スティーヴン・キング原作の海外ドラマ『キャッスルロック』第9話【ヘンリー・ディーヴァー】のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回はこちら
⇒ キャッスルロック第8話【消せない過去】
キャッスルロック第9話のあらすじネタバレと感想【スティーヴン・キング海外ドラマ】
第9話【ヘンリー・ディーヴァー】
青年(ビル・スカルスゲールド)が穴から助け出された後、「名前は?」と聞かれていました。青年の答えは「ヘンリー・ディーヴァー」でしたが、弁護士の名前ですよね。
レイシー前所長から彼を呼べと言われていたので、先ずはその通りにした・・・と思っていたのですが・・・。
さて、今回は青年の回想エピソードです。
昔の話ですから、彼は元気に街を歩いています。青年が飼っている猫はパックと言う名前で、職業は医療関係。海馬のへインプラントによってアルツハイマーの治療を目指しており、治療法が確立されれば、彼の母にとっても救いになるでしょう。
市議として町おこしに精力を注いでいるのは、モリー・ストランド(メラニー・リンスキー)と言う女性。保安官の名前はデニス・ザレフスキ(ノエル・フィッシャー)。
青年の母ルースは、夫のマシューを捨てて、アラン・パングボーンと一緒に町を出ていました。もうお気づきでしょう。これまでずっと青年――The Kid――と表記されていた彼の名前こそ、ヘンリー・ディーヴァーなのです。
では、養子で弁護士のヘンリーは誰なのかと言いますと、彼もヘンリー・ディーヴァーです。スティーヴン・キングの構築する世界は、ダークタワーを中心としたいくつもの平行世界になっています。実子のヘンリーと養子のヘンリーは、その中にある別世界の住人なんですね。
様々なキャラクターが少し違う人生を歩んでいる、2つの世界。そんな中で最も違う運命をたどったのが、2人のヘンリーでしょう。こちら側の実子は、生まれることも無く死んでいたのですから。
これこそ、青年が死をもたらす原因でしょうね。彼は、こちらの世界では死そのものです。世界にとっても異物ですから、触れるだけでガンになったり狂気に陥ったりするのも、うなずけますよ。まったく異世界の存在であれば、その姿を描いた絵ですら、あってはならない物ですしね。
では、養子のヘンリーやモリー、そしてジャッキーはどうして死の影響を受けずに済んでいるのか。たまたま直接、触れていないからなのか、それとも何か耐性があるのでしょうか。
そんな疑問をよそに青年の回想は、さらに進みます。
父の自殺を切っ掛けに、キャッスルロックに戻った実子ヘンリー。彼が実家の地下室で見つけた少年は、11歳の養子ヘンリー(カリール・ハリス)でした。カセットテープの本数からすると、養子ヘンリーが閉じ込められていた期間も27年。
彼がザレフスキに初めて、しゃべった言葉も「ヘンリー・ディーヴァー」。その上、どちらのヘンリーを閉じ込めていた人物も自ら命を絶っていますね。
違う世界で閉じ込められた違うヘンリーは、同じように死を振りまいていたのです。病院が放火されたり、モリーが一晩、保護するのも、2つの世界に共通したことでした。
こちら側では悪魔と呼ばれていましたが、向こう側での呼び名は欺く者です。聖書によれば、”欺く者”は反キリストとして描かれています(ヨハネの二 1:9)。
森での追跡劇では空間が歪み、周囲は突然、雪景色になりました。崖の上に一人で取り残された実子ヘンリー。見下ろすキャッスルレイクでは、アラン・パングボーンが養子ヘンリーに駆け寄っています。
これが第1話の真相です。実子ヘンリー、この後、青年と呼ばれる彼は、D.レイシーに捕らわれてしまいました。
いやはや、凄いことになりましたよ。一旦、突き放してから伏線を一気に回収する見事な展開で、モニターから目を離せませんでした。これは、最終回に期待せざるを得ませんね。
気になる次回は
⇒ キャッスルロック第10話(最終回)【罪の報い】
まとめ
スティーヴン・キング原作の海外ドラマ『キャッスルロック』第9話【ヘンリー・ディーヴァー】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第10話(最終回)【罪の報い】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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