海外ドラマ『ローアンドオーダー』シーズン10第16話【株価操作の果て】のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
第16話は、ウォール街で働く人のモラルについて、深く考えさせられる回でした。
ローアンドオーダーシーズン10第16話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
第16話【株価操作の果て】
ウォール街で働くということは成功すれば信じられないほどの高収入が得られる反面、常に競争とプレッシャーにさらされながら働くことを意味しています。
そんな環境に飛び込んだ若者に襲った悲劇を追っていくと、証券業界と闇社会との知られざる結びつきが明らかになっていくというストーリーです。今回は証券マンになることの意味や職業人としての倫理を考えさせられる回でした。
白昼、証券会社で社員が銃撃されるという事件が発生します。被害者は入社わずか1年半の若手社員です。
彼は来月、退職していることが決まっており、彼の周辺を調査していくと、彼と会社とのセクハラ訴訟と和解、インサイダー取引疑惑などが次々と判明していきました。
そして、いずれの疑惑も彼の上司であった人物が関与しており、その背後にマフィアか絡んでいることがわかります。結果、被害者の上司が逮捕・起訴されることになるのです。
被害者の上司は、高校時代の同級生であるマフィアと共謀し、新しい会社を立ち上げ、株価の急騰と同時に株を売り抜け荒稼ぎすることを繰り返していました。そのための資金にはマフィアの資金が利用されていたのです。
このことを被害者に知られた上司は、株価急落で大損をした彼の顧客に被害者を殺害させ、さらに口封じのためにその顧客を殺害します。
また、彼は被害者と会社のセクハラ訴訟をでっち上げ、その保険金で賄われた和解金すらも株価操作のために使い込んだことが判明するのです。インサイダー取引と保険金詐欺、そして二人の殺害という、犯罪が犯罪を呼ぶ、極めて凶悪な事件であるといえます。
すべてが金のための事件であり情状酌量の余地はなく、陪審は死刑を求めました。
被害者の両親は、息子は証券マンになることに憧れていたと語ります。たしかに、ウォール街に象徴される証券業界は激務である反面、成功した時に得られる見返りも大きいです。
自信に満ちあふれた若者にとって野心と希望を満たす場として魅力的なものに映るのだと思います。しかし、今回裁かれた上司は、そうした証券業界で大物トレーダーとして活躍し、人からうらやまれる立場にあった人物でした。
しかし、実態は利益追求のためにマフィアと共謀して許されざる犯罪に手を染める人間にまで成り下がってしまっていたのです。
証券業界を描いた映画やドラマは、自身の成功のためには少しぐらい他人を騙しても構わないとする証券マンのモラルの低さを批判的に描くことが多く、成功した証券マンは、横柄で傲慢な人物として描かれます。
こうした描写が、どこまで正確に実態を反映しているかはわかりませんが、今回の物語も証券マンを基本的には自己利益追求の人間として描き出します。
今回は、そうした証券マンの働きがいの第1が「金を儲ける」ということにあり、それは突き詰めて考えるとマフィアのそれと一緒ではないかということを示唆しているように思いました。
金儲けが優先順位の第1に置かれること自体は批判されるべきことではないです。しかし、金儲け以外に職業人として、どのような社会貢献をすべきかなど、自分の存在価値を世の中に理解させるための何かを持っていないと、容易に人は極悪人にまで転落してしまうことを伝えようとしていた回であったように思います。
まとめ
今回は、海外ドラマ『ローアンドオーダー』シーズン10第16話【株価操作の果て】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第17話【青の正義】以降も情報アップしていきますので楽しみにしてくださいね。
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