スティーヴン・キング原作ドラマ『ミスター・メルセデス』シーズン3第8話【次の手】(原題:Mommy Deadest)のあらすじとネタバレ感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ ミスターメルセデス3第7話【序章の終わり】
ミスターメルセデス3第8話のあらすじとネタバレ感想【海外ドラマ】
シーズン3第8話【次の手】
田舎町に住んでいる割に、アルマ(ケイト・マルグルー)は良い生活をしていますね。
結構、高そうな服を着ていますし、乗っている車は新しそうに見えます。ダニエルの死体を始末した時、彼女がかなり大きな土地を持っているのも判明しました。以前、ロススティーンの恋人だったので、何らかの分与を受けた可能性もあります。
派手な服を着て大きな家に住み、部屋に絵を飾っていてもアルマはまだまだ物足りません。
彼女にとっての派手さとは物質的なものではないのです。たとえ犯罪行為だとしても、ドでかい花火を打ち上げるような人生を歩みたいのでしょう。「派手に生きるよ、モリス。ちんけな人生なんておさらばさ」と言うセリフは、アルマが望む生き方を良く表しています。
どうしてモリス(ガブリエル・エバート)は、そんなアルマに都合よく振り回されているのか。
幼いころの経験があるとしても、もうモリスだって大人ですからね。13歳の初体験なんて思い出話にしてもいいはず。恋人がいたのにアルマから離れられない理由とは何なのか。今回は、その答えが示されます。
架空のキャラクターに恋をするというのはよくある事で、その対象はドラマだったり、アニメだったり色々です。
モリスの場合は小説の中のキャラクターで、その小説とは、もちろんジミー・ゴールドが主役の『ランナー』シリーズ。そこに登場するスーザンこそ、モリスの初恋の人なのです。
スーザンに対する熱のあげ方は相当だったようで、モリスは「腱鞘炎になった」とまで言ってますね。なぜ、架空のキャラクターに熱をあげると腱鞘炎になるのかは置いといて、対象が小説の場合、見た目よりも内面に恋をすることが多いはず。
そのキャラクターが、どんなシーンで何を言い、何をしたのかが決め手になります。こういう特徴は細かい部分に現れますから、なかなか気付きづらいんですよ。
ですから、自分がスーザンのモデルだとアルマが言った時、モリスは一旦は驚き、戸惑っています。「嘘だろ」と言いたげな表情を見てください。少し無礼じゃないかと思うほど驚いていますけど、もしかすると彼の中のスーザン像が崩れてしまったのかもしれません。
でも、何度も読み返したランナーとアルマと照らし合わせ、思い出を語るアルマの表情を見るうちに、本当にアルマがモデルだったと確信したのでしょう。
ずっと心を焦がし続けた女が目の前にいた・・・となれば、する事は一つです。ジミーとスーザンになり切った2人は、きっといつもより燃えたはず。
さて、モリスは小説のキャラクターほど格好良い人物ではありません。
どちらかと言えば、やることなすこと、すべて裏目の人生です。殺すつもりのない人間を殺してしまい、そうまでして盗んだ肝心かなめの未発表原稿は奪われ、年端も行かないガキを脅せば反撃で大怪我をしています。
当然、今回ピート(ラミアン・ニュートン)の母マージョリー(クレア・ブロンソン)を拉致するときもドタバタの騒ぎになってしまいました。
第1話以来のマスク姿で侵入したまでは良かったのですが、クロロホルムが少なすぎたのでマージョリーは失神せず、予想外の反撃で、また怪我を負ってしまったのです。
どうしようもなくてクロロホルムをびちゃびちゃかけまくるシーンは、あまりの哀れさが笑いを誘いますね。おかげで、マージョリーの顔は下半分が炎症を起こしています。
アルマとモリスが打った手によって、ピートは完全に追い詰められてしまいました。彼の手元にあるのは、拳銃が1丁と未発表原稿のみ。彼が次の手を間違えれば、また死人が出ることになるでしょう。
気になる次回はこちら
⇒ ミスターメルセデス3第9話【正念場】
まとめ
海外ドラマ『ミスター・メルセデス』シーズン3第8話【次の手】のあらすじとネタバレ感想をまとめました。
ひきつづき、シーズン3第9話【正念場】も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。
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