映画『ホステージ 戦慄のテロ計画』【監督：レゾ・ギジナイッシュビリ｜原題：Hostages】（2017年）の動画フルを無料視聴する安全な方法をご紹介します。
また、記事の後半では、ネタバレ感想と評価をまとめました。
ホステージ 戦慄のテロ計画の動画フルを無料視聴する安全な方法【映画】
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ホステージ 戦慄のテロ計画はパンドラなどの動画共有サイトでは無料で見られないの？【映画】
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ホステージ 戦慄のテロ計画のネタバレ感想と評価【映画】
1983年、グルジア共和国、バトゥミの海岸で戯れる若者たち。後に彼らは大型旅客機のハイジャック事件を起こすのですが、この時点では平和そのものですよ。
映画『ホステージ 戦慄のテロ計画』は、実際に起きたハイジャック事件を元にした映画です。見終わった後に残るこの切なさ、やるせない気持ちは一体、何なのでしょうか。
ニカ(イラクリ・クヴィリカーゼ)をはじめとする主人公たちは大型の旅客機をハイジャックしていますが、実はこれが全く計画外のことなんです。グルジアの首都トビリシからバトゥミに行く小型機を乗っ取って、トルコに行くつもりだったんですよ。
ところが、乗客数の関係で2便をまとめて1機にするという、現在では考えられない措置を取られてしまいます。バトゥミ経由レニングラード行きになったアエロフロートは、酔っぱらいを見張るために軍人が乗り込み、KGBの様な服装の男まで同乗した大型機。
しかも悪天候のためトビリシに引き返すという、まったくどうしようもない状況になりました。ここで計画を中止できればと思いますけど、若気の至りというか無鉄砲というか、ハイジャックを実行に移してしまうんですよね。
このハイジャックシーンは、混乱の極みです。元々、綿密とは遠い計画ですし、まったく計画外のことばかり起きているので事態が収拾できなくなっています。脅しに使うつもりの拳銃で何人も撃ってしまい、自分たちにも死者が出てしまいました。
銃声と怒号、そして、血が飛び散る様子は、まさに惨状と言うのがふさわしいです。結局、空港に戻ってしまいましたが、ここでの突入シーンは近年、稀に見るものでした。なんと、無線で「制圧した」の一言があるだけです。
手抜きと思ってしまいそうですが、混乱した素人数人などプロの手にかかればこんなものでしょう。一応は説得のために親も呼んでいたのですけど、結局、無視して突入した非情さもよく表れたシーンですね。
渡された原稿じゃなくて自分の言葉で説得したいと言ったニカの母親に対する一言も、社会主義的な非情さを表しています。「その言葉があの息子を育てた」ですから。
このハイジャック事件は、ニカの新妻アンナ(ティナ・ダラキシュヴィリ)の言葉「こんなはずじゃ(なかった)」の通り、まったく思いもよらない事件だったのです。アンナは15年の刑、ニカは死刑の判決を受けてしまいました。
そして、もう一人死刑判決を受けたのが、彼らにレコードを渡したダニエル神父(イリコ・スキシュヴィリ)。『Let It Be』は資本主義の喧伝活動と捉えられてしまったんですね。そのせいで西側に憧れを抱き、若者たちが凶行に至ったというのが死刑の理由でしょう。
この8年後、死刑囚の遺体がどこに埋められたのかも分からないまま、グルジアの美しい景色と共にエンディングを迎えます。1991年は、外国への旅行ができるようになり、グルジアがソヴィエト連邦から独立した年でもあるのです。
当然ながらハイジャックは悪いことですし、何人も死者が出ていますから極刑もありえますよね。しかし、たった8年時期がずれていれば・・・。いや、そもそも最初から外国へ渡航できれば起こらなかった事件でもあります。
時代と体制に翻弄された若者たちの悲劇に、胸が詰まるような思いでした。
まとめ
映画『ホステージ 戦慄のテロ計画』の動画フルを無料視聴する安全な方法を紹介しました。
そして、記事の後半では、ネタバレ感想と評価がまとめてあります。
