海外ドラマ『LUCIFER/ルシファー』第10話【家族のような関係】(原題:Pops)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回はこちら
⇒ ルシファー第9話【神父が酒場にやって来た】
ルシファー第10話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
第10話【家族のような関係】
天使アメナディエル(D・B・ウッドサイド)がルシファー・モーニングスター(トム・エリス)の暗殺をマルコム刑事に依頼するなど、前回はかなり話が大きく動いた回でした。ところが、それとは対照的に今回はあまり話が動かない回になっています。シリーズ終盤に向けた伏線がまかれる回という位置づけといえそうです。
レストラン店主の殺人事件は、険悪な関係になって出ていった店主の息子が容疑者として浮上しましたが、結果として店の後継者の地位を狙う副シェフが真犯人でした。
父と和解した息子が店の後継者になることに反対であった副料理長が、息子を殺そうとしたにも関わらず、誤って店主を殺してしまったというのが真相です。事件の構図としてはかなり単純で、ルシファーやクロエの捜査が冴えていたという感じでもありません。
むしろ今回の事件は事件の謎を解くというよりも、険悪になった父子関係に対して息子はどう感じるのかをルシファーが追究する物語でした。厳格で時には暴力を振るうことがあるにも関わらず周囲から尊敬されている父に反発を覚える息子は、父子関係に亀裂が入った時にどう感じるのかをルシファーは知りたがります。
レストラン店主の父子関係から何らかの教訓を得たいルシファーが描かれますが、これは彼自身が父である神との関係が断絶状態にあることに不満を抱き、彼が今後、何らかの行動を起こす伏線になっているのかもしれません。
クロエ・デッカー刑事(ローレン・ジャーマン)をめぐっては、彼女の母親ペネロペ・デッカー(レベッカ・デモーネイ)が初登場します。母は女優でクロエも女優にしたがっていたことや、かなり人騒がせな人物であることがわかりますが、彼女が今後どのような形でシリーズに関わってくるのかはまだわかりません。
他方でクロエの元夫ダン(ケヴィン・アレハンドロ)は、彼を脅していた相棒のマルコム刑事(ケヴィン・ランキン)に反旗を翻したものの、返り討ちにあってしまいます。ダンの生死は不明ですが、今回、最も大きな出来事は、このダンとマルコムの対決です。
ただし、マルコムの背後にいるアメナディエルが全く登場しておらず、また、ダンとマルコムの対決のその後についても描かれていないので、対決をめぐる物語に広がりがありません。
今後の展開がどうなるのか気になるというよりも、あまりに描写が淡白すぎて、さほどインパクトを感じませんでした。次回以降に新たな展開があるのであれば、もう少し伏線となる要素があったほうがよかったように感じます。
メイズ(レスリー・アン・ブラント)をめぐる人間関係が新たな広がりを見せています。カウンセラーのリンダ(レイチェル・ハリス)、クロエの娘トリクシー(スカーレット・エステベス)といった人物と友情を築きつつあるようです。ルシファーと同様、メイズもリンダにカウンセリングを求めました。
ルシファーと共に人間界にやってきたメイズも心に引っかかるものがあるようです。ルシファーの従者として、ひたすらルシファーに付き従ってきたメイズですが、彼女自身も人間界にいることで感じる違和感を抑えきれなくなってきていることがわかります。
しかし、それがルシファーやクロエにどのような影響を及ぼす可能性があるのかについてはまだ語られていません。これに関しても、やはり中途半端な語り方が気になります。もう少し何らかのヒントがあってもよいように感じました。
これまでの回と異なり、全体としてどこか舌足らずな印象を受ける回だったのですが、次回以降、シリーズ終盤を見ることでひょっとしたら評価が変わってくるのかもしれません。次回以降の回を見ることで、今回、巻かれた伏線が活きてくることを期待したいです。
気になる次回はこちら
⇒ ルシファー第11話【聖ルシファー】
まとめ
海外ドラマ『LUCIFER/ルシファー』第10話【家族のような関係】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、第11話【聖ルシファー】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。