海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン3第4話【洗礼】(原題:Useful)のあらすじとネタバレ感想をまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ ハンドメイズテイル3第3話【悪夢】
ハンドメイズテイル3第4話あらすじとネタバレ感想【ドラマ】
シーズン3第4話【洗礼】
洗礼の儀式に出席するため、ぞろぞろと行進している侍女たち。その横を電動車椅子で並走しているのは、リディア小母(アン・ダウド)ですね。ひとしきり小言をまくしたてた後、加速して侍女たちを追い越しています。
お元気そうで何よりじゃありませんか。ちなみに洗礼を受けるのは、ジャニーン(マデリーン・ブルーワー)が産んだ子供のアンジェラです。
さて、町中が集まる洗礼とは、単なる入信の儀式ではありません。これは過去の自分が死んで、キリストの下に生まれ変わるという儀式なのです。キリスト教原理主義であり、さらに出生率の低下に悩むギレアドでは、貴重な子供に対する洗礼は最重要な儀式の一つでしょう。
今回は、この後に開かれるパーティーが主な舞台になります。そして、ここで登場する重要なアイテムが煙草です。
煙草は、原作でもジューン(エリザベス・モス)が度々、吸いたがっていましたね。侍女は体に悪い物――煙草、コーヒー、紅茶、酒など――を禁じられていますから、こんな嗜好品に飢えているのです。嗜好品を口にすることは隠れた楽しみであり、体に悪いことをするのが自由の証でもあるのです。
フレッド(ジョセフ・ファインズ)に相談を持ち掛けられ、結局、セリーナ(イヴォンヌ・ストラホフスキー)との橋渡しをすることになったジューン。一服中のセリーナの隣に座ったときは、まだ多少の距離感がありますね。
セリーナにとって、ジューンは余計な希望を持たせて自分を焚き付けた張本人です。指を失ったのも、実家で肩身の狭い思いをしているのも、ジューンのせい。当然、あまり近づいて欲しくない相手なのですよ。
でも、ジューンが持ちかける「妻の顔をして、裏で操ればいい」という提案は魅力的です。息が詰まる実家から抜け出せますし、フレッドを陰で操れるなら悪くありません。元々は自分の方が強い夫婦だったんですから、あるべき形に戻るだけですし。
そんなわけで、高級そうな煙草ケースとライターが、ジューンの手に渡ります。一本取りだして火をつけた時の、満足そうな表情が良いですね。
このシーンでは、ジューンの吸っている煙草が斜めに燃えてしまって、大量の煙が出ています。ここに椅子にどっかり腰掛けた姿と逆光が加わり、まるで葉巻をふかす悪の親玉みたいになってるんですよ。
2人がニコールの無事を知った時に見せる涙も良いですね。ルーク(O・T・ファグベンル)に抱きかかえられ、生まれて初めてのデモ行進を楽しんでいるニコール。タブレットの映像を見ながらハラハラと涙を流すセリーナ。
侍女としての礼儀を守り、一旦、退出してから泣き崩れるジューン。煙草の煙と逆光のシーンがあったおかげで、2人の涙がより引き立っています。
ヨハネによる洗礼は、水で行われました。でも、彼は自分よりも強いお方が現れて、火で洗礼を行うだろうと言っています。ギレアドを生まれ変わらせるには、大きな炎が必要となるでしょう。そして、女たちは着々と火種を育てているのです。自分たちの内側に、そして国の外側に。
気になる次回はこちら
⇒ ハンドメイズテイル3第5話【不明な発信者】
まとめ
海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル』シーズン3第4話【洗礼】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、シーズン3第5話以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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