スティーヴン・キング原作の海外ドラマ『アウトサイダー(The Outsider)』第1話【2つのアリバイ】(原題:Fish in a Barrel)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
アウトサイダー第1話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
第1話【2つのアリバイ】
スティーヴン・キングの小説『アウトサイダー』を原作としたドラマです。
2018年に出版されたこの作品は、2020年4月に日本で放送が始まった時点では翻訳版が出ていません。洋書を読む方でもない限り、この物語はドラマが初お披露目となるわけです。
そんな気になる物語は、1人の老人が犬の散歩をするシーンから始まります。
途中で白いバンの近くを通るのですけど、バンには血が滴ったような跡がついています。森の中に進むと、木の根には血痕が。そして、犬が匂いをたどって行ったその先には、見るも無残な少年の死体があったのです。
ズタズタに引き裂かれた背中がちらりと映し出されますが、結構、どぎつい描写になっていますね。さらに残されていたのは、”動物の物でない歯型”・・・つまり、人間の歯型です。
実はこの殺人事件、いきなり犯人が見つかってしまいます。それが、少年野球のコーチをしているテリー・メイトランド(ジェイソン・ベイトマン)。
彼の逮捕シーンは、少し嫌な感じがしますね。
というのも、この事件を担当しているラルフ・アンダーソン刑事(ベン・メンデルソーン)は最近、息子を亡くしたばかり。しかも、彼の息子はテリーがコーチをしている野球チームに所属していたのです。
入れ込み過ぎて冷静さを欠いたラルフは、わざわざ町中の人が集まっている野球の試合中にテリーを逮捕してしまいました。「息子にも手を出したのか」という質問から滲み出すのは、静かな憎悪です。
さて、これほど、早く犯人が見つかったのには理由があります。
まず、バンの指紋がテリーと一致した事。これは逃れようもない証拠になりますね。
次に、テリーがあちこちで目撃され、証拠の映像もたくさん残っていた事。
バンのそばでは口の周りを血だらけにした姿を目撃されていますし、バーの監視カメラにも血まみれの服で写りこんでいます。さらに、わざわざタクシーを呼んで、なぜか乗車の記録を付けるように念を押すという具合。
そして、違う監視カメラ映像では、カメラに向かって中指を立てているのです。
これはもう、わざと証拠を残しているとしか思えません。不可解な行動ではありますが、異常な殺人を犯す人間の心理など常人に分かるはずもありませんから。
あまりにも順調に捜査が進む中、1つ問題が発生します。
実は、テリーの姿がまったく違う場所のテレビ映像に残っていたのです。しかも、彼が触れたという本の指紋もテリーと一致しました。これらの証拠から導かれる事実はただ1つ。
同じ人間が同時に2か所に存在していた・・・ということになります。ただし、片方のテリーは残酷な殺人者で、もう片方は真面目な教育者のテリーです。
これは、一体どういうことなのでしょうか。
こんな具合で始まったドラマ『アウトサイダー』ですけど、導入としては完璧な第1話ですね。
静かな町で起きる凄惨な殺人事件。町中の憎悪がテリーへとむけられた矢先に持ち上がる、超自然現象を思わせる謎。はたして、本当にテリーは同時に別の場所に存在していたのか、それとも、これは捜査をかく乱するためのトリックなのか。
いきなり飛び出した大きな謎に戸惑いつつ、物語は第2話へと続きます。
気になる次回はこちら
⇒ アウトサイダー第2話【ロアノーク】
まとめ
海外ドラマ『アウトサイダー』第1話【2つのアリバイ】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第2話【ロアノーク】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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