サスペンス

ローアンドオーダーシーズン10第17話のネタバレ感想【海外ドラマ】

海外ドラマ『ローアンドオーダー』シーズン10第17話【青の正義】のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。

第17話は、日本とは違って人種が多様化しているアメリカにおける警察のありかたを問うような回でした。

ローアンドオーダーシーズン10第17話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】

第17話【青の正義】

アメリカでは警察官による無実の人間に対する発砲や暴行がよく問題になります。人種差別や民族差別など、アメリカ社会に長く根付いた問題を背景にしているだけに、簡単には解決されない問題です。

アメリカの政治・司法・警察がこうした問題に対して無策であるかというと、決して、そうではなく、逆に非常に神経をとがらせているといえます。なぜなら警察官による暴行は、地域における警察不信や人種・民族間の対立を増大させるからです。ひどいときには暴動のような事態を引き起こすこともあります。

今回は、警察の不祥事に対して非常に厳しい目が注がれる今日のニューヨークで発生した事件に関して、公正な裁きは可能なのかという問題を提起した回と言えるでしょう。

社会的に大きな注目が集まり、世論や政治からの圧力が日に日に増大していく中で、アダム・シフ検事長(スティーヴン・ヒル)とジャック・マッコイ検事補(サム・ウォーターストン)の意見は厳しく対立します。この対立も今回の見所の一つです。

ハーレムのアパートの前で一人の白人高校生の殺害遺体が発見されます。盗まれた被害者の衣類の行方を追った結果、殺害犯は近隣に住む二名の黒人でした。

彼らは殺害を自供しますが、その動機が、被害者が警察の情報提供者だと思ったというものだったのです。殺害犯は、白人高校生がパトカーから下ろされるところを目撃しており、そのことが殺害犯に高校生が警察のスパイであると勘違いさせてしまいました。

事件当日は殺害現場近辺で暴動が発生しており、当時、近隣を警戒していた警察官2名が殺害された高校生と関係があるとして逮捕・起訴されます。シフ検事長のもとにはニューヨーク市長から厳罰を求める電話がありました。

さらに連邦検事が訪れニューヨーク州が厳罰を下せないのであれば連邦が裁判を引き継ぐといった圧力が相次ぎます。そのためシフ検事長はマッコイ検事補に対し、警官2名を殺人罪で起訴するよう命令したのです。

マッコイ検事長は、これに反発します。パトカーから少年を降ろすという行為が殺人罪というのは余りにも無理があるからです。

ハーレムという治安の悪い地域で下ろしたことは確かに軽率ではありました。けれども、その行為を殺人で裁くことは、ハーレムが殺人地帯であることを公的に認めることにもなります。

しかし、シフ検事長は譲りません。そこには彼に加えられた政治的圧力もさることながら、警察官の不祥事に対しては厳罰で臨むという彼自身の考えもあったと思います。そして、世論を意識したことも間違いないでしょうね。

他方でマッコイ検事補は、あくまで法的に公正であることに執着します。マッコイ検事補は、自身が選挙で選ばれる立場ではないため、シフ検事長ほど世論のことを意識する必要がないというのも影響を与えているように思いました。

シフ検事長とマッコイ検事補の対立は起訴後も続きます。マッコイ検事補による軽い量刑で済ませようとする警察官との取引をシフ検事長は取り消すよう命令しました。

取引は撤回されますが、マッコイ検事補は、被告弁護側から申請された裁判地変更申請審理において、被告側の主張に同意するなど、裁判地変更申請が許可されるような言動をします。

これを見たシフ検事長は、わざと負けたとマッコイ検事補を厳しく叱責し、別の地で裁判をやるくらいなら取引で事件を終わらせるように命令したのです。その結果、最初の取引よりも軽い刑で取引が成立し事件は終結へ向かいました。

終盤のシフ検事長とマッコイ検事長の対立は、当初は二人の置かれた立場や思想に基づいた対立、すなわち政治的圧力や世論を考慮に入れて厳罰を主張するシフ検事長と、警察官による行為とその結果に対して公正に法を執行すべきとするマッコイ検事長の対立であったといえます。

この対立は、やがて自分の命令に対して無言のサボタージュをするマッコイ検事補の姿勢にシフ検事長が激しい怒りを覚え、それでも自説を曲げないマッコイ検事補がどんどん意固地になっていくという側面もあったように思います。

それまで互いを信頼し強力なタッグを組んできた二人が、これほどまで対立することに驚きを感じます。

客観的に見れば、明らかにマッコイ検事補の主張が合理性を持ちますし、シフ検事長も通常であればマッコイに同意すると思います。しかし、世論や政治的圧力はシフ検事長の判断を曇らせるほど強力なものでありました。

また、法の公正中立は、現実には今回のシフ検事長のように、一人の人物の政治的判断から容易に崩壊することを思わせる回になっています。

まとめ

今回は、海外ドラマ『ローアンドオーダー』シーズン10第17話【青の正義】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。

ひきつづき、第18話【復讐のための雌伏】以降も情報アップしていきますので楽しみにしてくださいね。

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