リドリー・スコットが製作した海外ドラマ『パッセージ』(原作ジャスティン・クローニン:原題:THE PASSAGE)第9話【光の中】(原題:Stay in the Light)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ パッセージ第8話【分かれ道】
パッセージ第9話のあらすじネタバレと感想【リドリー・スコット製作ドラマ】
第9話【光の中】
久々にボリビアの話で始まります。
吸血鬼に噛まれ、自分の体がどんどん変化するのを感じているファニング(ジェイミー・マクシェーン)。キャンプの周りは、ファニングを殺そうとする地元住民に囲まれています。
それでも彼を連れて逃げようとするジョナス(ヘンリー・イアン・キュージック)に、ファニングはこんな言葉を返しています。
「撃ち殺せ」
自分がどうなりつつあるのか一番知っていたのは、ファニング自身です。何か恐ろしいもの、存在してはいけないものに変わってしまうぐらいなら、自分を犠牲にしてでもそれを止めたかったのでしょう。
危険だと分かったら、破壊してでも止めなくてはならない。この考えは、プロジェクト・ノアにもしっかり適用されています。「こんな時のために配備されている」と言われる、その設備とは、秘密基地に付き物の自爆装置です。
オープニングに象徴されるように、今回は様々な人が犠牲を払うことになります。
それもこれも、変化に打ち勝ったエイミー(サナイヤ・シドニー)を守り、吸血鬼を表に出さないため。感染の兆候が見え始めたライラ(エマニュエル・シュリーキー)も、自分を殺してくれと頼んでいます。
もちろん、ブラッド(マーク=ポール・ゴスラー)はそんなことさせませんけれど。
次に犠牲を買って出るのは、なんとエイミーです。自爆装置を作動させればブラッドも死んでしまうけど、吸血鬼を一掃するためには他に手段がありません。
吸血鬼を一掃するということは、エイミーも命を失うということです。ギルダー(ジェイムス・ルグロー)とジョナスが言い争いをしている隙に、装置を作動させるエイミー。あふれ出る涙は、自分のためか、それともブラッドのためのものでしょうか。
地下の秘密のフロアが爆発しても、エイミーは生きています。吸血鬼は傷を負ってもすぐに治ってしまいますから、爆弾なんかで死にません。
クラーク(ヴィンセント・ピアッツァ)が作り出した光の道を突っ走り、施設から脱出を図るブラッドたち。吸血鬼を足止めするうちに、重傷を負うクラーク。そして、ついにファニングの手がエイミーを捕らえます。
ここで、不思議なヴィジョンが見えていますね。
これはエイミーがファニングに見せたものですが、フードをかぶって苦しんでいるファニングに、エイミーが自分の血を飲ませているのです。まるで、ファニングを救っているような光景。目が光ったエイミーは、ファニングにとって特別な存在になっているようです。
ヴィジョンと言えば、バブコック(ブリアンヌ・ハウィー)がクラークに見せたものも印象的でした。車のボンネットで2人並んで寝転がるという穏やかでロマンチックなヴィジョンです。
クラークに噛みつかないのは、彼の意思を尊重するため。甘いヴィジョンを見せるのは、死の苦しみを少しでも和らげるため。今、目の前で死にかけているのは、誰もかれもに見捨てられた彼女と向き合ってくれた、たった1人の男。
体がすっかり変化を遂げ、たとえモンスターと呼ばれても、バブコックはクラークを愛していたんですね。
さて、吸血鬼が野に放たれた今、物語は甘い展開というわけにはいきません。夜が明けた後、世界は吸血鬼を頂点とした新しいものに変わっているのでしょうか。それとも、エイミーが、また別な変化をもたらしてくれるのか。
次回、人類の存亡をかけた物語は最終回を迎えます。
気になる次回はこちら
⇒ パッセージ第10話(最終回)【最後の教え】
まとめ
海外ドラマ『パッセージ』第9話【光の中】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第10話(最終回)【最後の教え】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。