海外ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』第9話【捨て駒】(原題:Acceptable Losses)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ プルーブン・イノセント第8話【ストーンウォールの記憶】
プルーブン・イノセント第9話のあらすじネタバレと感想【ドラマ】
第9話【捨て駒】
今回は、2つの事件が同時進行しています。そして、結末では明暗がはっきり分かれていますね。
1つ目は、ダニエル・ヘルナンデス(フアン・ガブリエル・パレハ)の事件です。
彼は30年近く前の強姦と殺人事件で収監されたのですが、DNAがまったく不一致なのに状況証拠だけで有罪になってしまったんですね。公選弁護人のヘマで刑務所に送られた彼は、刑務所内で法律を勉強してロースクールを目指す・・・どこかで見たシチュエーションですよね。
そもそもDNAが不一致なので、そこを突けば強姦と殺人をセットで再審理できるはず。
さらに、判事はイージー(ラッセル・ホーンズビー)の恩師であるイライジャ(スティーヴン・マッキンレー・ヘンダーソン)です。マデリン(ラシェル・ルフェーブル)にも「こんな手堅い事件はじめて」と言わせるほどで、IDGにとっては美味しい案件になりました。
楽勝ムードが漂う中、舞い込んできた知らせが2つ目の事件になります。
依頼人は、デボン・ワトキンズ(コリー・スピークス)。第7話『究極の代償』で、何とか死刑執行まで6か月の猶予を得た男です。彼が死刑囚監房に戻され、死刑執行が1週間先に迫っているとの事。
その理由は、死刑に使う薬剤の使用期限が切れそうだから。これは2017年に実際に起きた事例を参考にしたのでしょう。(参考URL:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/post-7440.php)
死刑は究極の抑止力になりますから単純に反対とは言えませんけれど、「薬がもったいないから使っちゃえ」というのは愚かとしか言いようがありません。実際のケースでも、当然、連邦裁判所はこの愚かな決定を差し止める判決を言い渡しています。
「使わずに済んで良かったね」と、大々的にセレモニーを行って廃棄するとか考えつかなかったのでしょうか。
さて、デボンに関しては元々、「6か月の猶予は与えるが、その間に決定的な証拠を提出すること」が条件でした。その期限がいきなり7日間になってしまったのですから、マデリンたちに残された道はただ一つ。トロイ・D(シャーマン・オーガスタス)の関与を証明することだけです。
でも、犯罪組織の親玉でイーストクリーヴランドの影の支配者である彼は、その財力を駆使して様々な施設を寄付しています。彼が街の発展に貢献していることも、確かな事実なのです。
トロイの言い草では、「このまま街が発展するのなら、1人ぐらいの犠牲は許容できる損失(Acceptable Loss)だろう」との事。トロイの脅しに一歩も退かないマデリンは格好いいのですけど、できれば銃を持っていて欲しかったシーンです。一発でカタが付いたのに。
2つの事件がそれぞれ違った結末を迎えた後の、ラストシーンがとても印象的ですよね。過去の思い出を振り返りながら談笑するイージーとイライジャ。仮釈放されたレン(キャンディス・コーク)と抱き合うマデリン。
しかし、そのバックに流れるのは、嗚咽を抑えきれないヴァイオレット(ニッキー・M・ジェームズ)のポッドキャストなのです。
悲しみと無力感の中、それでも希望を見出そうとするのが人間なのでしょう。生きていくには希望が必要ですからね。
気になる次回はこちら
⇒ プルーブン・イノセント第10話【沈黙の特殊部隊】
まとめ
海外ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』第9話【捨て駒】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第10話【沈黙の特殊部隊】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。