スティーヴン・キング原作ドラマ『ミスター・メルセデス』シーズン3第3話【過ぎた愛】(原題:Love Lost)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ ミスターメルセデス3第2話【第三の男】
ミスターメルセデス3第3話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
シーズン3第3話【過ぎた愛】
そうでなくとも人気作家だったロススティーン(ブルース・ダーン)の小説は、彼の死によって、ますます価値が高まっています。ペーパーバックすら売り切れになり、中古本の価格もうなぎ登り。初版本や直筆の手紙は10万ドルを超えています。
もしも、ロススティーンの未発表原稿が発見されれば、その価格は想像もつかないものになるはず。
アルマ(ケイト・マルグルー)がモリス(ガブリエル・エバート)に「原稿だけでも取り返せ」と言っていたのは、この価値に気付いていたからなのでしょう。モリスはロススティーンのファンですから、値段以上の価値を見出しているかもしれませんけれど。
そして、ピート(ラミアン・ニュートン)も自分が手に入れたノートの価値に気付き始めました。古本屋での質問がきっかけで、彼の怪しげな動きはモリスの知る所となってしまいましたが。
ついでと言っては何ですが、メルセデス事件で有名になったビル(ブレンダン・グリーソン)が調査に乗り出したことも知られてしまいます。
さて、ルー(ブリーダ・ウール)は時々、ブレイディの姿が見えているようです。すっかり、精神を病んでしまった彼女は、たまに、その幻覚と話をしているくらいですし。
今回はホリー(ジャスティン・ルーペ)とフィンケルスティーン弁護士(ブレット・ゲルマン)との面会で、ブレイディによる”精神科医は女”、”目から血を流す”という2つの予言を伝えています。
実際、精神鑑定を行った医者は女性でした。しかし、目から血を流すのはルーが見た幻覚に過ぎません。ルーが生きている現実は、徐々にブレイディの幻覚に侵食されつつあるのです。
ブレイディは、生きていた時はルーを刺し、意識不明だった時は彼女を恐怖に陥れ、死んでからは心の中に住み着いています。こんな奴に付きまとわれるのは災難としか言えません。
しかし、ルーはブレイディを怖がっているけれど、嫌がっているように見えない時がありますね。何だか、ブレイディの言葉を啓示のように捉え始めているのではないでしょうか。
ブレイディがどんどん存在感を示し始めるのと同時に、ロススティーン事件では、また新たな死人が出ています。今回の被害者は、モリスの恋人であるダニエルでした。
アルマが彼女を殺すシーンは、呆気に取られますね。手斧で躊躇なく殺すのも凄いですし、ほとんど音もなく頭に斧をめり込ませるので、殺すという行為が手軽に見えてしまいましたから。
ビルがパブで”Donal Og”を歌った後、フィドル奏者が静かに伴奏を始めます。故人を悼む想いが伝わってくる良いシーンですよね。
かつて愛した人の思い出に浸り、涙を流すアイダ(ホランド・テイラー)。歌が上手すぎず、下手過ぎずの絶妙な加減になっているのも素晴らしいですよ。
そこからフィドルの演奏が高ぶり始め、アルマがダニエルの遺体を隠すシーンに切り替わります。隠し場所は、定番の冷凍庫。
ところが、冷凍庫が少し小さ過ぎました。足が入らないので困ったアルマが取り出したのは、石頭(セットウ)ハンマーでしょうか。静かなアカペラソングを切っ掛けに始まったのは、テンポを増すフィドルと骨を砕く音が耳に残る嫌なエンディングだったのです。
気になる次回はこちら
⇒ ミスターメルセデス3第4話【法廷闘争】
まとめ
海外ドラマ『ミスター・メルセデス』シーズン3第3話【過ぎた愛】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、シーズン3第4話【法廷闘争】も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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