海外ドラマ『メジャークライムス~重大犯罪課(Major Crimes)』シーズン6第6話【陰謀のセオリー パート1】のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
また、ドラマ内の登場人物について、紹介しました。
前回の話はこちら
⇒ メジャークライムスシーズン6第5話【聖域都市 パート5】
メジャークライムスシーズン6第6話あらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
ファイナルシーズン第6話【陰謀のセオリー パート1】
5部作の長編ストーリ―が終わったと思えば、またもや長編のスタートです。調べてみたところ、今シーズンは全て長編のみで構成されています。ファイナルということで、力を入れたのでしょう。
しかし、1話完結に慣れている自分としては、戸惑いが残ります。とはいえ、なかなかコメディー要素の高い、面白い内容でした。
メジャークライムスシーズン6第6話のあらすじネタバレ
車の中で、女性の射殺体が見つかります。この被害者ボニーは、メディアを利用した敏腕弁護士として有名でした。そのため、重犯課が捜査を行うことになります。
ここで、第一の疑問が浮かび上がりました。彼女は車の窓越しに、撃たれていたのです。つまり、顔見知りでなければ、窓を開けることはありません。
また、違った種類の2発の銃弾が発見されたのです。このことから、犯人は複数犯であると考えられます。そこで、彼女の関係者数名が、参考人として浮かびました。
ボニーの依頼人である3人の女性たち、彼女の息子スタンと元夫のジェリー、映画監督のウォルシュ、元アメフト選手のクレイグです。
まずは、3人の女性たちから、事情を聴くことになります。彼女たちは、クレイグの店の従業員で、不当な契約を結ばされていました。その内容は、客から触られても文句を言わないこと。そして、30歳になれば店を辞めることなど、女性を軽視したものでした。
そのため、ボニーに告訴を依頼したのです。しかし、ここで3人の女性たちに、意見の違いがあることが分かります。2人はお金で解決することを望んでいました。
しかし、3人の中の1人バネッサだけは、それを望んでいません。お金以外の罰を求めているのです。そのため、彼女は機嫌を悪くし、聴収中に出て行ってしまいました。
その後、スタンとウォルシュの事情聴収も行われます。まず、スタンは母親とは違い、お世辞にも優秀とは言えません。また、母の死を悲しむ様子もなく、遺産や自身の名誉を口にします。
そして、母の担当していたクレイグへの告訴を裏で和解しようとしていたことも判明しました。彼は間抜けなバカ息子というのが、ピッタリ当てはまるような人物です。シャロンには、スタンが母を殺す度胸や計画性を、持ち合わせているとは思えませんでした。
次に映画監督のウォルシュです。彼は女優へのセクハラで、ボニーに訴えられ負けていました。その後、彼は度重なる迷惑行為や嫌がらせを、彼女にしています。
また、裁判に負けたことで、仕事や家庭も失いました。しかし、彼の間抜けさは防犯カメラの映像からも、スタンを遥かに超えています。そして、そんな彼をボニーが憐れんでいたことが判明しました。
また、複数犯と考えた場合、誰もスタンやウォルシュと組むとは考えられません。誰かが手助けするほど、信用のある人物には思えないですからね。
その後、見つかった銃弾から意外な事実が判明します。なんと、違った2つの銃弾の線条痕が、一致したのです。つまり、一つの銃から、2つの違った弾が、発射されたことになります。そうなると、単独での犯行であるという可能性も見えてきました。
また、ボニーの携帯からは、解読不能な暗号メールが見つかります。そこで、息子のスタンを再度、呼び出して、解読を依頼しました。そして、「バーバンクス ダラス SA」という人物から、何度も着信があったと分かります。
スタンによると、「バーバンクス ダラス」とは、内部告発者の可能性があるとのことです。また、SAとは和解契約の、略語かもしれないと判ります。
その頃、次に怪しい元アメフト選手のクレイグの事情聴収が、行われていました。彼は引退後、女性を軽視したレストランを開き、従業員の女性たちから訴えられています。その告訴を担当したのが、ボニーだったのです。
つまり、クレイグには十分に犯行の動機があると思われます。しかし、この状況を、彼は逆に利用していました。この告訴や抗議活動がニュースで取り上げられるたびに、店の宣伝効果になっていたからです。
ところが、彼がボニーの元夫ジェリーとも仲が良いことが分かり、シャロンは違和感を覚えます。また、クレイグが経営する店のオープニングパーティーに、ジェリーも来ることが分かりました。
