本ページはプロモーションが含まれています。

SF

パッセージ第10話(最終回)のネタバレ感想!エイミーの狩り【ドラマ】

リドリー・スコットが製作した海外ドラマ『パッセージ』(原作ジャスティン・クローニン:原題:THE PASSAGE)第10話(最終回)【最後の教え】(原題:Last Lesson)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。

前回の話はこちら
パッセージ第9話【光の中】

パッセージ第10話(最終回)のあらすじとネタバレ感想【リドリー・スコット製作ドラマ】

第10話(最終回)【最後の教え】

森の中に、時折、短く銃声が響きます。

レイシー(ケシア・ルイス)が撃ち殺しているのは、前回、吸血鬼に襲われた感染者たち。プロジェクト・ノアの施設に入った彼女は、この惨事の元凶であるジョナス(ヘンリー・イアン・キュージック)に銃を向けます。

ジョナス自身も銃を持っていますが、レイシーを狙っているわけではありません。1人でけじめをつけようとしているジョナスに対し、レイシーは、こんな事を言っています。

「勝手に罪人は死ねないの。罪を犯したのなら、今、ここから贖(あがな)い始めて」

それから30日後・・・。

山奥で釣りを楽しんでいるのは、エイミー(サナイヤ・シドニー)とブラッド(マーク=ポール・ゴスラー)です。

頭を踏みつけるというしめ方は残酷に見えますけど、生きるために何かを殺すというのは自然の摂理ですよね。苦しみを長引かせないのも情けの1つですし。エイミーに火の起し方を教えてから、ライラ(エマニュエル・シュリーキー)を交えて夕食です。

実に平和な家族の食卓。

しかし、エイミーは食べた魚をこっそり吐き出しています。日用品の調達に向かうブラッドたちを見送り、魚を始末するエイミー。山小屋に1人、取り残されていますけど、寂しがる必要はありません。彼らは暗くなる前に戻ってきます。

なぜなら、アメリカには吸血鬼が増えすぎて夜に出歩くことなどできないからです。たった1ヶ月で4つの大都市を征服されたアメリカは、治療薬が完成しなければ間もなく滅ぶことになるでしょう。

こんな風に最終回を迎えた『パッセージ』ですが、とにかくあらん限りの情報を詰め込んでいますね。

ある程度まとめると、生死の境をさまよっていたクラーク(ヴィンセント・ピアッツァ)はすっかり治っており、ジョナスは抗ウイルス剤を、また作ろうと研究に励んでいます。なぜならば、サイクスが作った薬は、まだ疾病対策センターに届いていないからです。

ブラッドがエイミーに教えていたのは、サバイバルの知識です。

獲物を狩り、調理や暖を取るために火を起こし、迷わないために星を見て方角を知ることができなければなりません。いつか、エイミーが1人で生きる時のため、ブラッドは持っている知識のすべてを叩き込むつもりです。

彼は、吸血鬼の力を得たエイミーよりも、ずっと早くこの世を去ることになるでしょうから。

吸血鬼たちは、なぜか里帰りをしており、それぞれの故郷で好き放題に感染者を増やしていました。しかし、バブコック(ブリアンヌ・ハウィー)の故郷ラスベガスは無事。

生き残った人々が集まるキャンプには危険な犯罪者もいるのですが、なぜかクラークが刑務所までの護送を買って出ます。そして、彼は夜の街へ車を走らせるのです。

感染者が爆発的に増える中、アメリカと陸続きの国はどうやって感染者の侵入を阻止しているのでしょうか。メキシコが「アメリカからの不法移民を取り締まっている」のかと考えると、ちょっとブラックな笑いも起きそうです。

他にもいろいろありますし、ラスト近くの展開は見事なものです。しかし、いくら急いでも1話では物語を畳み切れませんでしたね。

原作がどうなっているのかは気になるところですが、なぜ12人、必要だったのかが分からないまま終わってしまったのは残念です。また、前回、エイミーが見たヴィジョンも結局のことろ謎のままでした。

なにせ”感染者に襲われる”系のドラマはライバルが多いので、残念ながら生き残れなかったのでしょう。

それでも、面白い事は間違いありません。せめて、あと1シーズンあれば、もっとすっきりラストシーンを迎えられたはず。『パッセージ』・・・、実に惜しいドラマでした。

まとめ

海外ドラマ『パッセージ』第10話(最終回)【最後の教え】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。