スティーヴン・キング原作の海外ドラマ『キャッスルロック』シーズン2第9話【空っぽの人生】(原題:Caveat Emptor)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回はこちら
⇒ キャッスルロック2第8話【選ばれし器】
キャッスルロック2第9話のあらすじネタバレと感想【スティーヴン・キング海外ドラマ】
シーズン2第9話【空っぽの人生】
ポップ(ティム・ロビンス)がエンポリアム・ガロリアムで見ているのは、レイシー所長からアラン・パングボーン保安官に送られた手紙です。
もちろん、中身は青年のことが書いてありますし、所長が得意だった絵も添えられています。そして、シーンは目の見えない老婦人に切り替わります。
この人が誰なのか。多少、記憶があやふやになっていたとしても、彼女の部屋に飾られている写真を見れば分かりますね。
レイシーの奥さん、マーサ(フランセス・コンロイ)です・・・、いえ、写真に飛び散った血しぶきを見れば、言い方を変えるべきだと分かるでしょう。彼女は、レイシーの奥さんでした。
現在、キャッスルロックの住人は3つのグループに分かれています。
最初は、死んでからニュー・イェルサレムの住人たちに乗っ取られてしまったグループです。マーステン館を改装し、アミティを復活させ、天使の再臨を待っている人たちですね。
次に、遠吠えのような音を聞いてゾンビのようになってしまったグループ。意思があるのか、ないのか分からない彼らは、どんどんマーステン館に集まっています。ジョイ(エルシー・フィッシャー)もその中に入ってしまいました。
最後は、前項のどちらにも含まれない人々です。
正常な人々と呼ぶべきでしょうか。しかし、彼ら、正常な人々は第1のグループによって次々と殺されています。ニュー・イェルサレムの住人たちは、キャッスルロックを自分たちとゾンビもどきだけにするつもりなのです。
今、残っている正常な人々は、ポップ、ナディア(ユスラ・ワーサマ)、そして、チャンス(アビー・コリガン)だけ。いえ、アブディ(バーカッド・アブディ)も駆けつけましたね。
さらに、マーステン館から命からがら逃げてきたアニー(リジー・キャプラン)、エブリン(ケイト・アヴァロン)、ジャマール(イサヤス・セオドロス)の3人が合流して、計7人がエンポリアム・ガロリアムに立てこもることになりました。
音を聞いて狂いだした人々から逃れるため、店に立てこもる少数の男女。
最後の切り札は爆弾です。これも『セル』の流れにそっくりですよね。どこかに、あの映画を復活させようとする勢力が潜んでいるのかもしれません。
さて、『セル』のことは一旦、忘れましょう。
タイトルの【空っぽの人生】とは、ポップの人生です。エース(ポール・スパークス)――ついに名乗ってくれたので、これからはオーギュスタンと呼びます――の言葉で、さすがのポップもかなり信念が揺らいでいますね。
「自分は子供を持たないのに、4人の子供の人生を壊した」は特に効いたでしょう。
ポップはこれまで、彼なりの愛を子供たちに注いできたのです。たとえ、それが虐待の様であったとしても、エースにはルールを守れる人間になって欲しかった。たとえ、母親を殺した罪滅ぼしと見られても、アブディとナディアには自由に生きて欲しかった。
ガラクタばかり集めてしまう人生の中、子供だけでも光り輝くものにしたかったのです。ところが、結局、ガラクタを増やしただけだったのか・・・。
そんな虚しい人生に意味を持たせるため、彼は命を懸けて戦います。
老いて病に弱っていたとしても、ポップ・メリルは元軍人。400年も眠っていた農民だか移民だかのカルト集団を相手に、一歩たりとも引くわけにはいきません。しんがりを務め、人生の最後にどでかいC4の花火を上げてやる覚悟です。
自爆ベストを身にまとい、オーギュスタンと対峙するポップ。十分に時間を稼いだ彼は、起爆装置のボタンを押すのです。
しかし、人生はなんと皮肉なものでしょう。
彼の背負った業のせいなのか、単に運が尽きてしまったのか。でも、もし彼の人生が本当に空っぽだったとしたら・・・器には最適ですよね。
気になる次回はこちら
⇒ キャッスルロック2第10話(最終回)【新たな旅立ち】
まとめ
スティーヴン・キング原作の海外ドラマ『キャッスルロック』シーズン2第9話【空っぽの人生】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、シーズン2第10話(最終回)【新たな旅立ち】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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