ブラッド・ピット主演映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』【監督:デヴィッド・フィンチャー|原作:F・スコット・フィッツジェラルド|原題:The Curious Case of Benjamin Button】(2008年)の動画配信を無料視聴する安全な方法をご紹介します。
また、記事の後半では、ネタバレ感想と評価をまとめました。
ベンジャミン・バトン 数奇な人生の動画配信を無料視聴する安全な方法【映画】
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生のネタバレ感想と評価【映画】
映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』は、老人として生まれ、年を経るにつれどんどん肉体が若返っていく主人公ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)の人生を追った大作です。
バトンの人間としてはありえない成長のあり方そのものをクローズアップした物語ではなく、どちらかといえば人生における運命の女性との出会いや別れを描き、そこにバトンの奇妙な成長がどのように影響するのかが語られます。
そのため、例えばバトンが他人と違うことで遭遇するであろうイジメなどのありがちなエピソードは描かれません。
バトンが老人ホームで幼少期を過ごすという物語の設定は、他者と異なる人間を描く際によく用いられる幼少期のイジメや本人が感じる疎外という問題は、物語の主なテーマではないため、極力描かないという配慮から生まれたのかもしれません。
映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の物語は、バトンと彼の幼馴染のデイジー(ケイト・ブランシェット)との人生を描きます。
肉体は年寄りであるにも関わらず精神が幼いバトンにデイジーは惹かれます。デイジーの目にはバトンの老人の肉体が気になりなりません。
バトンの肉体は年とともに若返り、デイジーは成熟していきます。
やがて2人の肉体的な成熟度が釣り合いの取れる時期が訪れた時に、2人はすぐには結ばれません。
デイジーはバレリーナとして活躍し奔放な私生活を送ります。
他方でバトンは船乗りとして世界各地を回るなど、2人の人生が交錯することがありません。
デイジーが怪我でバレリーナとしての活動ができなくなり、また、バトンは船乗りの生活をやめ故郷に戻ってきた時に初めて2人の気持ちが通じ合い結婚します。
バレリーナとしての挫折をきっかけにしたデイジーの精神的な変化が2人の結婚を現実のものにしました。
幼い頃から思い描き、バレリーナになる夢が現実のものとなったデイジーにとって、人生を方向転換せざるを得なくなった時の気持ちの変化と、老いに対する恐怖心が、デイジーの気持ちをバトンに向かわせたのかもしれません。
このあたりの作品の雰囲気はどこか『フォレスト・ガンプ』を彷彿とさせます。
脚本が同一人物であるため致し方ない部分もあると思いますが、奔放な女性と、他者とは異なることで世間から阻害された男性という人物配置が非常に似ています。
人間の一生という長い時間の中で最も意味を持つものを、一風、変わった人間の一生を描くことで考えることが2つの作品間で共通したテーマなのかもしれません。
バトンとデイジーは結婚したものの、デイジーの肉体は老いていき、バトンの肉体は若返っていきます。
やがて、バトンは自分が赤ん坊になり死んでいくことを考えると、結婚生活を続けることはできないと考え、デイジーのもとを去ったのです。
そして、再びデイジーの前に表れたバトンは少年の姿をしているものの、認知症で自分が何者かわからない状態でした。
彼は赤ん坊の姿になり、デイジーの腕の中で静かに死んでいきます。
認知症になり自分が何者なのかわからず、当然デイジーのことも覚えてないというのは残酷な結末です。
しかし、認知症による精神の若年化は、実は誰にでも起こりうることであり、特異な肉体を持つバトンに固有なものではありません。
そのため、彼の人生の終着点としては、赤ん坊の姿をしていても、どこか普通に思えてしまいます。
もし、認知症ではなかったら、どのような結末だったのかが気になってしまうほどです。
映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』はデイジーとバトンの娘キャロライン(ジュリア・オーモンド)が日記を読み返すというスタイルで物語が進んでいきます。
ある人物の人生を日記を読むという後追いスタイルで語ることで、その人物の人生にとって何が大切なものであったのかが容易にわかるスタイルです。
他者に語らせることにより、人生を俯瞰的に見なければ、人生にとっての運命の瞬間はわからないことを伝えようとしているのかもしれません。
まとめ
ブラッド・ピット主演映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の動画フルを無料視聴する安全な方法を紹介しました。
そして、記事の後半では、ネタバレ感想と評価がまとめてあります。