海外ドラマ『FBI:特別捜査班』第13話【失われた家族】（原題：Partners in Crime）のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ FBI特別捜査班第12話【憎しみの炎】
FBI特別捜査班第13話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
第13話【失われた家族】
第13話は銀行強盗のシーンで幕を開けます。
太めの男(イザイア・ウィットロック・Jr.)がクレームをつけている時、その後ろでは2人組が素早く警備員を殴り倒して押し入ります。
一切、声を出さないため、行員とのやり取りはメモ1枚だけという慎重さ。
一旦、机の後ろに身を隠した先ほどの男が立ち上がり、「NY市警だ!!」と言ってから発砲。
一発が犯人の脚に当たっています。
市警の男は被弾しつつも果敢に立ち向かいますが、残念ながら命を落とすことになりました。
現場が混乱したため、強盗は何も取らずに逃走。
強盗事件はFBIの管轄なので、マギー(ミッシー・ペリグリム)とOA(ジーコ・ザキ)が捜査にあたります。
まず、とても興味深かったシーンを挙げておきましょう。
強盗犯であるパトリック(ブランドン・エスピノーザ)が相棒とともに立てこもった時、イアン(ジェームズ・チェン)が監視カメラのハッキングに挑んでいますよね。
彼に対し、ジュバル(ジェレミー・シスト)は「出来なきゃクビにするぞ」と発破をかけています。
もちろん、万が一、イアンが失敗してもクビにはしません。
これはジュバル流の気合の入れ方なのです。
しかし、イアンを奮起させたのは、その直後にクリステン(エボニー・ノエル)がかけた「難しい？」という一言です。
ハッカーは、だれしも自分がナンバーワンだと信じています。
ですから、「もしかして、あなたの腕じゃ無理があるかしら」を意味する言葉を聞かされたら黙ってはいられません。
特に自分が男で、自分の能力に疑問を呈したのが女であればなおさらです。
男女差うんぬんではなく、格好良いと思われたいのは男の本能ですからね。
ハッカーの気質と男の本能を刺激して、イアンを見事に使ってみせたクリステン。
そのうち、単なる分析官ではなく心理分析官になるかもしれません。
さて、ここからはタイトルにある「失われた家族」の話にしましょう。
最初の強盗シーンの後、ジュバルは元妻(マーラ・ダヴィ)と話をしています。
息子の誕生パーティーに参加するかどうかですが、妻は再婚しているし、息子は当然、そっちの家の子供になっていますから、ジュバルはちょっと行きづらそうですね。
と、そこにマギーからの連絡が・・・。
元妻の態度を見ていると、何かの最中に仕事に行ってしまうのは日常茶飯事だったのでしょう。
本部で気合を入れる姿などを考え合わせると、少々、古い表現になりますが、ジュバルはモーレツ社員で企業戦士なのです。
FBIに勤める彼にとって家族は常に二の次になり、遂に家族を失ってしまった・・・と言う感じでしょうか。
今回、主犯のパトリックも家族を失っていますが、ジュバルとはかなり事情が違っています。
母と姉妹は殺され、その後、親戚の誰も彼を引き取ってくれなかったという、かなり悲惨な環境です。
ところが、途中で彼の父ジョセフ(マイケル・カレン)が登場しています。
「なんだ、家族がいるんじゃないか」と思いますし、デイナ(セーラ・ウォード)も「家族は家族」と言って説得にあたらせていますよね。
でも残念ながら、父は息子を説得できませんでした。
では、息子はなぜ父の言葉に耳を傾けなかったのか。
ジョセフに説得させると決めるシーンで、デイナが見ている資料を見てください。
右下の方に”his wife and two”という文章がチラッと見えていますよね。ジョセフは、彼の妻と2人の・・・娘を殺した罪で刑務所にいたんじゃないでしょうか。
とすれば、パトリックの環境は考えた以上に悲惨なものです。
誘拐して監禁した2人の少女は、無残に殺された自分の姉妹の身代わり。
だからこそ、彼は”家族”に肉体的にも性的にも暴行を加えることがなかったのでしょう。
そして、家族を失い親戚から見捨てられたパトリックが生きる術として知っていたのは、強盗だけだったのです。
FBIと犯罪者。
今回は家族を失った2人の男が登場しました。
パトリックはもう救えませんけど、まだ、ジュバルにはチャンスがあります。
これから先、ジュバルはそのチャンスを存分に活かすべきでしょう。
独り身は気楽ですが、それでも家族の繋がりは必要ですから。
気になる次回はこちら
⇒ FBI特別捜査班第14話【謎のランナー】
まとめ
海外ドラマ『FBI:特別捜査班』第13話【失われた家族】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第14話【謎のランナー】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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