海外ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』第1話【宣戦布告】(原題:Pilot)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
プルーブン・イノセント第1話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
第1話【宣戦布告】
「バークベックの弁護士です」と名乗る女性。彼女の訪問を受けた男は、あまり協力的とは言えません。どちらも脅し文句のような言葉を並べ・・・男はいきなり自殺したのでした。女性はさほど取り乱さず、911への通報で犬の心配をしています。
ちょっと異様な導入ですけど、この女性が主人公のマデリン・スコット(ラシェル・ルフェーブル)です。IDG(インジャスティス・ディフェンス・グループ)の弁護士であり、不正な捜査による冤罪を扱っています。
どうして、これほど冤罪の被害者救済に拘るのかと言えば、彼女自身が高校生の時に冤罪で投獄されたからでした。10年を刑務所で過ごす間に法律の勉強をして、出所後にロースクールを首席で卒業した、執念の人なのです。
彼女のパートナーが、エゼキエル・ブードロー(ラッセル・ホーンズビー)。通称イージーと呼ばれる彼が、マデリンの無実を証明した弁護士です。保険関係ばかり扱っていた彼がどうして刑事事件を担当することになったのかと言うと、自分の前に2,735人もの弁護士がマデリンを見捨てたことを知ったから。彼を動かしたのも、マデリンの執念でしょうね。
事務所には、その他にメディアコンサルタントのヴァイオレット(ニッキー・M・ジェームズ)、調査員のボーディー(ヴィンセント・カーシーザー)がいます。
とても分かりやすい敵役として登場するのは、検察官のゴア・ベローズ(ケルシー・グラマー)。彼こそがマデリンと兄のリーヴァイ(ライリー・スミス)を刑務所に送り込んだ張本人です。彼女たちの無罪は証明されているにもかかわらず、いまだに有罪だと言い張るタチの悪さ。執念深さでは、こちらも負けていません。
ドラマの流れとしては、事件の証拠や証言を洗い直して矛盾点、または捜査の不正を見つけ、法廷で決着をつけるという感じになります。確定済みの判決をひっくり返すのですから、無罪、または捜査が無効だったと確実に証明できなくてはなりません。
弁護士ドラマにありがちな”陪審の心証”が入り込めない所が、ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』の特徴になっていくでしょう。
第1話で印象に残ったシーンは2つ。
まず、ゴアとの対決を前に、ヴァイオレットとマデリンがポッドキャストを収録中の会話です。
ここではヴァイオレットが緊張しているかどうかを聞くのですけど、マデリンが答える前に一瞬だけ間があるんですよね。気丈に振舞っている彼女ですが、高校生が刑務所に放り込まれてトラウマにならないはずがありません。
余計なセリフを入れるよりも、この無言の瞬間が刑務所の過酷さ、そして、ゴアに対する潜在的な恐怖心を物語ってくれます。
次に、法廷のジョーク。
法廷をネタにしたジョークではなく、法廷でのジョークです。特に、ゴアが検察官も人間なんだと言った時の「異議あり。ただの憶測を述べています」というマデリンの返しは見事です。驚いたことに、傍聴人も笑っているんですよね。
実際にこんなことをしたら法廷侮辱罪とかにならないのでしょうか。まあ、ドラマですから素直に楽しむのが正解でしょうね。軽く笑いを取った後は、ちゃんと真剣勝負になりますからご安心を。
今回はマデリン側の大勝利で終わっていますけど、不穏な空気も流れ始めています。
マデリンに近付いてきた、イケメン記者のディラン(デヴィッド・アルペイ)。まんざらでもないマデリンをよそに、ディランは誰かと連絡を取っていますね。いったい誰の差し金なんでしょうか。
さらに、リーヴァイの嘘も明らかになっています。偽証がバレれば、ゴアは確実にそこを突いてくるはず。冤罪で高校生2人の人生を奪ったことは、彼にとって最大の汚点になっています。しかし、「やっぱり正しかった」となれば、選挙で大きな武器になるのですから。
ゴアのキャリアをつぶしてしまいたいマデリンと、マデリンという障害を排除したいゴア。次回以降、2人の戦いは間違いなくヒートアップするでしょうね。
気になる次回はこちら
⇒ プルーブン・イノセント第2話【真実の重圧】
まとめ
海外ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』第1話【宣戦布告】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第2話【真実の重圧】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。