ジュリアナ・マルグリーズ主演ドラマ『ホット・ゾーン(The Hot Zone)』第6話(最終回)【機密】(原題:Hidden)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ ホット・ゾーン第5話【隔離】
ホット・ゾーン第6話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
第6話(最終回)【機密】
まず、ザイールの話から片づけておきましょう。
カーター(リアム・カニンガム)とトラヴィス(ジェームズ・ダーシー)は現在、険悪な仲になっていますが、その原因が明かされています。それは、カーターが人を1人殺していたからでした。
と言っても、単なる殺人ではありません。祈祷師のボサ(ジャック・ピエール)が、自分の遺体から疫病が蔓延するのを防ぐために、すぐ殺して焼いてくれと頼んだんですね。
トラヴィスは、普段から勝手な行動が多いカーターへの不満が募っていました。そこに、この殺人ですから、我慢の限界を超えてしまったのでしょう。”あんたは何でもかんでも大げさにやり過ぎだ”というわけです。
さて、最終回となる第6話では、前回、脱水で倒れたジェリー(ノア・エメリッヒ)の代わりにナンシー(ジュリアナ・マルグリーズ)が現場の指揮を執ることになりました。
隊員たちは頑張っていますけど、いくら鍛え上げた軍人でも限界はあります。完全防水の防護服は体温も汗も発散できないので、不快極まりありません。長靴の中で足がふやけるほどなのです。
フードマスクの中には空気を送るファンの音が四六時中、鳴り響き、全身に下着が貼りつく感触が集中力を奪います。その上、1つ間違えば致死率90パーセントのウイルスが襲い掛かるという緊張感が、途切れることなく続くのです。
屈強な隊員たちも、疲れのせいでミスが目立ち始めていますね。バッテリーの交換を忘れて防護服内部の気圧が下がってしまったり、鎮静剤を規定量注射できなかったり・・・。
これが後々、恐ろしいシーンへと繋がります。
鎮静剤で動かなくなった猿と目が合ってしまったのか、隊員の1人が猿の顔を横に向けています。しかし、隊員が去った後で猿の顔が正面に向き直るんですよ。まるでモーターが入っているかのように表情1つ変えず動く頭は、映画『エクソシスト』のような怖さがありますね。
でも、ドラマ『ホット・ゾーン』で最も恐ろしいのは、事態が収束した後の調査委員会か何かのシーンでしょう。
主要な登場人物が次々とウイルスの恐ろしさを訴える中、上層部の人間たちは「もう終わったんだから良いだろう」という態度なんですよ。対策に力を入れようとか、新しい手順なり規定なりを作ろうとか、そういう物がまったくありません。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは正にこの事で、この無関心こそが「エボラウイルスなんてありえない」という態度や、感染症で死んだ猿のぞんざいな取扱いに繋がったのです。
“This monster will be back again.”というセリフで講演会を締めくくるナンシーや、新たなウイルスを探して、また、アフリカに戻ったカーターたち。ややもすれば無関心に陥りがちな世界で、彼らは常に進化を続ける敵と、人知れず戦い続けるのです。
まとめ
ジュリアナ・マルグリーズ主演ドラマ『ホット・ゾーン』第6話(最終回)【機密】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。