海外ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』第5話【憎しみを超えて】(原題:Cross to Bear)のあらすじネタバレと感想がまとめてあります。
前回の話はこちら
⇒ プルーブン・イノセント第4話【恥の牢獄】
プルーブン・イノセント第5話のあらすじネタバレと感想【ドラマ】
第5話【憎しみを超えて】
まず、ローズマリー殺人事件の展開からいきましょう。
毎回、新しい事実が一つずつ明かされますけれど、これらを見ていて心に浮かぶことが1つあります。それが「警察はいったい何を調べていたのか」という疑念。
なにせ、リーヴァイ(ライリー・スミス)がちょっと調べ回ったら判明するような事実をまったく見てないんですからね。イリノイ州にはロクな捜査機関がないのでは・・・と思えてなりませんが、いくら何でもずさん過ぎます。こうなると新たな疑念が浮かびますよね。
もしかしたら、「その捜査機関自体に隠したいことがあるのではないか」と。痴話げんかから薬物の密売へと発展したこの事件は、もっと大きな陰謀の一面にすぎないのかもしれません。
1話完結の方は、不正な捜査によってシナゴーグ(ユダヤ教徒の集会所)爆破の罪を着せられたロニー・ピーターセン(テイラー・ハンドリー)のケースです。担当したファルコン刑事(ジョン・F・グレイ)は、証人にお金を渡して不利な証言をさせるという手口で、たくさんの人を刑務所に送り込んでいたのです。
IDGはロニーを自由の身にするため団結すべきなのですけれど、彼が白人至上主義者であることが大きな障害となります。不協和音が響き始めた中、今回、まず注目すべきはイージー(ラッセル・ホーンズビー)ですね。
ロニーが本当に改心したのか見極めるための面会シーンでは、握手の時に複雑そうな表情をしています。腕の入れ墨を見るシーンでもそうなのですが、納得しきれない部分を無理やり抑えてロニーの弁護をしてるんですよ。
ですから、ロニーから「やっぱり黒人だ」と罵られた時には、失望と怒りをあらわにしています。それでも、イージーはこのケースから降りようとはしません。IDGの大義を貫くためならば、大きなわだかまりも一旦、押しのけるこの姿勢。
マデリン(ラシェル・ルフェーブル)の弁護を引き受けた理由について、「わかりやすかったから」と言っていた時はがっかりしましたが、やっぱり立派な弁護士じゃないですか。
もう1人注目すべき人物はゴア・ベローズ(ケルシー・グラマー)です。
ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』では悪役の彼が、マデリンの取引に応じるかどうかで悩んでいるのです。マデリンの出した条件は、ロニーの釈放に協力すれば、対立候補――しかも、マデリンが担ぎ上げた候補――を簡単に潰せる情報を渡すというもの。
討論会でやり込められたゴアにとっては、喉から手が出るほどおいしい条件です。それでも、白人至上主義者を野放しにしたくないんですよ。
彼が不正を働いてまで犯罪者を檻に閉じ込めるのは、過去の間違いを繰り返さないためです。出世と、己の正義・・・どちらを選ぶか悩んでいるゴアは、結構、男らしく見えますよね。
でも、奥さんに頭が上がらないのもゴア・ベローズという男なのです。出世の邪魔になる存在を排除しろというグレタ(ローリー・ホールデン)は、まるでマクベス夫人のようですね。
シーズン中盤に差し掛かり、ここからローズマリー事件の真相に近付いていくでしょう。ゴアの中に残っている正義が、いつか出世欲に勝って欲しいものです。それには、真犯人を見つける必要がありますけれど。
気になる次回はこちら
⇒ プルーブン・イノセント第6話【殺しのシンデレラ】
まとめ
海外ドラマ『プルーブン・イノセント 冤罪弁護士』第5話【憎しみを超えて】のあらすじネタバレと感想をまとめました。
ひきつづき、第6話【殺しのシンデレラ】以降も情報アップしていくので、楽しみにしていてくださいね。