ニコラス・ケイジ主演映画『ロード・オブ・ウォー』【監督：アンドリュー・ニコル｜原題：Lord of War】（2005年）の動画フルを無料視聴する安全な方法をご紹介します。
また、記事の後半では、ネタバレ感想と評価をまとめました。
ロードオブウォーの動画フルを無料視聴する安全な方法【映画】
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ロードオブウォーのネタバレ感想と評価【映画】
映画『ロード・オブ・ウォー』は、幼い時にウクライナからアメリカへ移住した主人公が武器商人としてのしあがっていくまでの半生を描いた物語です。
世界各地で頻発する武力紛争やテロに対して武器商人が果たす役割は小さくありません。当然のことながら、儲かりさえすれば何を売ってもいいのかという厳しい批判は武器商人に対して常になされます。
また、アフリカや中東、南米などの物騒な集団との取引がメインであるため絶えず身の危険にもさらされるのです。倫理的問題と血生臭さを抱えたこのビジネスを、ビジネスの当事者から見るとどのように映るのかを本作は描いています。
映画『ロード・オブ・ウォー』の物語は主人公ユーリ・オルロフ（ニコラス・ケイジ）の独白というスタイルで進みます。幼少期に銃に魅了され、武器売買の道へ入り、ビジネスを続けていくうちに武器商人が自分の天職であると信じ、取引規模を急速な勢いで増やしていきました。
アメリカという新天地に希望をいだいてやってきたものの、しがないレストランの店主として一生を終えてしまっていいのかという現状に対する不満と危機感、さらには何か大きなことをやらないと現状を変えることができないという覚悟がハイリスク・ハイリターンの武器商人という道を彼が選んだ理由であるように思います。
東西冷戦の集結はオルロフにとっては強い追い風になりました。自分の祖国がソビエトの支配から解放され、新たな祖国に対する希望の高まりと、東側の武器を世界の武器市場に流通させるというビジネスチャンスを得るのです。
また、ビジネスが軌道に乗るのと並行して、オルロフは、幼いときから憧れていたエヴァ（ブリジット・モイナハン）という美しいモデルと結婚することにも成功します。そして、エヴァに豊かな生活をさせることがオルロフが武器売買を継続させるモチベーションに加わったのです。
祖国への思い、そして、妻エヴァが、オルロフの武器ビジネスを正当化する論理にもなります。とりわけエヴァの存在がオルロフにとっては大きいものでした。しかし、オルロフはエヴァに武器売買を生業としていることを明かさず、また、エヴァはそのことを深く詮索しようとはしませんでした。かなり特殊な夫婦関係だといえます。
オルロフは武器商人として世界各地を飛び回ります。そして、家に帰ったときには妻と仲睦まじく過ごします。オルロフ、エヴァともに自覚はなかったと思いますが、オルロフが家にいる時だけ濃密な関係を持てればそれで良かったのです。
たとえ、二人の関係が嘘や秘密で塗り固められたものであっても気にならないという点で、非常に表面的な関係だったのかもしれません。
二人の関係は、オルロフが一時やめていた武器ビジネスを再開したことがエヴァに知られ、さらにオルロフの弟ヴィタリー（ジャレッド・レト）が取引先で殺されてしまうことで終焉を迎えました。
しかし、オルロフはエヴァに逃げられても武器ビジネスを続けていきます。武器商人以外にオルロフは生きる術がないことに彼は気づいたからです。
そして、政府レベルでの武器売買に比べたら、自分の扱う武器の量など、たかが知れているという論理が彼のビジネスを正当化する論理として機能するようになっていくのでした。
映画『ロード・オブ・ウォー』は、独白という語りのスタイルで武器商人の半生を語り、それによって武器商人の内面の葛藤や人間性という側面から、今日の武器取引をとらえようとしています。
武器商人の活躍は紛争やテロを激化させる役割を担っていることは明らかです。だから、当然、厳しい批判にさらされます。
しかし、武器商人の生き様という視点から見た場合、そこに彼らの罪を軽くする要素はあるのかと考えながら本作を眺めてみても、なかなかそうした要素を見出すことは難しいです。
独裁政権による市民の虐殺を見て見ぬふりをする、虚飾にまみれた夫婦生活など、独白というスタイルはオルロフが抱える問題を軽く見せる効果はあります。しかしながら、やはり破綻すべくして破綻する生き様としかいいようがないのです。
むしろ、どんなに軽いトーンで語られたところで、重い十字架を背負って生きていかなければいけない運命の深刻さを赤裸々に伝えることが映画『ロード・オブ・ウォー』の狙いなのかもしれません。
まとめ
ニコラス・ケイジ主演映画『ロード・オブ・ウォー』の動画フルを無料視聴する安全な方法を紹介しました。
そして、記事の後半では、ネタバレ感想と評価がまとめてあります。
