海外ドラマ『LUCIFER/ルシファー』第12話【仕組まれた罠】(原題:TeamLucifer)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回はこちら
⇒ ルシファー第11話【聖ルシファー】
ルシファー第12話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
第12話【仕組まれた罠】
前回、ダン刑事(ケヴィン・アレハンドロ)を拉致監禁しルシファー殺害を実行しようとしていたマルコム刑事(ケヴィン・ランキン)ですが、彼の悪人ぶりが前回以上に際立つ回です。
マルコムはルシファー(トム・エリス)から、免罪符の役割を果たす地獄のコインをもらう条件でルシファー殺害を中止しました。そして、このコインを手に入れたことにより、マルコム刑事の内面に潜む悪がますます増長していきます。
マルコムは悪魔崇拝者やルシファーを糾弾する神父(エバン・アーノルド)を殺害し、しかも、その罪をルシファーに着せようとしたのです。また、前回、監禁していたダンとは何事もなかったように接するなど、悪魔を体現しているかのような動きを見せました。
ルシファーは悪魔ではあっても、堕天使としての性格も持ち合わせていること、また、地獄で悪人を罰する役割を担っていたことから、どこか性善なイメージが彼にはあります。人間ではあっても悪魔以上に性悪なマルコムと、悪魔ではあってもしっかりした倫理観を持つルシファーの対照的なあり方は面白いです。
また、今回は天使アメナディエル(D・B・ウッドサイド)のこれまで以上の変化も見物です。前回、彼はメイズと肉体関係を持ちますが、この関係の背後には、メイズによるアメナディエル暗殺の計画があり、その計画はルシファーの命令によるものであったことに気付きました。
メイズ(レスリー・アン・ブラント)に恋愛感情を抱き始めていたアメナディエルは傷つきます。と同時にルシファーに対する激しい怒りがわき起こったのです。
マルコムと取引してルシファー暗殺を実行させようとするなど、アメナディエルには天使でありながらもかなり冷酷な部分があるのですが、一方でメイズとの関係では傷ついてしまうような純真さも持ち合わせています。
悪になりきれない天使ともいえるような性格ですが、こうした面をこれまで見せてこなかっただけに、新鮮さを感じました。
ルシファー、アメナディエル、マルコムはそれぞれ悪魔、天使、人間としての顔を持ちますが、ルシファーは悪魔でありながらも悪魔らしさが消えていくなど、それぞれが「らしさ」を逸脱していくあたりがこのシリーズの面白い部分であるように思います。
クロエ・デッカー刑事(ローレン・ジャーマン)とルシファーの関係にも変化が生じました。クロエと一緒にいると、自分が不死身ではいられないことに気付いたルシファーは、クロエと距離を置こうとします。
地獄には戻りたくないと考える一方で、不死身という超人的な能力は失いたくないと考えるルシファーには、人間界で人間以上の力を保持したまま過ごしていきたいとする思いがあるようです。このあたりにルシファーの俗物的な人間臭さを感じます。
面白いのは、ルシファーがクロエは実は天使ではないかと考えたことです。天使は自分の力を無力化できるとすれば、実はクロエも天使ではないのかとルシファーは考えるようになります。
しかし、クロエの背中に羽が無いことを確認して彼女は天使ではないことがはっきりするのですが、彼女が天使だという設定も面白かったでしょうね。
彼女自身も堕天使で人間界にいる、あるいは、ルシファーを連れ戻すためにアメナディエルにも隠密に人間界にきているなど、様々なストーリーが考えられ、こうした展開になっていくのも面白く、比較的、短時間でクロエが天使ではないことがわかってしまったのは少し残念です。
気になる次回はこちら
⇒ ルシファー第13話(最終回)【地獄の扉】
まとめ
海外ドラマ『LUCIFER/ルシファー』第12話【仕組まれた罠】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、第13話(最終回)【地獄の扉】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。