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ミステリー

ドクターモーガンのNY事件簿の第14話ネタバレ感想|アダム再登場【海外ドラマ】

ヨアン・グリフィズ主演海外ドラマ『フォーエバー ドクターモーガンのNY事件簿』第14話【血塗られたヴィーナス】のあらすじとネタバレ感想をまとめています。

ドラちゃん
ドラちゃん
アダムって、ただただ恐ろしい人物としか思っていなかったけど、あんな過去があったんですね。不老不死に対する独裁者の執着心は、ホント怖いよね。
カバ吉くん
カバ吉くん
不老不死になる前のモーガンが出てきたので、船でのできごとも次回以降に期待できるかな。どんなシチュエーションで不老不死になったのか、気になるぞ。

前回はこちら
ドクターモーガンのNY事件簿の第13話【運命の巡り合わせ】

ドクターモーガンのNY事件簿の第14話あらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】

第14話【血塗られたヴィーナス】

ある画商の殺害がナチスによる美術品強奪に関連していることが判明しました。また、不老不死の男アダム(バーン・ゴーマン)が再登場し、彼自身もエイブ同様アウシュヴィッツ絶滅収容所体験を持っていることがわかるなど、ナチスによる過去の忌まわしい犯罪行為がそれぞれの物語を結びます。

画商殺人事件、エイブ(ジャド・ハーシュ)とアダムの絶滅収容所体験、いずれの物語も史実を反映した物語だけに見応えがありました。だから、これだけの物語を1話に収めてしまうのは、もったいないほど面白い回だと感じます。

また、画商殺害事件を通じては、自らが尊敬している父が犯罪行為に手を染めていることがわかったときに息子はどういう対応をするのかといったテーマが、モーガン自身の過去と絡めて語られていました。

こちらも肉親が自らに見せる顔と世の中での評判との間のギャップをどうとらえるべきなのかという問題について考えさせられるテーマとなっています。

アダム再登場

シリーズの流れから考えるとアダムの再登場というのは今回の大きなトピックです。アダムという人物は、モーガン(ヨアン・グリフィズ)より長く不老不死の時間を過ごしており、異様にモーガンを敵視している程度しかわからず謎の多い人物でした。

しかし、今回の登場ではモーガンと直接会話を交わしており、以前よりも若干、人となりがわかるようになってきたのです。モーガンとの会話から、アダムは不老不死であることがアウシュヴィッツ収容中にばれてしまい、不老不死を研究する実験材料として凄惨な拷問にも似た仕打ちを受けていたことが明かされます。

また、アダムはアウシュヴィッツで殺害されたエイブの両親に関する情報もエイブに提供しました。これらを通じて、アダムという人物が以前よりも人間味のあるキャラクターとして描かれているのが今回の特徴です。

しかし、一方で、ナチスによって強奪された美術品を持ち逃げしようとした銀行員を残忍な拷問によって殺害するなど、以前のような冷酷さも見せています。アダムがただの冷酷な不老不死の人間ではないことが今回わかりました。

今後は、彼のより詳細な生い立ち、そして、彼の存在が今後モーガンにどのような影響を与えていくのかが楽しみです。

先入観を逆手に取った絶妙な展開

画商の殺害事件はプロットの展開が巧みです。画商の父は、ナチスの将校であった時代に美術品強奪の責任者であり、戦後は名前を変え、自らが盗んだ美術品とともにアメリカに移住します。

このような父の行いを恥じた画商は、持ち主に美術品を返還すべく活動していました。ところが、このことを知った息子エリック(パトリック・ウッドール)と口論になり、息子は弾みで父を殺害してしまうのです。

他方で画商の美術品を持ち逃げしようとした銀行員は、アダムにより無残に殺されてしまいます。美術品をめぐって2つの殺人事件が発生したことから同一人物による犯行だと考えがちです。

しかしながら、今回の事件では、その先入観を逆手に取って別人の犯行にしていることに意表を突かれます。さらに2件の殺人事件のうち1件は、ナチスに非常に恨みをもち、かつモーガンと大きな関係のあるアダムによる犯行でした。

これにより一見無関係な画商殺害事件とエイブの収容所体験が関連をもつことになり、物語全体を1つの大きなまとまりを持つものとしてながめることができるようになります。

実の両親を知ることになるエイブ

エンディングのエイブが自分の本当の両親を探し当て、彼らの写真を眺めるシーンは感動的です。エイブは、それまで両親の名前すら知りませんでした。けれども、アダムから渡された名簿にある囚人番号から、両親の名前を突き止めます。

そして、資料館にある収容所の犠牲となった人々の遺物の中から両親の写真を発見しました。これまで実の両親に関する情報や記憶がほぼゼロであった状態から、写真を手に入れることで、一気に実体のある人物として両親を把握することができるようになったのです。

その際の感情の昂ぶりは、中々、上手く表現できるものではないと思います。しかし、博物館という静粛さが求められる環境で、この感情の昂ぶりを抑えつつ両親の写真と対面するエイブの姿は非常に感動的なものでした。

気になる次回は
ドクターモーガンのNY事件簿の第15話【最後の王】

主な登場人物に関する情報は、こちらにまとめてあります。
ドクターモーガンのNY事件簿のキャストまとめ

まとめ

ヨアン・グリフィズ主演海外ドラマ『フォーエバー ドクターモーガンのNY事件簿』第14話【血塗られたヴィーナス】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。

ひきつづき、第15話【最後の王】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。