ジュリアナ・マルグリーズ主演ドラマ『ホット・ゾーン(The Hot Zone)』第1話【襲来】(原題:Arrival)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
ホット・ゾーン第1話のあらすじネタバレと感想【海外ドラマ】
第1話【襲来】
1980年、ケニア。牧歌的な風景を下に見つつ空を舞っているのは、1羽のカラス。大きな家に入り込み、テーブルのカットフルーツをついばんでいます。倒れた椅子、そして、汗をダラダラ垂らした苦しそうな男が1人。
ナイロビ行きの飛行機で、症状はますます悪化します。病院で治療を受けますが、男は勢いよく血を吹きだし、挿管していた医師は血まみれになったのです。男が感染していたのは、マールブルグ病でした。
毒性が強く、人から人に感染し、治療法も予防法も確立されていない・・・マールブルグ病、天然痘、エボラ出血熱などを含むこれらの病原体は、リスクグループ4(日本では1種病原体)に分類されます。インフルエンザやHIVはグループ2、炭疽菌がグループ3というのを考えると、その恐ろしさが想像できるかもしれません。
ちなみに、これはドラマのために作ったエピソードではなく、実際に起きた事例です。
(参考URL:https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/343-marburg.html)
もちろん、これから起きることも事実を基にして作られています。
時は移り、舞台は1989年のメリーランド州へ。
オーブンからターキーを取り出しているのが、主人公のナンシー・ジャックス(ジュリアナ・マルグリーズ)。フォート・デリックにあるUSAMRID(ユーサムリッド。アメリカ陸軍感染症医学研究所)に勤めています。
獣医病理学者であり、階級は中佐です。同じ施設に勤める夫ジェリー(ノア・エメリッヒ)と2人の子供、ナンシーの父親も一緒に暮らしていますね。
USAMRIDには、猿の脾臓が届いています。SHF(サル出血熱)は人に感染しませんから、梱包も簡易なものです。ところが、ナンシーは検体の細胞が破壊されていることに気付きました。
マールブルグやエボラを含む、フィロウイルスの可能性があるのです。同僚のピーター(トファー・グレイス)が断固として否定する中、ナンシーは新人の助手と共にBSL(バイオセーフティーレベル)-4のエリア――ホット・ゾーン(汚染区域)――へと向かいます。
第1話の見どころは色々ありますが、その中でもBSL-4エリアに行くまでの過程を挙げておきましょう。
何らかの汚染がある区域に入るときは、とにかく汚染を持ち出さないように気を付けなければなりません。下着やアクセサリーまで外すのは、何1つとして汚染区域から持ち出させないためです。アクセサリーが防護服に穴を開けてしまう可能性も排除できます。
防護服の1重目を着た後は、手袋と靴下です。隙間を塞ぐためにピッタリとテープを巻き付け、見逃し等があった場合に備えて予備のテープも持ち込んでいますね。
さらに2重目の防護服を着るのですが、こちらは水などをシャットアウトするタイプ。ファスナー部分の仰々しさを見てください。ウイルスの侵入を防ぐため、継ぎ目は完全に防御されています。
エアホースから空気を供給して内部を陽圧に保つことにより、汚染された空気の流入も防ぎます。背中の排気口が直接、触れない構造になっているのも、ちらりと見て取れますね。
ここまでの装備をして負圧管理された部屋に入り、ヒュームフード(ドラフトチャンバー)の中で作業を行う必要があるのです。なぜならば、BLS-4のエリアに保管されている病原体は、全人類を殺せるほど強力なのですから。
今回、恐ろしいのは、エボラ出血熱の可能性があるのに、ナンシー以外の反応が薄いことです。SHFと思い込んでいるピーターは培地の匂いを思いっきり嗅いでいます。そして、猿が全滅した施設の管理人は冷凍した死体をゴミ袋に入れて持ってくる始末。
彼らにとって、エボラ出血熱は、まだ”アフリカの病気”なのです。
気になる次回はこちら
⇒ ホット・ゾーン第2話【感染】
まとめ
ジュリアナ・マルグリーズ主演ドラマ『ホット・ゾーン』第1話【襲来】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第2話【感染】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。