山下智久出演のHuluドラマ『THE HEAD(ザ・ヘッド)』第6話(最終回)のネタバレ感想と評価がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ THE HEAD第5話
THE HEAD第6話(最終回)のネタバレ感想と評価【海外ドラマ】
ポラリスVをバックに、サラ(オルガ・ウェリー)が1人、佇んでいます。
彼女を探しに来たアニカ(ローラ・バッハ)に、矛盾脱衣――あまりの寒さで脳が混乱し、なぜか服を脱いでしまうという現象――について話すサラ。
毒々しいほどの紫色だった空は、徐々に明るさを増しています。
6か月にわたる極夜が明け、太陽の光が戻るまで、あと数週間。
最終回では、この後、ポラリスVで起きた事、そして、数年後、ポラリスVIで起きた事に、光が当たろうとしているのです。
全6回、いわゆるミニシリーズの『THE HEAD』について簡単に言ってしまえば、とても楽しく参加させてもらったドラマです。
ただし、参加と言っても、投票でストーリーを決めたりするわけではありません。
極寒のせいで誰も出入りすることのできない、南極と言う名の密室。
ここで見つかった7つの死体。
それぞれの死体は首を切り取られたり、無残に焼け焦げていたり、喉を掻き切られたり、射殺されていたりと殺害の手口も様々です。
そして、2人の生存者と、1人の行方不明者。
ポラリスVIからの通信が途絶えて3週間の間に、一体誰が、そして、なぜ、こんな恐ろしいことをしたのか・・・。
あなたに伺いたいのですが、ドラマ『THE HEAD』を見ながら、犯人が誰なのか一度も推理しなかった人はいらっしゃいますでしょうか。
断言しても良いですが、そんな人は1人もいないはずです。
吹き替え版で出来るタイムラグを失くすため、あえて字幕版だけの全世界同日公開。
これにより、数百万の視聴者は一斉に(時差はこの際、考慮しません)探偵ごっこを始めることができたのです。
まったく食い違う証言に首をひねり、次々と示される証拠に頭を悩ませ、思わせぶりなサインについて調べたかもしれません。
時に考え込み、時に視聴者同士で議論し、時に考察サイトを読みまくったことでしょう。
オンデマンド方式の配信を利用して、過去のエピソードを見直した人も少なくないはず。
ここまで盛り上がれた理由は、やはり謎と答えの見せ方が上手かったことに尽きるでしょう。
1つの事実が明かされると、1つ以上の謎が増える。
見せすぎても隠し過ぎてもいけませんし、簡単すぎるのも難し過ぎるのも面白さを削いでしまいます。
このタイミングとバランスが、実によく出来ていましたね。
おかげで、1か月半の間、素人探偵として楽しむことができました。
推理が当たれば優越感を、もし、外れても驚きを得られたのですから、面白くないはずがありません。
では、最終回について軽く触れておきましょう。
誰がサラを殺したかについては予想通りですが、その理由には驚きがあります。
何と言うか、あまりにも小さい、そしてくだらない理由なのでビックリしてしまうんですよね。
そして、ポラリスVのメンバー全員が隠ぺいに関わった理由。
第2話の「南極に来る者は何かから逃げているか、何か隠している」というエリック(リチャード・サメル)のセリフを、今一度、思い出してください。
脅されているのは確かですけど、誰1人として正義を貫こうとはしていません。
結局、全員、自分が可愛いだけ。
南極の寒さは、彼らのモラルまで凍りつかせてしまったみたいです。
意外なことに最終話まで生き残っていたアキ(山下智久)の最期、そして、雪上車と共に消えたアニカの居場所。
謎は、すべて氷解しました。
自殺を図ったアーサー(ジョン・リンチ)はすんでの所で確保され、マギー(キャサリン・オドネリー)は南極を去ることになります。
と、この時点で残り時間は10分。
最終回は、伊達に20分長いわけではありません。
ある程度、予想していたし、疑ってすらいたのに驚く展開。
ここでは、ポラリスVとポラリスVIを交互に見せることによって、上手く誘導されていたことに気付くでしょう。
繋がりはあるけど、別の事件だということを忘れてはいけません。
南極の寒さですら、復讐の炎を消すことはできなかったのです。
最後に、残った謎から1つだけ。
どうして、犯人はアキを殺すときだけ謝ったのでしょうか。
・・・この真相は、永遠に闇の中です。
まとめ
山下智久出演のHuluドラマ『THE HEAD(ザ・ヘッド)』第6話(最終回)のネタバレ感想と評価をまとめました。
THE HEADの動画情報やエピソード一覧は、こちらにまとめてあります。
⇒ THE HEADの動画配信を無料視聴する方法