スティーヴン・キング原作の海外ドラマ『アウトサイダー(The Outsider)』第10話(最終回)【真実は1つ…】(原題:Must/Can’t)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ アウトサイダー第9話【洞窟の悲劇】
アウトサイダー第10話(最終回)のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
第10話(最終回)【真実は1つ…】
テネシー州セシル。
町から外れた森の中に、過去の崩落事故をきっかけに閉鎖され、その後、忘れ去られた洞窟が1つあります。
それが決戦の地、クマの洞窟。
今回は、前回から続く銃撃戦で幕を開けます。
このシーンは結構、長く、さらに、その緊張感は半端じゃありません。
銃撃戦と言っても、ラルフ(ベン・メンデルソーン)やホリー(シンシア・エリヴォ)たちの相手は強力な狙撃銃を構えたジャックなのです。
自分は身を隠し、それでいて相手が丸見えになる圧倒的有利な位置を取ったジャック(マーク・メンチャカ)は、見つけることすら出来ません。
ウイスキーをがぶ飲みしながら、わざわざ凝った殺し方を披露する狂気の射手。
彼の手により、死体が次々と増え続けます。
戦況を変えたのは、ホリーの叫びでした。
これでジャックの中の正義感が目覚めるのですけど、エル・クーコ(パディ・コンシダイン)は痛みを使って服従を迫ります。
自分がこの苦痛に屈すれば、残りの人間も皆殺しにしてしまう・・・、そう考えたのでしょうか。
ジャックは目の前にいるガラガラヘビを挑発。
苦痛で苦痛を上書きし、何とか自分を取り戻すことに成功しました。
門番がいなくなった今、倒すべき相手はただ1人。
エル・クーコとの決着を付けるため、ラルフとホリーは洞窟の中へと向かいます。
全10話にわたって恐怖を与え続けたエル・クーコとの対決。
どれぐらい強大な敵なのかと思えば、実はそんなに強くありません。
崩れそうな階段は手すりを使って慎重に降りていますし、洞窟の崩落が怖いので大きな音や衝撃も避けたいのです。
ラルフとホリーが滑って転ばないように、わざわざアドバイスもしていますよね。
洞窟の中にわざわざランプを持ち込んでいる姿を見ると、暗闇も苦手なのかもしれません。
煽りまくっておいて、実は大して強くない。
これは、スティーヴン・キングの作品にある、”子供のころに感じた恐怖”のパターンです。
それは、「あのホースが動いたらどうしよう」とか、「暗い穴の中に怪物がいたらどうしよう」とか、そういう怖さ。
わざわざ見たり考えたりしなくてもいいのに、どうしても目を離せない・・・、そんな類の恐怖なのです。
ですから、恐怖を押さえつけてホースの前を通り過ぎたり、思い切って穴の中を覗いたりするまでが肝心。
正体を知れば、意外と大したことが無かったりします。
勇気を奮い起こすのはそれほど簡単なことではありませんけれど。
さて、ホリーの「よそ者(アウトサイダー)はよそ者が分かる」と言うセリフが少し気になりますよね。
もしかして、ホリーも人間じゃない何かかと思いましたが、これは恐らく疎外感の意味でしょう。
発達障害のホリーは、どこか世の中に溶け込み切れない部分があるのです。
それはエル・クーコだって同じ事。
寂しいとかではなく単に異質な感覚を、ホリーは敏感に察知したのでしょう。
よそ者が消え、長年続いた恐怖は去った・・・と思いたいところですが、1本のひっかき傷を見てしまったら、すっかり安心とはいきません。
伝説の怪物は、まだ悪い子を食べ続けるかもしれないのです。
まとめ
海外ドラマ『アウトサイダー』第10話(最終回)【真実は1つ…】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
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