そこで、彼を見つけて、事情を聴く作戦を取ることにします。そして、ジェリーが店に現れ、あっさりと事情聴収に応じました。彼も息子同様に、全くボニーの死を悲しんではいないのです。
けれども、ジェリーには彼女が亡くなったことで、何の得もありません。なぜなら、毎月の慰謝料が入らなくなるのです。また、離婚後に彼女とは以前より、良い関係であったことも判明します。
そんな中、女性従業員たちの制服に付けられた地名にタオが目を止めました。彼が閃いたのは、「バーバンクス ダラス」の意味だったのです。そして、ダラスと名付けられた女性店員から、「バーバンクス ダラス」とは、バネッサであると判明します。
しかし、彼女はパーティー会場前で行われていた抗議活動に来ていません。そこで、カミラとウェスが、バネッサの家に向かいます。そこで見つけたものは、変わり果てた彼女の姿でした。また、彼女の爪は剥がれており、争ったか、拷問された可能性を示唆しています。
今回のサブストーリーは、ラスティーとガスの恋愛関係が描かれていました。予想できたことですが、彼らは別れることとなります。ガスが店のオーナーと、浮気をしていたためです。
しかし、彼は店を解雇され、給料も払ってもらえませんでした。また、転職のための推薦状も書いてもらえません。なぜなら、ガスはラスティを忘れられず、オーナーとの関係を拒んだのです。
一度浮気をした後なので、後で拒んでも遅いですね。とはいえ、ラスティにしてみると、許せない気持ちは分かります。
しかし、ラスティがガスの現状をシャロンに話したことで、状況が変わってきました。この店のオーナーの行動は違法行為だと、彼女に教えられたのです。
そして、ラスティーはそのことを、ガスに伝えます。しかし、裁判になるのを嫌がるガスは、取り合おうとしません。
そこで、ラスティーは直接、ガスの元オーナーに会いに行きました。そして、裁判をちらつかせ、彼から推薦状と未払い給料を受け取ろうとします。
これには、少し驚きました。法律を勉強しているだけでは、こんなハッタリはできないでしょう。警察の取り調べ方法を知るラスティーだからこそ出来たのだと思いました。成功したかは描かれていませんが、オーナーの表情を観る限り、丸く収まった気がします。
バネッサが殺されたことで、クレイグの店に関係している事件だと、ハッキリしました。また、一番の鍵は一つの銃から発射された、2つの違う弾です。この謎さえ解ければ、犯人が判明すると思います。
とはいえ、今回の事件も厄介そうですね。前回に負けも劣らず複雑で、回りくどい展開になりそうな気がします。
メジャークライムスシーズン6第6話の登場人物
重犯課のメンバーがコメディ色いっぱいで楽しめました。
シャロン・レイダー/Sharon Raydor – 重大犯罪課のリーダー – メアリー・マクドネル/Mary McDonnell
コメディー要素の高いストーリーの中で、シャロン一人が冷戦沈着でした。そのため、彼女の言葉に重みを感じる、良い効果を生んでいます。特に事件に関する、分析力が際立って見えました。つまり、制服が規則の学校で、私服の生徒が一人いれば目立ちます。
それと全く同じことではないでしょうか?
仲間外れを一人作ったことで、逆に目立たせているのです。正直なところ、この構成には脱帽しました。とはいえ、元気そうな彼女を観れて、安心です。しかし、病気が治ったわけではないので、油断はできません。
「無理をしないよう、シャロンを気遣ってあげてください」と、メンバーたちにお願いに行きたいほどです。「大きなお世話」と言われるのがオチでしょうが・・・。
ルイ・プロヴェンザ/Louie Provenza – 古株の警部補 – G・W・ベイリー /G.W. Bailey
プロヴェンザがアメフトのレイカーズのスター選手リックに、サインを求めるシーンに大笑いしました。彼はまず、「妻のためにサインしてくれないか?レイカーズの熱心なファンなんだ」と言います。
しかし、名前を聞かれて、「ルイだ、ルイーズの愛称なんだ」と答えます。ここで、え?と耳を疑いました。ルイとは、プロヴェンザのはずです。つまり、妻を出汁にしてたのです。横にいたタオさえも、苦笑いをしていましたね。
自分がファンだというのが、恥ずかしかったのでしょうか?
プロヴェンザの茶目っ気と嬉しそうな顔が、まるで少年のようでした。強面で迫力のある彼も良いですが、今回のような彼も新鮮ですね。
アンディ・フリン/Lieutenant Andy Flynn – 警部補でシャロンの夫 – トニー・デニソン/Tony Denison
久々に、フリンとプロヴェンザと組んで、事情徴収を行うシーンがありました。しかし、期待通りには行かないものですね。少しブランクが長かったせいでしょうか?
