リドリー・スコットが製作した海外ドラマ『パッセージ』(原作ジャスティン・クローニン:原題:THE PASSAGE)第6話【惨劇の味】(原題:I Want to Know What You Taste Like)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ パッセージ第5話【脱走計画】
パッセージ第6話のあらすじとネタバレ感想【リドリー・スコット製作ドラマ】
第6話【惨劇の味】
もしも、突然、人間離れした能力を手に入れたら……。
人の心を読んだり、とんでもないスピードで動けたり、どんな大怪我を負っても、すぐに回復したり。血を飲むようになり、強い光が苦手になって、少々、見た目が気持ち悪くなったとしても、怪我も病気もしない不老不死の肉体は魅力的ですよね。
“ワナビー・ヴァンパイア”と呼ばれる人たちがいるのも頷けます。
魅力的ではありますけれど、プロジェクト・ノアでは、この実験が本人の承諾を得ずに行われてきました。正確にはインフォームドコンセントの不足なのですけど、とにかく被験者たちは自分がどうなるのかを基本的に知りません。
降って湧いたような変化に対し、彼らはそれぞれ違った反応をしています。
まず、ウインストン(ブルット・ジェンティーレ)は能力に溺れるタイプです。自らを王と呼ぶ彼は、施設を抜け出した後、やりたい放題に暴れています。好きなだけ殺して、好きなだけ食えるんですから、元殺人鬼の彼は今の状態が楽しくてしょうがないのです。
エリザベス(ジェニファー・フェリン)は、自分がどうなるのかをジョナス(ヘンリー・イアン・キュージック)から聞き出し、最初は怖れています。
ティム(ジェイミー・マクシェーン)のウイルスのおかげでアルツハイマーが完治し、自分に何が起きたのかを冷静に考えることができたのです。と言っても恐れるのは最初だけ。ジョナスからの情報とティムとの会話により、彼女は最終的に落ち着きを取り戻しています。
バブコック(ブリアンヌ・ハウィー)は、自分をこんな目に遭わせた人間たち、特に吸血鬼化した自分を見捨てたサイクス(キャロライン・チケジー)に対して、強い恨みを抱いています。
母親に裏切られたせいで死刑囚にまでなったのに、やっとできた友達のサイクスに、また裏切られたのはショックだったでしょう。
そして、エイミー(サナイヤ・シドニー)は反抗期を迎えています。
これまでは守られる側でしたけど、今となってはブラッド(マーク=ポール・ゴスラー)を上回る身体能力を持っています。足は速いし、力だってウインストンに負けていません。叫び声は、まだ使いこなせていませんが、そのうち自在に操れるようになるはずです。
もう、彼女に保護者は必要ありません。事あるごとに口ごたえをして、ブラッドが駄目だといったことばかりしています。これだけの能力を手に入れた今、誰の言うことを聞く必要もないのですから。とうとう、エイミーも吸血鬼の側についてしまうのか・・・。
と思ったら、ブラッドが本を取りに行かせてくれないので不貞腐れていたみたいですね。『五次元世界のぼうけん』にこだわるのは、あの本が母親からもらった物だからです。
でも、根底にあるのは自分が化け物に変わってしまうという恐怖に違いありません。あの本こそ、エイミーを人間世界に繋ぎとめる唯一の物なのです。失ってしまえば、母との思い出も自分の中の人間性も失われそうに思えたのでしょう。
さて、今回は吸血鬼に関して新事実が明らかになっています。
ウイルスを与えた者を親、受けた者を子とすれば、”親が死んだらその子も死ぬ”という性質です。ウインストンが死ねば彼が作った感染者も死に、ティムが死ねば彼のウイルスを投与された被験者全員が死ぬというわけです。
ただし、この影響は”兄弟”同士には及ばないようです。
と言うことは、つまり・・・ボリビアの”スーパーご長寿”は、まだ生きてるということになりますね。影響が1世代だけだとすれば、ティムだけを殺すため、そして、エイミーを救うため、またボリビアに行く必要があるのかもしれません。
気になる次回はこちら
⇒ パッセージ第7話【特別な子】
まとめ
海外ドラマ『パッセージ』第6話【惨劇の味】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、第7話【特別な子】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。