海外ドラマ『TRUST/トラスト』第9話【純白の舞台】のネタバレ感想とあらすじをまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ TRUST/トラスト第8話【マフィアの秘密】
TRUST/トラスト第9話のネタバレ感想とあらすじ【ドラマ】
第9話【純白の舞台】
非情なゲティ家
ポール3世(ハリス・ディキンソン)の解放場所に関する電話を待つ間、フレッチャー(ブレンダン・フレイザー)がゲイル(ヒラリー・スワンク)に語っています。
ゲティ家の人間、特にゲティの直系が誰一人としてポール3世のことを心配しない中、ゲイルだけが息子の身を案じていたのだと。ゲティ家が抱えている一番大きな問題は、全員自分のことしか心配してないことですよね。
ポール2世(マイケル・エスパー)も信託財産からのローンに利息が付かなくなってから同意してますし、ポール1世(ドナルド・サザーランド)に至っては石油採掘の利益があるからこそ半額を出しているだけ。
ニクソン大統領のお墨付きをもらってすら半額しか出さないという守銭奴っぷりは、さすが、ドン・サルヴァトーレ(ニコラ・リニャネーゼ)に「真心が無い」と評されるだけあります。
そして、ポール2世もその血を受け継いでいるのですよ。第7話では酷い目に遭ったんだと同情しましたけど、よくよく見ると自分の財産だけは守っていますよね。
彼の家を見ると、大邸宅に住んでいることが分かります。血を分けた息子を愛しているのなら、バカでかい家と土地を売り払ってでもお金を作ったはずです。4パーセントの利息だって、子供の命に比べたら小さなことじゃないですか。
でも第1話を思い出すと、これも納得出来てしまいます。ポール2世はポール3世にビジネスを渡さないため、雑誌のモデルをしていた過去をばらしてましたよね。結局、彼にとっての息子は、自分が得るはずだったものを奪う敵でしかなかったんですよ。
ゲティ家から締め出されている現状を暗示するかのように、解放されたポール3世がゲティ・オイルのガソリンスタンドから締め出されています。
でも、ポール3世にとってそれが一番良い道なのかもしれません。いくら金持ちでも、ゲティ家の人間は揃いも揃って真心が欠けていますから。
そんな連中に愛想をつかし、巨大な邸宅からは次々と人が去って行きました。愛人が二人、そしてカーン(サイラス・カーソン)に一言もなく庭師も姿を消しています。
ジャン・ポール・ゲティ1世が手に入れたのは、美術品とお金があふれかえる虚ろな空間に過ぎません。
マフィアの信頼関係
ドラマのタイトル”TRUST”は信頼の意味ですが、今回は信頼について色々描いていますね。フレッチャーは詩編を例に出していますけど、人間同士の信頼関係に関してはマフィア側を取り上げるべきでしょう。
まずはフィフティことステファノ・ニッツート(ニッコロ・センニ)。息子を連れて来いと食い下がるゲイルに対し、顔と名前をばらすことによって誠意を見せています。
当然、マフィア側としてはまずい行動なんですが、500万ドルを回収出来ないと人質は結局、殺されてしまいますからね。
そして、顔を見られたんだから人質を殺せと言うドンを、誘拐ビジネスには信頼が必要だと諭すプリモ(ルカ・マリネッリ)。犯罪の信頼って何なんだと思いますけど、いくら払っても人質が殺されるとなったら誰もお金なんて払わなくなりますから。
ゲティ家の人間よりも、誘拐犯の方が余程ポール3世の身を案じている様に見えてきましたよ。
ポール3世の優しさ
レオナルド(フランチェスコ・コレッラ)を慰めるポール3世も、良い味出してます。息子をマフィアにしたくなかったレオナルドに「フランチェスコは悪くない」と言うシーンは、まるで聖人か何かのようです。
ポール2世とゲイルの会話で「立派なキリストだった」と言っていたのは、きっとこのシーンのためですね。血を流し、痛みを受け、半分、死にかけて復活したポール3世の顔は、長い間監禁されていたとは思えない綺麗さでした。ヒッピーっぽい薄汚さが、完全に抜けましたよね。
身勝手な人間ばかり見せられたおかげで、ラストの再会シーンは素直に感動出来ます。でも、真心の無い連中には何かしっぺ返しが必要だと思うんですよ。
最終回は、これに期待ですね。
気になる次回は
⇒ TRUST/トラスト第10話(最終回)【皮肉な結末】
まとめ
海外ドラマ『TRUST/トラスト』第9話【純白の舞台】のネタバレ感想とあらすじをまとめました。
ひきつづき、第10話(最終回)【皮肉な結末】も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
動画に関する情報は、こちらにまとめてあります。
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