お笑いコンビ復活には至りませんでした。とはいえ、彼は結婚後も、シャロンにデレデレですね。「刑事ってのは、いつまでも若い。俺の妻を見ろ!」フリンのこの言葉に、全てが集約されていたと思います。
また、この時のプロヴェンザの呆れた顔も、かなり面白かったですね。
マイク・タオ/Lieutenant Michael Tao – IT系担当警部補 – マイケル・ポール・チャン/Michael Paul Chan
今回、彼の嬉しそうな顔を、二度も見ることが出来ました。一度目は、副本部長にドラマ「正義のバッチ」のアドバイザーと脚本協力のことを話した時です。彼が自身のことを自慢げに話す様子が見れる、珍しいシーンだったと思います。しかし、フリンとシャロンは呆れていましたね。
そして、二度目はランドン医師のサインをもらう時です。ただ、この時の彼の表情は、嬉しさだけではない気がします。何か分かりませんが、妙な違和感がありました。
また、フリオがサイン中のランドン医師の、機嫌の良さを利用したことが気になります。彼とクレイグとの関係を上手く聞き出しましたね。
この医師がクレイグの大口出資者と言うこともあり、疑っているのでしょうか?
この予想が正しければ、タオとフリオの大活躍が、今回見れるかもしれませんね。
フリオ・サンチェス/Julio Sanchez – マフィア事情に精通した捜査官 – レイモンド・クルツ/Raymond Cruz
フリオが現場に遅れた際の言葉に、彼の家庭らしさを感じました。「すみません、近所にマイクを預けていたので」
彼から、こんな言葉が聞けるようになるとは、誰が想像していたでしょう?
すっかり父親になってしまいましたね。しかし、考えてみると、フリオはまだ独身のはずです。今まで何度か恋愛のチャンスがありましたが、上手くいかなかった記憶があります。
今シーズンは、マイクのためにも、奥さんを見つけて欲しいですね。
バズ・ワトソン/Buzz Watson – 映像担当の予備警官 – フィリップ・P・キーン/Phillip P. Keene
ウォルシュ監督の事情聴収中のバズの表情が面白いですね。「ムリムリ」と終始、訴えているようでした。特に、シャロンが「誰がこの男と組める?」と言った際の、彼の表情は必見です。嫌悪感を通り越して、生理的に無理と言っているようでした。
とはいえ、この監督を見て、バズと同じ印象を抱いた方がほとんどでしょう。私もその一人です。友人としても、同僚としても無理です。もっと言えば、近くにいて欲しくないとさえ感じました。そんな気持ちを代弁してくれた、バズに感謝です。
エイミー・サイクス/Detective Amy Sykes – 元軍人の捜査官 – キアラン・ジョヴァンニ/Kearran Giovanni
彼女とカミラは、クレイグの事情聴収をシャロンから、「彼の好みは、若くて魅力的な女性らしいわ」と命じられます。その際、エイミーは上機嫌な様子で、「30代過ぎてても平気?」と、答えました。
この言葉には、30代女性への偏見に対する不満が、込められていることに気付きましたか?
第一に、魅力的だと言われたことへの、素直な嬉しさは言うまでもありません。しかし、クレイグが30歳になった女性を解雇していたことへの、不満も込められているのです。
また、カミラに対するライバル意識も、含まれている気がしてなりません。エイミーらしい、皮肉たっぷりのジョークですね。
ウェス・ノーラン/Detective Wes Nolan – 元潜入捜査官 – ダニエル・ディトマソ/Daniel di Tomasso
女性関係には、不自由していないと思っていただけに意外でした。「出会いがない」とぼやく姿に、少し共感を覚えました。また、そのことを素直にタオに言うところにも、少し好感が持てます。なぜなら、イケメンということで、見栄を張ってそうな印象があったからです。
ところで、彼がカミラを誘うシーンが、気になりませんでしたか?
「早めに終わったら、飲みにいかない?」と言うところまでは、好印象でした。しかし、カミラに「惨敗したから私?」と言われた後が、酷すぎます。彼は「灯台下暗しだたっと気づいたのかも?」と、答えてしまいます。これではまるで、ランクを下げたと言っているかのようです。
しかし、その後のカミラの嫌味、「惨敗し続けた後の、48番目の女なんて最高!」に対しての、彼の返答は流石でした。「開くまで粘る」これには、2つの意味があります。今、訪れている家に住むバネッサが出てくるまで待つことが、第一にあげられます。
しかし、カミラの気持ちが開くまで待つと言う、別の意味も含まれているのです。全く違う2つの事柄を掛け合わせた、上手い表現ですね。途中の気まずさを、全て帳消しにしました。
また、カミラのほうも、なんやかんや言いながら、かなり嬉しそうです。状況次第では、良いカップルになるのではないでしょうか?若い二人だけに、応援したくなりました。
カミラ・ペイジ/Camila Paige – 未成年者の捜索に精通した捜査官 – ジェシカ・メラズ/Jessica Meraz
カミラは正式に、重犯課の一員となったようですね。表情も明るく、落ち着いた雰囲気になった気がします。とはいえ、重犯課に若い女性が、2人在籍中というのが気になります。
中堅と新米、それに女性同士となれば、想像はつきませんか?
