海外ドラマ『ブラッド&トレジャー 伝説の秘宝』(原題:Blood & Treasure)のネタバレ感想と評価をご紹介いたします。
ブラッド&トレジャー伝説の秘宝のネタバレ感想と評価【海外ドラマ】
元FBIの国際弁護士ダニー・マクナマラ(マット・バー)と、泥棒家業のレクシー・ヴァジーリ(ソフィア・パーナス)。
『ブラッド&トレジャー 伝説の秘宝』は、このコンビがクレオパトラの棺を巡って世界中を股にかけた大冒険を繰り広げる、全13話のドラマです。
最初に気になったところから書いてしまうと、遠景のCGはもう少し手間をかけて欲しかったですね。なんだか、ジオラマ感がたっぷりで今一つ迫力に欠けていました。
ピラミッドの爆破シーンなんて、もう少しカメラ位置とかに工夫が必要でしょう。また、レクシーの出生の秘密が後のストーリーにほとんど生かされなかったのも、物足りない部分です。
とは言え、気になる部分はそれぐらいの物でした。
毎回、違う国に舞台が移り、そして、毎回、新しい展開があるので飽きることがありません。CGが少しショボめなのは、ロケに予算を使ったからでしょう。ある時はエジプト、ある時はイタリア。スペインの山奥へ行ったりドイツの城を探索したり・・・。
とにかく、ダニーとレクシーは1か所にとどまることを知りません。
様々な個人や組織の思惑が絡み合うストーリー展開は、とても小気味よい物になっています。
テロリストのカリーム・ファルーク(オデッド・フェール)はクレオパトラとアントニーの棺を利用した大規模なテロを計画しており、ダニーはファルークを捕まえて裁くつもりです。
しかし、レクシーは父の仇であるファルークを殺したいんですね。テロ集団やマフィア、いくつかの警察組織が事件に関わり、その影では古代の遺物に神秘的な力があると信じていたナチスや、謎の秘密結社まで暗躍しています。
ダニーとレクシーは以前、恋人同士だったので、当然ながら恋愛要素もあります。ただし、くっついたり離れたりの話はストーリーのスピード感を損わず、程よいメリハリをつけていますね。
クレオパトラを奪ったナチスの足跡をたどる2人の周りには、インターポールのグウェン(カティア・ウィンター)、イタリア憲兵のファビ(アントニオ・クーポ)、密輸業者のサイモン(ジェームズ・キャリス)、武器商人のショー(マイケル・ジェームズ・ショー)など、腹に一物抱えた人物が次々と集まってきます。
時に敵、時に味方になる彼らは、どこかデフォルメされたような性格で描かれています。この極端さのおかげで、派手なストーリーにキャラクターが埋もれることがありません。
特に、サイモンとショーがいい味出してるんですよ。
サイモンは誰の味方か分からない狡猾な立ち回りを見せますが、脅されたりすると情報をペラペラしゃべってしまいます。ファルークに監禁され、拷問を受け続けた経験がそうさせるのでしょう。一度だけ見せる傷だらけの身体が、拷問の凄惨さを物語っています。
ショーは、癖も愛嬌もたっぷりのキャラクター。がめついし小ずるいのですが、主人公の2人と腐れ縁になってしまうんですよ。単に儲けたいだけなのに、運悪く、あちこちで2人と鉢合わせ。どんどん陰謀に巻き込まれて、仕方なく色々と協力する羽目になります。
様々な国を舞台にアクションと謎解きをこなしつつ、クレオパトラの棺の行方を追い、そして真の敵を暴き出す。この過程がとても面白いので、できるだけまとまった時間がある時に見始めるのがおすすめです。
特に7話以降は一気見したくなるので、注意してくださいね。
まとめ
海外ドラマ『ブラッド&トレジャー 伝説の秘宝』のネタバレ感想と評価をご紹介しました。