海外ドラマ『ブラインドスポット4 タトゥーの女』第22話(最終回)【女帝のエンドゲーム】(原題:The Gang Gets Gone)のあらすじとネタバレ感想をご紹介いたします。
前回の話はこちら
⇒ ブラインドスポット4第21話【崩壊の序章】
ブラインドスポット4第22話(最終回)のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
シーズン4第22話(最終回)【女帝のエンドゲーム】
このエピソードが、シーズン4の最終回です。
シーズン4がどうだったかを振り返ると、そこに浮かんでくるのは”迷走”という言葉。あっちにフラフラ、こっちにフラフラと彷徨い、過去の人物を突然、登場させては、やっつけのような結末を押し付けました。様々な事件が起きますけど、どことなく中途半端な終わり方が多かったですよね。
メインのキャラクターに関するエピソードが多岐にわたり過ぎたのが、大きな原因かもしれません。ジェーン(ジェイミー・アレクサンダー)の話にしたいのか、ザパタ(オードリー・エスパーザ)の話にしたいのかもはっきりせず、シーズン通しての敵であるマデリン(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)も途中で目立たなくなってしまったんですよ。
ワイツ(アーロン・エイブラムス)、リッチ(エニス・エスマー)、ドミニク(チャスケ・スペンサー)などの癖が強いキャラクターも、使いこなしたとは言えないですよね。演出の傾向も一定せず、実験なのか遊びなのか分からないようなエピソードもいくつかありました。
「1つ1つのシーンやエピソードは面白くても、シーズン全体としてはパッとしない」というのが正直な感想です。ちょっと残念なシーズンですから、最終回にはあまり期待していませんでした。
ところが、予想に反して面白かったんですよね。最初にあまり期待しなかったのが効いたのかもしれませんけれど、もしかするとこれは『ブラインドスポット』4シーズン通してのベストエピソードなんじゃないでしょうか。
前回、アメリカ東海岸全体を襲った停電。チームはこの解決に乗り出さなくてはいけないのですけど、雰囲気は最悪です。いろいろと隠し事をされているリード(ロブ・ブラウン)は限界だったようで、ジェーンを遂にテロリスト呼ばわりします。
ロッカールームで、キレたカート(サリヴァン・ステイプルトン)と殴り合いを始めました。ワイツが来なければどうなっていたのか・・・。
今回の肝になるのは、チームメンバー同士の信頼関係ですね。レイキャビクに向かう飛行機の中では、崩壊寸前まで悪化しています。一旦、壊すことによってチームの絆を深めるというのはベタな展開なのですが、最近の『ブラインドスポット』に欠けていたのがこのベタさ、単純さですから。
それにしても、マデリンが今までにないほど、いい味を出してますね。これまでの”やっつけ”や”中途半端”をほとんど伏線として使う、見事な謀略でした。予想できるすべての行動の先(せん)を取り、FBI全体を八方ふさがりにしてしまうのです。
「FBIという組織そのものを潰す」というマデリンの目的が明らかになったおかげで、ストーリー全体はキリっと引き締まり、最後まで視聴者の目をくぎ付けにします。良い敵役がドラマにとって、どれほど重要なことなのか、しっかりと再認識できました。
キャンプもどきのほのぼのシーンから、驚愕と絶望の表情で幕を閉じた第4シーズン。オリジナルのタイトルに隠された”Is this the death of the FBI”(オリジナルのタイトルはテレビドラマのエピソードをもじっており、ドラマのタイトルの頭文字を繋げればOK)の暗号メッセージも見事にハマり、第5シーズンへの期待を高めて終わることに成功しています。
ファイナルとなる第5シーズンはエピソード数を減らすとのことですから、ぜい肉を落としたスピーディーな展開を楽しめそうです。
ブラインドスポットの動画を視聴する安全な方法【海外ドラマ】
現在、ブラインドスポットシーズン4は、WOWOWで毎週、オンエア中です。
また、VOD(ビデオオンデマンド)サービスで、海外ドラマ『ブラインドスポット タトゥーの女』シーズン1の全23話、シーズン2の全22話、シーズン3の全22話を動画配信しています。
詳しい動画情報は、以下に詳しくまとめました。
まとめ
海外ドラマ『ブラインドスポット4 タトゥーの女』の第22話(最終回)【女帝のエンドゲーム】のあらすじとネタバレ感想をご紹介しました。
ひきつづき、シーズン5以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。