J・K・シモンズ主演海外ドラマ『カウンターパート 暗躍する分身』第9話【中間地帯 パート1】のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回はこちら
⇒ カウンターパート第8話【ウソを愛すること】
カウンターパート第9話のあらすじネタバレと感想【J・K・シモンズ海外ドラマ】
第9話【中間地帯 パート1】
オープニングは7週間前。エミリー(オリヴィア・ウィリアムズ)が”事故”に遭った夜。
待合室にいるハワード(J.K.シモンズ)にできるのは、エミリーの回復を祈ることと、待つことだけです。そんな彼に、一人の男が話しかけてきます。病院に関する愚痴を並べる彼は、エミリーの浮気相手のアンドレイ(バナード・フォーチャー)でした。
なんか図々しいにも、ほどがありますよね。内心は女房を寝取られた冴えないジジイを笑っていた・・・かと思ったのですけど、ハワードが寂しそうだったから話しかけたみたいです。
後でわかるのですが、アンドレイはエミリーに離婚してくれと頼んだことがあったのです。彼なりに真剣な付き合いだったのでしょうが、エミリーはハワードと別れませんでした。浮気は単なる悪い癖で、愛しているのはハワードというわけですかね。
ずいぶん、都合のいい女じゃないですか。でも、ハワードはそんなエミリーを、悪癖も含めて愛しているんですよ。表のエミリーが薬をやっていないのは、ハワードの愛を感じているからです。依存症のきっかけは、たいてい寂しさですから。
プライムの元気な裏エミリーや生きている娘と過ごしながらも、結局、帰ることに決めたハワード。たとえ遺伝子的に同一人物でも、違う道を歩み始めた時から違う2人になるのだと気づいたんでしょうね。
ここに気付けないと、カスパー(アディール・アクタル)のように異世界の家族を求めてしまいます。後生大事に抱えていたカバンの中身は、死んだ息子の思い出の品。カスパーじゃなくてルネと言う名前だったら、鞄の中身は人形だったかもしれません。Cogito ergo sum……考えている私は実在する……。
愛とか哲学の話が先行しましたけど、『カウンターパート』はスパイ物のドラマです。今回、ついにプライム側の攻撃が始まりました。学校が発見されたので、強硬手段に出たのでしょう。
局内に入り込んだスパイは同時に複数のフロアを攻撃し、その隙に1人が地下へと向かいます。陽動に気付いたアルドリッチ(ウルリク・トムセン)が追いかけますけど、突然、攻撃を止めていますよね。
スパイが転がり込んだ場所は、ラスト2話のタイトルになっている中間地帯でした。どちらの領土でもなく、どちらも攻撃権がない非武装エリアです。
単に中間地帯が目的地であれば、プライム側からでも行けたはず。つまり、彼らにはアルファ側から何かをする理由があるのです。
ググっと盛り上げ、謎を残してパート2に繋ぐ展開の中、それでも目立つのがピーター(ハリー・ロイド)の素人っぽさ。ハワードを脅そうとして鞄の取っ手に銃を引っ掛けるシーンは、見事としか言いようがありません。
演技か偶然か見分けがつかない自然さですから、ここだけ切り取ったらNG集に見えるでしょう。もちろん、銃は裏ハワードに奪われてしまうので、”やっぱりコネ入社は駄目だな”という印象をさらに強くしてくれます。
このおかげで、クレア(ナザニン・ボニアディ)を乗せたまま事故を起こすシーンの覚悟が一層、引き立って見えますよね。
次回は、シーズンフィナーレの第10話。
中間地帯に入ったスパイの目的は何なのか。ピーターとクレアの運命は?そして、2人のハワードはそれぞれの世界に戻れるのか。
できれば、ハワード同士がライバルとして認め合ってくれると面白いんですけどね。
気になる次回は
⇒ カウンターパート第10話(最終回)【中間地帯 パート2】
まとめ
海外ドラマ『カウンターパート 暗躍する分身』第9話【中間地帯 パート1】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第10話(最終回)【中間地帯 パート2】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。