海外ドラマ『FBI:特別捜査班』第6話【消えた子供】(原題:Family Man)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ FBI特別捜査班第5話【アローポイントの殺人】
FBI特別捜査班第6話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
第6話【消えた子供】
オープニングでは、ゲイリー・リンチ上院議員(イーオン・ベイリー)の演説が行われています。
「私は上院議員じゃない。私はあなたです。私はあなたです!」
と言う内容は、庶民派のアピールでしょうか。
彼の熱いメッセージは聴衆を熱狂の渦に巻き込んでいますから、演説は大成功と言えるでしょう。当然、この成功は首席補佐官であるクリス(ポール・アンソニー・スチュワート)の功績も大きいのですが、なぜか妻はクリスと一緒の車で帰りたくないらしいのです。
アメリカの選挙は、誤解を恐れずに言えばコンテストのような物です。
イメージが大事ですから、服装、目線、普段の生活等々すべてが計算されつくしたものになります。それは家族であっても同じこと。妻も子供も宣伝の材料になるのです。補佐官は頼りになる存在ですが、私生活まで口を出してくるのでウザい事もまた事実。
クリスと次の戦略について打ち合わせつつ、リンチ夫妻は家に戻りました。
しかし、門が開いており、ベビーカーは出しっ放し。シッターのエレナ(ステイシー・ディアス)を呼んでも返事がありません。2歳の娘グレイシーの部屋に入った時、エレナの携帯からメールが届きます。
1億ドル出さなければお前の娘は死ぬ。期限は24時間。
クリーンさが売りの庶民派議員に届いた脅迫メール。マギー(ミッシー・ペリグリム)とOA(ジーコ・ザキ)は、ベビーシッターもろとも誘拐されたグレイシーを無事に取り返すことができるのでしょうか。
今回は、マギーの厳しい態度が目につきますね。過去の浮気をばらされたくないのか、議員の態度は今一つ煮え切りませんし、デイナ(セーラ・ウォード)は夫妻に”虚しい希望”を与えるような発言をします。このどちらも、マギーの方針とはズレがあるのです。
議員が保身に走って事実を隠せば、貴重な時間が無駄になります。
子供の誘拐は最初の3時間が勝負どころ。これを過ぎれば、生存の確率は相当に下がってしまうのです。一時の慰めで余計な希望を与えれば、もしもの事態に陥った時の落胆が大きくなってしまいます。最悪の可能性も踏まえて心の準備をさせるべきなのです。
これらは、マギーの苦い経験から来ています。だからこそ、誘拐事件には厳然たる態度で、かつ素早く臨むのがマギー流なんですね。
さて、色々なトラブルと数人の犠牲者を出しつつも、グレイシーは見事に救出されます。もちろん、これは良い事なのですけど、この事件を招いた切っ掛けが議員のクリーンさと言うのが、何とも皮肉じゃないですか。
選挙の資金を出したり議員の便宜を図ったりするのは、その後の見返りを期待してのことです。仕事を回してもらえれば大儲けできますし、多少のトラブルは議員の政治力で何とかしてもらえるかもしれませんから。
だけど、本気でクリーンな議員は、そういう部分に気が回らないのです。
投票する時だって、自分の業界を潰すような人は選ばないでしょう。誰もが自分の利益を優先したいので、自分にとって有利な議員を選ぶはず。理想国家のために全てを投げ出すというのであれば、それは全体主義と何が違うのでしょうか。
「水清ければ魚棲まず」とは、よく言ったものです。
当然ながら、あまりにも汚れているのは問題外ですけれど。どちらにせよ、行き過ぎはトラブルの元ということでしょう。
気になる次回はこちら
⇒ FBI特別捜査班第7話【盗っ人の仁義】
まとめ
海外ドラマ『FBI:特別捜査班』第6話【消えた子供】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、第7話【盗っ人の仁義】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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