リドリー・スコットが製作した海外ドラマ『パッセージ』(原作ジャスティン・クローニン:原題:THE PASSAGE)第5話【脱走計画】(原題:How You Gonna Outrun the End of the World?)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ パッセージ第4話【ざわめく血】
パッセージ第5話のあらすじネタバレと感想【リドリー・スコット製作ドラマ】
第5話【脱走計画】
プロジェクト・ノアの施設に車で乗り付けたのは、国防総省副長官のギルダー(ジェイムス・ルグロー)。彼は「手柄は取りたがるが、責任は取りたがらない」という、絶対に上司にしたくないタイプの人物です。
現在、プロジェクト・ノアは、その存在意義を問われている段階です。鳥インフルエンザに対抗できる強力な抗体を取り出そうとしていたのに、被験者は次々に吸血鬼化するばかりなんですから。
あまりにも副作用が強烈なので、サイクス(キャロライン・チケジー)はプロジェクトを中止すべきだと進言しました。
しかし、ギルダーが望んでいた答えは違います。ここに来た彼の目的は、心に入り込むという副作用を兵器として実用化できるかどうかの確認だったのです。
ギルダーが欲しいのは「Yes」の一言だけ。ここぞとばかりに出世欲をむき出しにしたペット(アリン・ウイ)に、”脳深部刺激で吸血鬼をコントロールできるかもしれない”という持論を証明しろと迫ります。
もちろん、成果が上がったら自分の指揮で行ったことだと報告するつもりでしょう。失敗したらペットの暴走だと言えばいいだけ。ギルダーにとって、出世なんて簡単なことなんですよ。
そして、ドラマにおいて、こういう人たちが負う役割はただ一つ。最悪の事態のきっかけを作ることです。
今回は、潜在意識と現実が入り乱れたペットの実験シーンが見ものですね。
脳の深部を刺激するため、ウインストン(ブルット・ジェンティーレ)の脳に電極を打ち込み、ペット自身はパッチを貼って実験を開始しました。
脳波の同期とともに、一気に暖色に変化する実験室。「立て」と言われれば立ち、「手を上げろ」と言われれば上げるウインストン。最初の実験は大成功をおさめ、さっそくギルダーに報告です。
ドラマ『パッセージ』が始まって以来、景色がオレンジ系の暖色で染められるのは、”吸血鬼が潜在意識に入り込んだ時”ですよね。研究員たちが見ていた悪夢に関して、もっと良く調べていれば、ペットもこの変化が何を意味するのか気づいたはず。
ギルダーの前で再度、実験した時、ウインストンはまったく反応しません。失望したギルダーが帰ってしまい、焦り出すペット。彼は、1人でもう一度確かめてみることにしたのです。
これこそが、ウインストンの狙いでした。彼によれば、人を操るコツは、一旦、「自分の方が上」だと思い込ませることだそうです。
最初はコントロールしたたと思わせ、その陰では脳波の同期を利用して人間をコントロールする方法を学んでいたんですね。そして、ついに、檻の外に放たれてしまった吸血鬼。
ウインストンが都合よくブラッド(マーク=ポール・ゴスラー)とエイミー(サナイヤ・シドニー)に出くわすだなんて・・・と思いますけど、この施設から脱走するルートは限られているのです。
たまたま合致してしまったのは、脱走計画を実行するタイミングでしょうね。
人間相手では無敵のブラッドも、吸血鬼の力とスピードには敵いません。首に噛みつかれそうになり、もはや、これまでと思ったその時、エイミーがまた尋常でない能力を発揮します。
身体能力が上がり、他人の思考が聞こえるようになり、悲鳴一つで吸血鬼を吹っ飛ばせるほどの力を発揮したエイミー。いつか彼女も人間の血を求めるようになり、人類の敵になってしまうのでしょうか。
それとも、スーパーガールとして抗体を提供し、人類を救うことになるのでしょうか。
気になる次回はこちら
⇒ パッセージ第6話【惨劇の味】
まとめ
海外ドラマ『パッセージ』第5話【脱走計画】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第6話【惨劇の味】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。