つまり、彼女とエイミーが火花を巻き散らすのでは?と心配になります。案の定、クレイグの事情聴収中に予想通りのシーンがありました。
一見、お互い笑顔で、仲が良さそうに見えます。しかし、よく観てみると二人の行動が、噛み合っていないことに気づくはずです。カミラが微笑みながらエイミーを見ても、無視されます。また、その逆もありました。
まれに笑顔でお互いを見つめる際も、なにか気まずそうです。ハッキリ言えば、二人とも終始作り笑いに見えます。つまり、女性同士の戦いが、すでに始まっていたのです。
なかなか面白いシーンでした。この二人が火花を散らしあうシーンが、今後もありそうで楽しみですね。
レオ・メイソン/Leo Mason – 副本部長 – レナード・ロバーツ/Leonard Roberts
真面目一辺倒だと思っていた彼のイメージが、ドンドン崩れてゆきます。つまり、取っつき難い人物かな?と思っていたのに、茶目っ気が出てきました。特に、女性に目がないという点は、もう隠せませんね。
しかし、上に立つ人間としては、隠したい部分でもあるのでしょう。彼の言葉の節々に、本来の自分と上司としての自分の葛藤を感じます。また、気まずさを隠そうとする行動も、歴代副本部長に似てきましたね。とはいえ、彼が堅物ではないと分かり、安心しました。
ラスティ・ベック/Rusty Beck – シャロンの養子でストローの犯罪の証人 – グラハム・パトリック・マーティン/Graham Patrick Martin
彼とガスの関係が、かなりドロドロしていますね。また、お互い未練があることも丸分かりで、イラっとします。
とはいえ、同性同士ということで、ややこしく感じる方が、多いのではないでしょうか?
しかし、これを異性同志に置き換えたとしても、変わらないと思います。なぜなら、私には同性愛者の友人が数名いるため、あまり気になりません。気になるのは、昼ドラや韓ドラじみてきたかな?ということです。
シャロンとフリンの、清々しい恋愛ストーリーの後だけに、重さを感じます。早く別れるか?くっつくか?ハッキリして欲しいですね。この状態が何話も続くことだけは、勘弁して欲しいと思いました。
メジャークライムスシーズン6第6話を観終わった感想
事件に関しては混沌としていて、またこのパターン?と少しイラっとしました。全貌が全く見えないだけでなく、容疑者もハッキリしません。
しかし、重要参考人たちが、あまりに個性豊かで笑えます。もっと言えば、呆れるほど間抜けで、おバカさ全開です。
また同時に、重犯課メンバーたちも、コメディー要素たっぷりに描かれています。特に今回は、彼らの表情や言葉に、注目要素があります。明らかなボケに対して、表情で突っ込みを入れるのです。
また、一つの言葉に複数の意味を持たせる、「言葉遊び」も重要なポイントです。つまり、かなり奥の深い、手の込んだ作りになっています。正直なところ、ここまでコメディー要素満載にしていいの?と、不安に思います。もう少し、小出しにしても良かったのでは?と感じたほどでした。
先ほど、「言葉遊び」と言いましたが、そのことで一つ気になったことがあります。それは、クレイグの経営する「レストラン」を、「バストラン」と、言っていることです。
これは、彼の店の女性従業員が、胸を強調する際どい制服である事によります。そこで、実際のところ英語ではどうなのかが気になり、字幕を見ずに聞いてみました。
すると、「ブレストラン:Breastaurant」と言っています。これは、なかなか面白い掛け言葉だと、思わず拍手しそうになりました。
「Breast」とは、女性の胸や、鶏の胸肉を表す時に使います。つまり、「Restaurant:レストラン」という単語の頭に、Bを付けただけで造語が出来上がっています。このように意味が分かると、面白さが増しますね。
気になる次回は
⇒ メジャークライムスシーズン6第7話【陰謀のセオリー パート2】
まとめ
海外ドラマ『メジャークライムス~重大犯罪課(Major Crimes)』シーズン6第6話【陰謀のセオリー パート1】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
また、ドラマ内の登場人物についても紹介しています。
ひきつづき、第7話【陰謀のセオリー パート2】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
今なら、シーズン1からシーズン5まで見放題で、一気見できますよ。
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