海外ドラマ『ローアンドオーダー』シーズン10第9話「日没後の悪夢」の動画を無料視聴できる方法を紹介します。また、記事の後半では、あらすじネタバレや感想をまとめました。
今回は、アルツハイマーがテーマの物語です。簡単には、白黒をきめるのが難しい問題だと感じました。
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ローアンドオーダーシリーズ10第9話のあらすじネタバレや感想
第9話「日没後の悪夢」
日に日にアルツハイマーが進行していく夫が、妻の浮気に気付き、怒りに駆られて妻を撲殺してしまいます。
犯罪当時、夫は自らが置かれた状況を理解しており、自分が犯した罪についても理解できていました。
しかし、中程度と診断された夫のアルツハイマーは、今後症状が進行していくことが確実です。さらに、6～8年後には、ほとんど植物状態となることが確実と診断されます。
こうした犯罪者に対して罰を与えることは妥当なのか、あるいは罰を与えるとしたらどのような罰が適切なのかが議論される回です。
被告側弁護人は、厳しすぎる刑罰を科してはならないとする憲法修正第8条を持ち出しました。そして、被告の心神耗弱による無罪と施設への入院を主張します。
アルツハイマーの進行により、数年後には自分が何者かが分からなくなってしまう。
そのことを考えると、罪を罰するという側面よりも、人道的配慮を優先させることを主張し施設へ入院させるのは現実的な対応であると言えます。
しかし、犯行時に被告が理性的に自分の置かれた立場を理解できている。
そのことを考えると、心神耗弱を適用することには明らかに無理がありました。検察の立場からすれば、犯行時に理性的判断ができた被告を無罪にすることなど考えられないからです。
それでは、どうすればよいのか？
精神鑑定を担当したスコダ医師（J・K・シモンズ）は答えを見いだせません。
スコダ医師は検察側メンバーの中で、アルツハイマーという病気を一番良く知る立場にあります。
けれども、そんな彼ですら答えを見いだせない。つまり、この問題が単純には答えを出せない難しい問題であることを物語っているのです。
また、アヴィー・カーマイケル検事補（（アンジー・ハーモン））は、刑務所に併設された精神科病棟を見学します。
そこで、人手不足のため汚れたおむつでベッドに固定されるなど、精神を病んだ受刑者に対する余りの劣悪な対応に衝撃を受けました。
だから、カーマイケル検事補は刑務所の病棟に入れることには絶対に反対であると主張します。
これに対して、アダム・シフ検事（スティーヴン・ヒル）とジャック・マッコイ検事補（サム・ウォーターストン）は、刑務所の病棟へ入れることも止むなしとの立場です。
彼らは、犯罪を犯したのは被告本人。なので、その結果、刑を受けるのは当然の報いであるとする論理を人道的配慮よりも重視するからです。
経験を積んだ検察官として、シフ検事とマッコイ検事の見解は至極まっとうなものです。
しかし、社会はどこまで犯罪者に対して厳しくあるべきなのかを考えた場合、闇雲に植物状態の人間を刑務所に収容し続けることは正しいこととも思えません。
スコダ医師が答えを見出せない理由もこのあたりにあると言えるでしょう。
さらに考えるならば、カーマイケル検事補が指摘した、劣悪な刑務所の病棟を改善すればよいのかというと、そこには、また別の問題が絡んでくるように思います。
果たして納税者は、劣悪な病棟を改善することに対して税金が用いられることに賛成するのか、という問題です。
受刑者を人道的に扱うというのは当然のことでしょう。しかしながら、納税者意識とのバランスが不可欠になってくるように思います。
最終的には有罪を認め、中間施設へ6年～12年の収容という取引で事件は決着しました。
シフ検事やマッコイ検事の当初の姿勢から考えると非常に人道的配慮がなされるという結果に落ち着きます。
これが正解なのかどうか、スコダ医師の見解はどうなのかを聞きたい思いを強くする回でした。
まとめ
海外ドラマ『ローアンドオーダー』シリーズ10の9話「日没後の悪夢」の動画を無料視聴できる方法やあらすじネタバレ・感想をご紹介しました。
ひきつづき、第10話「親という魔物」以降も情報アップしていきますので楽しみにしてくださいね。
