海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン3第5話【不明な発信者】(原題:Unknown Caller)のあらすじネタバレと感想をまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ ハンドメイズテイル3第4話【洗礼】
ハンドメイズテイル3第5話あらすじネタバレと感想【ドラマ】
シーズン3第5話【不明な発信者】
遠く離れた我が子の姿を見たら、いても立ってもいられないのが母というもの。もちろん、ここで言う母とは、ジューン(エリザベス・モス)とセリーナ(イヴォンヌ・ストラホフスキー)です。セリーナに関しては生物学的な母親ではありませんけれど、彼女の愛は実の母親に引けを取りません。
だからこそ、セリーナはジューンがニコールを連れて脱出するのを見逃したのです。ギレアドで育つというのがどういうことか、ギレアドの女である彼女が一番わかっているからでしょうね。
妻以外の女は下女として扱われ、もし、妊娠できるとわかれば侍女にされてしまいます。侍女が何をされるかについては、セリーナ自身が膝の間で体験していました。文字を読むことすら禁じられ、まともな教育は望めません。物書きでもあったセリーナには、娘がそんな暮らしをするなんて耐えられなかったのです。
そんな想いでニコールを解放したセリーナですけど、一目、見てしまったら我慢できなくなったのでしょう。彼女は、ついにカナダ行きを決意します。目的はニコールを連れ戻すことではなく、お別れを言うことでした。
今回驚いたのは、ギレアド共和国の諜報能力がかなり高いことです。ルーク・バンコール(O・T・ファングベル)の携帯電話も知ってますし、ニコールの医療記録も取り寄せています。
ひそかに紛れ込んだり、亡命者のフリをした”目”がカナダに、たくさんいるに違いありません。たった1人の赤ん坊のために、ここまでするのかと思いますけど、ギレアドはニコールが”さらわれた”事件を政治的に利用できると判断したのでしょう。
貨物機でカナダへ向かうセリーナが持っているのは、ニコールへのプレゼント。本を読んだだけで指を1本切られたのに、また文字を使っています。もし見つかったら、次は指では済まないかもしれません。
それでも、娘のためならば指でも手首でも気にしないのです。歯が1本、生えたと喜び、手形と足形を見て涙を流す。それが母の愛です。
セリーナがもう一つ持っているのが、ジューンから渡された包みですね。中身は、メッセージを吹き込んだカセットテープ。
カセットテープは、侍女の物語における重要なアイテムになります。小説を読んだ方は、すでにご存知でしょうが、『侍女の物語(ドラマでは第1シーズン)』はオブフレッドと呼ばれた侍女が吹き込んだ約30本のカセットテープが元になっているのです。
音楽関連のタイトルが付けられたテープは、カモフラージュのために冒頭部分は音楽が残されています。今回、ルークが聞いたテープも、まったく同じ作りになっていましたよね。
ローレンス司令官(ブラッドリー・ウィットフォード)の家には、妻のために編集した、たくさんの音楽テープが残っています。ギレアドでは享楽的な音楽が禁止されていますから、他には中々ない品物ですよね。とすれば、ローレンス邸は侍女の物語が録音された場所の有力な候補になりました。
こんなものが出てきたらドラマの終わりが近いのかと思いましたけど、最後のシーンを見てください。ニコールを返してと訴えかけるウォーターフォード夫妻の後ろで控えるジューンの表情、そして握りしめた拳を。
世界一、反抗的な目つきのヒロインは、これからもまだまだ暴れてくれますよ。彼女もまた母であり、母は強いのですから。
気になる次回はこちら
⇒ ハンドメイズテイル3第6話【D.C.】
まとめ
海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル』シーズン3第5話【不明な発信者】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、シーズン3第6話以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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