しますが、ジャック・マッコイ検事補(サム・ウォーターストン)は打つ手はないと観念します。
実際の犯行と彼女を結びつける証拠は何も無く、まさに完全犯罪が成立していました。
これまで数々の難事件の真相を解明してきた警察・検察陣を翻弄し、完全犯罪を成し遂げたという点で、シリーズの中では異色の回だと思います。
他方で、こうした完全犯罪もののドラマには、真相が判明すると、どこか痛快な感覚が感じられることが多いのですが、今回に関しては苦々しく感じました。その理由は、一つには5歳の幼児も含んだ6名の人間が犠牲になるなど余りにも凄惨な事件だったからです。
くわえて、もう一つには夫に対する怒りが犯行の動機であるにも関わらず、夫を殺さず敢えて夫に別人を殺させる点に、人間味が全く感じられません。したがって、普通では考えられないような狂気が感じられたからです。
事実は小説より奇なりと言いますが、今回のようなプロットの事件はなかなか現実にはあり得ないようにも思います。
まとめ
今回は、海外ドラマ『ローアンドオーダー』シーズン10第18話【復讐のための雌伏】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第19話【セラピストの挑戦】以降も情報アップしていきますので楽しみにしてくださいね。
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