海外ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』第12話【マデリン・スコット裁判 (前編)】(原題:In Defense of Madeline Scott, Part I)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ プルーブン・イノセント第11話【揺れる家族】
プルーブン・イノセント第12話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
第12話【マデリン・スコット裁判 (前編)】
「正義がついに果たされるのです」
この言葉は、試合開始のゴングです。マデリン(ラシェル・ルフェーブル)は自分の無実を証明するために、対するゴア(ケルシー・グラマー)はマデリンを刑務所に戻して二度と出さないために、今までずっと準備をしてきました。
そして、迎えた最終決戦。法廷という戦場で、目隠しをした女神はどちらに微笑みかけるのか。もちろん、ここからは他の事件とか一切関係なく・・・と思ったら、まだ単発の依頼があるんですね。
今回はヘクター・コスタ(ホスエ・アギーレ)の事件。容疑は、恩師に対する強盗と殺人です。ヘクターを紹介するときに使われた”ドリーマー”とは、幼少期に親と一緒に密入国した不法移民の事。
“アメリカで生まれればアメリカの国籍を持てる”という制度の廃止が話題になりましたけど、その陰に隠れたドリーマー問題はさらに厄介です。不法入国は確かですけど、物心も付かないうちに連れてこられた子供まで密入国者として扱うべきなのか。
今回は、この問題に「むやみに強制送還すべきではない」と結論を出していますね。殺人事件そのものとは、あまり関係のない要素なので目立ちませんが、問題を提起して意見を表明するというのは、ドラマが担うことのできる社会的役割の一つだと思います。
この事件で、もう一つ注目すべきは、ボーディー(ヴィンセント・カーシーザー)の調査ですね。忍者マニアの軽い男は、今まで何度も証拠や証人を見つけてきました。でも、その裏ではこれほど地道に努力していたんだと、認識を改めることができるでしょう。彼が見つけた証人のおかげで、また、1人の無罪を証明することができたのです。
さて、そろそろローズマリー殺人事件の話に戻しましょう。
検察側は凶器のランタンとヘザー(ケイトリン・メナー)の証言、弁護側は新たな容疑者を示す証人の宣誓供述書。お互いに強い武器を持ってのぶつかり合いですから、とても見応えがありますね。
しかし、弁護側の「ヘザーは原審で偽証していた」が決め手となり、形勢は弁護側が有利になっています。
でも、ゴアには隠し玉があるのです。ここで一気にゴアの悪役っぷりが上がりました。倫理規定に反した調査を隠すため、自分を父のように慕っていたイザベル(キャサリン・リドストーン)を解雇したのです。
ほとぼりが冷めるまで姿を現したらタダじゃ置かないと脅しつつ、うまくいったら司法長官のオフィスで働けるというアメをちらつかせることも忘れません。やはり、権力を持った悪役はこうでなくてはダメですね。
絶対に断ると分かっていながら司法取引を持ち掛け、その後で隠し玉を披露するラストシーンなんて最高じゃないですか。彼に比べたら、女子高生をだまして食ってる男なんて小さいもんですよ。
己の信じる正義のためなら、どんな卑劣な手段でも辞さない男。ゴア・ベローズがドラマを引き締めたところで、エピソードはグランドフィナーレへとなだれ込みます。
次回は最終回・・・、どんな決着を見せてくれるのか楽しみですよ。
気になる次回はこちら
⇒ プルーブン・イノセント第13話(最終回)【マデリン・スコット裁判 (後編)】
まとめ
海外ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』第12話【マデリン・スコット裁判 (前編)】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、第13話(最終回)【マデリン・スコット裁判 (後編)】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。